赤ちゃんがブサイクで悩んでます。容姿って変わるの?

ようやく生まれてきてくれた可愛い我が子。けれど、顔があまり可愛くない……ブサイクに見えてしまう……。他の人にはあまり言えないけれど、そんな悩みを持っているママもいます。特に生まれたての赤ちゃんの顔は「カメみたい」「サルみたい」「おじさんみたい」と感じてしまうことも。成長していくにつれて、子どもの顔はどんどん変わっていくもの。しかし本当に変わっていくの、と不安になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、赤ちゃんの容姿の変化の特徴や、その理由について紹介します。

赤ちゃんの顔がブサイクに感じてしまって不安……

生まれてきてくれた我が子、きっととても可愛いのだろうと想像していたのに、顔を見たら「こんな顔なの?」と不安になってしまうママは意外と多いのではないでしょうか?

目も腫れぼったく、まるでカメやサルみたいに見えてしまって、お世辞にも可愛い顔とはいえない気がする、と思ってしまうことも。新生児はみんなこんな顔をしているよ、赤ちゃんの顔なんてすぐに変わるよ、と言われても、特に初めてのお子さんの場合は本当に顔が変わるのか不安になるものです。

我が子の顔が可愛いと思えないことに罪悪感を持ってしまい、より不安になってしまうこともあるのではないでしょうか。

生まれたばかりは最大5パターンに分類できる赤ちゃんたちも、1歳を過ぎたころには5種類では足りないくらい、子どもたちの顔はそれぞれ個性が出てきます。それは新生児ならではの理由があるのです。

赤ちゃんがブサイクに見える理由1 顔のむくみ

生まれたての我が子を見て、「パパにもママにも似ていない」と思うことはありませんか?両親どちらの顔にも似ておらず、あえて言えば「カメっぽい」「サルっぽい」と感じてしまうことも。

カメやサルに見えてしまう原因は、むくんだ目元やフェイスラインにあります。生まれたばかりの赤ちゃんは、じつはむくんでいる状態です。

そもそもむくみとは、体内の細胞や組織の間に余分な水分が溜まっている状態のことを指します。赤ちゃんは生まれる前は羊水という水分の中で過ごしています。たっぷりの水分を吸収した赤ちゃんは、身体の約75%が水分です。さらに水分を代謝する腎臓の機能が未成熟なため、余分な水分を排出することができず、むくみやすくなってしまっています。

また、赤ちゃん、特に新生児のうちは一日中寝ており運動量が少ないため、むくみが顔に出やすくなってしまっています。

大人でもアルコールを飲み過ぎた次の日など、顔がむくんでしまうことがありますが、そんな時は目がはれぼったくなるものです。赤ちゃんは顔がむくんでしまいやすいため、目元がはれぼったく見えてしまうのです。

赤ちゃんのむくみは、寝返りやハイハイをするようになり、運動量が増えてくると自然に収まっていきます。むくみが取れていくと、顔がスッキリして目鼻立ちがはっきりとしていくのです。

赤ちゃんがブサイクに見える理由2 目元がはれぼったい一重

パパもママも二重なのに、生まれてきた赤ちゃんは一重だった、ということがよくあります。実は生まれたての赤ちゃんはほとんどが一重です。これは先ほど紹介したむくみだけでなく、赤ちゃんは皮下脂肪が大人よりも多く、まぶたが埋もれて見えてしまうことによります。

皮下脂肪の量は少しずつ減り、落ち着いてくるため、生まれた時は一重だった赤ちゃんも自然に二重になることがあるのです。

赤ちゃんがブサイクに見える理由3 髪が少ない・禿げている

生まれたての赤ちゃんでも、髪がしっかりと生えている子もいれば、かなり薄毛の子もいます。さらに生後3カ月くらいから抜け毛が多くなり、ほとんど髪の毛がなくなってしまう、頭の前部分から頭頂部にかけて髪がなくなってしまう子もいるのです。

まるで髪の薄いおじさんのような姿にショックを受けて心配になるママもいます。

しかし、ほとんどの場合、赤ちゃんの抜け毛は心配ないものです。赤ちゃんが生まれた時に頭に生えているのは「胎毛」といい、羊水の刺激から頭を守るためのもの。胎毛は生後3カ月くらいから抜けはじめ、大人と同じ髪の毛へと生え変わります。その時、一時的に薄毛になってしまう、頭の前部分だけまったく毛がなくなってしまうことがあるのです。

大人と同じ髪が生えそろうのは、個人差がありますが、3歳くらいまでにはきちんと生え変わっていきますので心配ありません。

また、後頭部など枕でこすれてしまう部分だけ、部分的に髪がなくなってしまうこともあります。これも、寝返りやハイハイが出来るようになり、枕でこすれることが少なくなれば髪が生え揃えてくるため安心してください。

抜け毛で注意が必要なのが、頭皮に赤みのある湿疹がある場合や、黄色っぽいフケやカサブタがある場合です。これは乳児の頃に多い「脂漏性湿疹」というもので、髪が抜けやすくなります。脂漏性湿疹自体は赤ちゃんによくみられる皮膚炎で、特別な病気ではありません。入浴時に石けんで頭皮をベビーソープできちんと洗ってあげることでよくなっていきます。フケやカサブタができてしまった場合は無理にはがさないようにしましょう。

赤ちゃんがブサイクに見える理由4 肌に湿疹ができてしまう

きれいな肌のことを「赤ちゃんのようなスベスベ肌」というように、赤ちゃんというと肌がきれいなイメージがあります。しかし、赤ちゃんの肌はまだまだ未熟でデリケートな状態です。そのため、肌にトラブルが起きてしまうことがあるのです。すると、自分の子どもだけ肌がきれいではないと感じてしまうかもしれません。

特に多いのが乳児湿疹と呼ばれる湿疹で、顔に赤いポツポツがたくさんできてしまったり、顔全体が赤く腫れてしまったり、黄色いカサブタができてしまったりすることがあります。ニキビのような吹き出物がでることもあるのです。

実は赤ちゃんは皮脂が過剰に分泌されやすい状態になっています。生まれたての赤ちゃんの身体には、お腹の中にいるときにママからもらった女性ホルモンがしばらく残っている状態です。その影響で、皮脂の分泌が活発になっており、毛穴が皮脂で詰まりやすくなってしまっているのです。

さらに赤ちゃんのお肌はバリア機能が未熟で、とても乾燥しやすくなっています。そのため外からの刺激にも弱く、肌トラブルが起きやすい状態なのです。

このように、皮脂が過剰でバリア機能が未熟な赤ちゃんの肌は、フケやカサブタのようなものができる脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)、ポツポツとした新生児ニキビ、肌がザラザラになる乾燥性湿疹などさまざまな肌トラブルが起きてしまうことがあります。

乳児湿疹は赤ちゃんによく起こる皮膚トラブルです。ホルモンバランスが落ち着く生後2、3カ月ごろから1歳くらいまでの間には、出にくくなってくる場合が多いようです。沐浴ではベビーソープをよく泡立てて優しく洗ってあげたあと、赤ちゃん用の保湿剤でしっかりと保湿してあげましょう。湿疹が広がってきた場合や、赤ちゃんがかゆがって掻いてしまう場合は病院を受診し、早めに治療をしてあげてください。

赤ちゃんの顔はどんどん変化していく

赤ちゃんの顔がブサイクに見えてしまう、顔が変わるか不安な方もいますが、赤ちゃんの顔はどんどんと変化していくものです。

寝てばかりいた赤ちゃんも、成長し寝返りやハイハイをするようになると運動量が増え、むくみや皮下脂肪が取れていき、目鼻立ちがはっきりしていきます。

さらにつかまり立ちやあんよをするようになると、上に溜まっていた水分が下がりやすくなり、より顔がすっきり、はっきりしていくのです。

お子さんの薄毛で悩むママも多いのですが、個人差があるものの3歳ごろまでにはきちんと髪が生えそろっていきます。

乳児湿疹は小児科や皮膚科の医師を受診し、自宅でのケアを心がけることで、落ち着いていきます。

生まれたばかりの時、生後1カ月、半年、1年と写真を並べていくと、こんなに変化していくのか、と驚いてしまうはずです。最初はだれにも似ていないと思った赤ちゃんも、気付くとパパやママに似ている部分が多くなっていきます。

子どもの顔はさらに変化していく!

新生児から1歳までを比較すると、赤ちゃんの顔は大きく変化していきます。さらに3歳、6歳、10歳、15歳と成長するにつれてどんどん変わっていくのです。

自分の子どもの頃を思い出してみてください。小学生の頃はあまりぱっとしなかった女の子が、大人になると美人になっていた、ということはありませんか?逆に子どもの頃はとても可愛い顔だちだったのに、大人になるとバランスが崩れてしまった、なんてこともあります。特に女性はメイクで雰囲気がガラリと変わりますし、男性も目鼻立ちよりも髪型やスタイルで素敵に見えることもあるのです。

さらに年齢を重ねていくと、若いころは美人だったのに、しわやたるみで見る影もなくなってしまった、若いころはパッとしなかったけれど、年齢が上がると上品で美しい人になったということもあります。

赤ちゃんとの絆が深まれば自然と可愛く見えてくる!

赤ちゃんの顔が想像していたものとは違い、可愛く思えないのではと不安になることがあるかもしれません。しかし、赤ちゃんへの愛情は、毎日の積み重ねから深まっていくものです。

例えば「愛情ホルモン」「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンには、親子の絆を強くする働きがあります。オキシトシンは赤ちゃんとスキンシップをとると分泌されます。生まれたばかりの赤ちゃんとは、まだ親子の絆は深まっていません。しかし、毎日抱っこして、授乳をして、触れ合いを重ねていくうちに、親子の仲はどんどんと深まっていくのです。

また、赤ちゃんのお世話をしていると、目があったり、声を出したりと反応を返してくれます。ママのお世話に赤ちゃんが反応することで、よりママは赤ちゃんへの愛情を深めていくということも研究の結果でわかっています。

毎日赤ちゃんを抱っこして、おむつをかえて、授乳してという育児を行うことで、赤ちゃんへの愛情はどんどんと深まり、我が子を可愛いと思う気持ちが強くなっていくのです。

生まれたての赤ちゃんとママは、初対面の状態です。初対面の人をいきなりものすごく好きになるのは誰でも難しいものです。それと同じで、赤ちゃんへの愛情は、今から育んでいくもの。生まれたての我が子をみて、すぐに「可愛い」と思えなくても不安になることはありません。これから毎日育児をしていくなかで、愛情も育んでいけばいいのです。

赤ちゃんの顔はどんどん変化する!愛情を持って子育てを楽しんで!

新生児の赤ちゃんは、むくみや皮下脂肪で顔立ちがわかりにくく、可愛く見えない時もあります。しかし、時間がたつにつれて、むくみはスッキリしてきますし、顔立ちも変化していくものです。

幼児、小学生、中学生と成長していくにつれて、さらに顔立ちは変化していきます。その変化を間近で見続けていくことができるのも、子育てをする親ならではの楽しみです。

また、人の容姿というのは、顔立ちだけでなく、姿勢や表情、話し方などでも印象が大きく変わります。生まれ持った顔立ちは親には変えることはできませんが、姿勢や話し方、立ち振る舞いなどは教えてあげることができます。服装に気を付けたり、清潔感のある髪型やみだしなみをさせてあげることで、ぐっと素敵に見せてあげることができるのです。

赤ちゃんに一番大切なのは愛情を持って接してあげることです。我が子はどんな顔をしていても可愛いものですから、毎日の変化を楽しみながら子育てをしていきましょう。


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