こども園ってなに?保育園や幼稚園とどう違うの?

最近よく耳にするようになったのが、"こども園"。こども園は修学前の子どもを預かってもらえる施設ですが、実際はどのような施設なのでしょうか?今回はこども園に通わせるメリットやデメリットから、幼稚園や保育園との違いを調べてみました。


こども園ってどんなもの?

認定こども園は「修学前の子どもに教育と保育を行ってくれる施設」のことで、2006年から徐々に増えてきました。

そんな認定こども園には保育士や幼稚園教諭の資格をもつ先生が乳児クラスの保育や幼児クラスの教育を担当してくれます。

1日11時間や土曜日の通園もあったりなど幼稚園よりも長い時間子どもを預かってくれるためこれから就労を考えているママも安心ですし、3歳未満乳児クラスからそのまま幼児クラスに移行できるため環境が変わってしまうこともなく子どもの負担も少なくなります。

また、保育園のように幅広い年齢層の子どもたちと触れあうこともできて社会性を育てることも可能です。

ただし、認定こども園はもとが幼稚園だったり保育園だったりなどの成り立ちで開園時間や先生の資格なども変わってきます。

地域の実情を組んで運営されているため、園での食事やイベントなどにも違いが生じてしまうこともあります。


こども園に通わせるメリット

なんとなく「こども園=保育園と幼稚園が合わさったもの」というイメージは掴めましたよね。

でも、まだまだこども園と保育園や幼稚園との違いが分かりづらいというのもあるのではないでしょうか?

そこで、違いを分かりやすくするためにこども園に通わせるメリットとデメリットをまとめて比較してみることにしましょう!まずはメリットからです。

家庭環境によらず通園可能!

こども園の1番の特徴が「家庭環境に寄らず誰でも利用できる」という点。保育園は仕事をしていたり介護などがあったりという理由がなければ使えません。

収入などで落ちてしまい通わせられないということもありますが、こども園の場合はママが働いていなくても通わせることができます。

保育時間が長い!

こども園の場合、開園時間が7時半~17時など長いのが特徴。幼稚園に通わせている場合、朝預けてお昼にはお迎えに行かなければならないことも多いですが、こども園なら日中お仕事もできる程長く預けられます。

幼児教育もしてもらえる!

保育園に通わせているママは「のびのびと遊ぶことができるけどお勉強が心配」という人もいます。

幼稚園では文字を書くなど”教育”を施してくれますが、保育園だとそういったものがないため3歳以降のカリキュラムが全然変わってくるのです。

こども園では、3歳以降は幼稚園のような幼児教育を施してもらえるというメリットがあります。

乳児コース→幼児コースがスムーズ

保育園を利用して幼稚園を受け直すという家庭もあるかと思います。その場合、また手続きを踏んだり園に必要なものを購入したりしなければなりません。

合否もあるため負担に思う人もいるかと思います。でも、こども園なら乳児コースで預かってもらっていたらそのまま幼児コースに移行していくため親の負担は減り、子どもの環境の変化も少なくてすみます。

幅広い年齢の子どもとかかわりが持てる

幼稚園から集団生活を送る子の場合は特に、年下の子どもとの付き合い方が分からなくなってしまいがち。

弟や妹がいるなら別かもしれませんが、いつも身近に赤ちゃんや年下の子がいる保育園に通っている子とは明らかにコミュニケーションの取り方が違ってきます。

こども園も保育園と同じように幅広い年代の子どもたちが集まるため、早くから社会性や思いやりの心を育てやすくなります。


こども園に通うデメリット

それでは、こども園に通わせるデメリットはどんなところにあるのでしょうか?

乳児コース→幼児コースでは先生が変わることが多い

多くの場合、3歳未満の子どもと3歳以上の子どもを担当する先生は変わってしまいやすいです。

保育士や幼稚園教諭など資格が関係していますから対応できる先生も違って当たり前かもしれませんが、引き継ぎがスムーズでないと感じたママもいるようです。

色々な家庭環境の人が集まるから「父母のお付き合いが大変」ということも

どのような家庭の子どもでも入園することができますから、ママがお仕事をしている家庭もあればしていない家庭もあります。

この環境が違うことで親の関係がギスギスしてしまうことも多いようです。「送り迎えの時にお茶に誘われてもこれから仕事だから無理」だとか、「運動会などのイベントのお手伝いをいつも仕事を理由に断られてシワ寄せが辛い」だとか・・・。

交流ができコミュニケーションがとれれば溝は埋まるでしょうが、特にその時間が取りづらい働くママさんの中には辛い思いをしている人も少なくないみたいですよ。


ニーズにあった保育施設を選ぶのが正解◎

従来では「保育園or幼稚園」でしたが、こども園への選択肢も増えたことでよりライフスタイルに合った施設を利用することができるようになりました。

子どもや親の環境を振り返り、「何を大事にしたいのか」など優先順位をつけて選ぶようにすると失敗するリスクも減らせると思います。

また、ここでは一般的なこども園に当てはまるメリットやデメリットをあげましたが、こども園によって内容が変わってくることもありますので注意してください。

こども園にも保育園や幼稚園と同じように私立や公立がありますし、園によって月にかかるお金が0~10万円など違ってきます。

また、先にお話した通り開園時間や保育・教育内容が違うこともありますので、それぞれのこども園ごとによく確認するようにしてください。