【保育士監修】保育園選びは何をポイントにする?後悔しない選び方とは

子どもを保育園に通わせたいと考えた際に、何をポイントに保育園を選ぶべきかを悩むことも多いのではないでしょうか。保育園選びは、子どもの成長や家庭生活に直結するため、慎重に進めていく必要があります。 しかし、「通わせてみたら思っていた雰囲気と違った…」「送迎が大変で負担に…」といった後悔の声も少なくありません。保育園を選ぶ際には、立地や保育時間だけでなく、教育方針、保育士の対応、園の雰囲気などをチェックすることが大切です。 今回は保育士の視点から 、何を基準に保育園を選ぶべきか、後悔しないためのチェックポイントなどを詳しく解説します。

選ぶ前に!まず保育園と幼稚園の違いを理解する

 

保育園と幼稚園の違いを正しく理解することは、子どもに合った最適な環境を選ぶための第一歩です。両者は「子どもを預かる施設」という点では共通していますが、その目的や教育内容には違いがあります。

ここでは、保育園と幼稚園の違いや、家庭の状況に応じた園の選び方について解説します。

保育園と幼稚園の基本的な違いとは?

一般的に保育園は、共働き家庭など育児が難しい保護者に代わって子どもを預かる「生活の場」 である一方、幼稚園は小学校入学前の教育を行う「学びの場」 です。

対象年齢は、一般的に保育園が生後6か月〜5歳児、幼稚園が3〜5歳児となっており、

保育時間も保育園の場合、早朝から夕方までの時間帯で預かってくれるため、幼稚園よりも長時間の利用が可能です。近年では、保育時間終了後の預かり保育を実施する幼稚園も増えてきています。

ただし預かり保育を幼稚園で利用する場合は別途費用の負担が必要になるケースがあります。幼稚園の預かり保育でも3〜5歳児については共働きやシングルマザーなど一定の条件で保育無償化の対象となる可能性があるため、自治体の制度を確認しておくとよいでしょう。

このように、保育園と幼稚園にはさまざまな違いがあるため、子どもと家庭状況を考慮して、それぞれの特徴を理解しながら後悔のない選び方をしてください。

家庭の状況に応じて無理のない選択をする

​保育園を選ぶ際は、子どもの成長にとって最適な環境を整えることはもちろん、ママの負担を軽減し、家庭全体のバランスを考えた選択をすることが長く安定した子育てにつながります。

そのためには、まず 家庭生活や経済状況を把握し、それに合った施設を選びましょう。

例えば、時間だけでみるのであれば、保育園は長時間にわたって子どもを預かってくれる利点があります。しかし近年では、多くの幼稚園でも預かり保育が実施され、長時間の預かりも可能となってきました。

また、料金に関しても保育園と幼稚園では違います。焦らずにじっくりと情報を集め、ママと子どもにとって無理のない選択をしてください。

保育園選びで後悔しない!5つのチェックポイント

 

保育園選びは、子どもの成長や家庭生活に考慮して慎重に進めたいものです。実際に通い始めて後悔することがないよう、保育園選びで踏まえておくべきポイントを理解しておきましょう。

ここでは、保育園選びで後悔しないために踏まえておきたい5つのチェックポイントを解説します。

ポイント①通いやすさと立地は大丈夫?

保育園選びで後悔しないために、通いやすさと立地はとても重要なポイントになります。毎日の送迎は思っている以上に負担になるため、できるだけ無理のない距離や移動手段で通える園を選ぶようにしましょう。

自宅近くの保育園は、朝の準備に余裕が持てるだけでなく、体調不良や急な呼び出しの際にもすぐに駆けつけることができます。徒歩や自転車で通える範囲なら、送迎の負担が軽減されるだけでなく、雨の日などの移動もしやすくなるでしょう。

また、保育園の立地に関しては、治安や災害時の安全性などもチェックしてください。特に地震や洪水などの災害リスクがある地域では、避難経路や防災対策を確認しておくと安心です。

ポイント②教育方針やカリキュラムを確認する

保育園には大きく分けて、一般的に「自由保育」と「一斉保育」の2つのスタイルがあり、自由保育の園では、子どもたちが自由にのびのびと過ごせる環境が整っています。

一方、一斉保育では、決まったカリキュラムに沿って活動を行い、集団行動のルールや協調性を身につけられるのが特徴です。

保育園によってカリキュラムの内容も異なるため、どのような教育方針が子どもに合っているかを考えて選択するようにしてください。

また、保育園の「しつけ」や「生活習慣の指導方針」についても確認しておきましょう。

特に食事のマナーやトイレトレーニング、あいさつなどの基本的な生活習慣をどのように指導しているかを確認することは、子どもが戸惑いを感じることなく園生活を過ごすためにも必要です。

保育士がどのような姿勢で子どもと向き合っているのか、実際に保育の様子を見学したり、説明会で質問をして確認するとよいでしょう。

ポイント③施設・設備の充実度をチェックする

​保育園において、子どもが安全で快適に過ごせる環境が整っているかは、多くのママにとって気になるところでしょう。

まず、保育室の広さや清潔さをチェックし、子どもが快適に過ごせる環境かを確認してください。特に保育室が狭すぎるとストレスの原因になるため、実際に見学をして広さを確かめるのもよいでしょう。

また、安全対策についても、段差や鋭利な角がないか、不審者対策がしっかりしているかなどを確認しておくと安心です。さらに、園庭や遊具の有無も確認し、子どもがのびのびと遊べる環境が整っているかも見ておきましょう。

ポイント④保育士やスタッフの対応は?

どんなに施設やカリキュラムが整っていても、子どもが関わる保育士やスタッフの対応に不安が生じれば、安心して預けることはできません。

園見学の機会があれば、保育士が子どもたちとしっかり目を合わせ、優しく声をかけているかを確認するようにしてください。特に子どもが泣き出したり不安になったとき、丁寧に寄り添っているか、笑顔で対応しているかを見ておきましょう。

また、保育士の配置や人数にも注目しましょう。園によっては人手不足の問題があり、基準ギリギリの人数で運営している場合も少なくありません。保育士の人数的にも余裕ある体制が整っている保育園の場合、子ども一人ひとりにしっかりと目を向けてもらいやすくなります。

さらに、保護者との関わりを大切にしているかどうかもチェックしてください。

連絡帳やお迎えの際に、子どもの様子をしっかり伝えてくれる園は、保護者との信頼関係を大切にしている証拠です。保育園によってはアプリを使って日々の連絡を行うところもあり、忙しい保護者でもスムーズにやりとりができるよう工夫されています。

ポイント⑤他の保護者の口コミ・評判も参考にする

実際に子どもを預けている保護者の口コミや評判は、パンフレットや公式サイトの情報だけでは得られないリアルな園の雰囲気や、対応などについて知ることができるため、入園後の後悔を回避できるでしょう。

また、SNSや口コミサイトを活用するのも有効な方法です。最近では、地域の育児コミュニティやママ向けの情報交換サイト、保育園の口コミサイトなどが充実しており、実際に通っている保護者の声をチェックできます。

ただし、園に対するさまざまな意見や評判を知ることは大切ですが、それぞれの家庭の価値観や求めるポイントが違う場合もあります。そのため、子どもと家庭生活に合う園かを最終的に判断するのはママ自身であることを念頭において、参考にしてください。

さらに、評判が良い園でも見学の際に違和感を覚えたり、保育士との相性が合わないと感じる場合もあったります。そのため、口コミはあくまで参考として活用し、最終的には自分の目で見て確かめるようにしましょう。

保育園選びでよくある後悔と回避策は?

 

保育園選びで後悔しないためには、事前の情報収集が欠かせません。通園のしやすさ、教育方針、保育士の対応、子どもの適応力など、さまざまな角度からしっかりと確認し、納得のいく園を選ぶことが大切です。

ここでは、保育園選びでよくある後悔と、それを未然に防ぐための回避策を解説します。

「思っていた雰囲気と違った…」を防ぐには?

見学では明るく感じても、実際に通い始めると保育士が忙しすぎて余裕がない場合や、思ったよりも厳しいルールが存在していることもあります。

入園後に思っていた雰囲気と違ったと後悔しないためには、可能であれば複数回の見学をするのがおすすめです。一度の見学だけでは、その日の状況だけを見て判断してしまう可能性があります。

午前中と夕方では保育士の忙しさや子どもたちの様子も変わるため、それぞれ違う時間帯に見学するようにしてください。

また、園のルールや方針も事前にしっかりと確認をしておきましょう。

例えば、「お昼寝が必須」「オムツは布オムツのみ」「送り迎えの時間に厳しい」など、園によって独自のルールが存在する場合があります。こうしたルールが自分の家庭生活に合っているかを確認せずにいると、入園後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔につながることにもなりかねません。

保育園の雰囲気やルールをきちんと把握し、納得をしたうえで入園を決めるようにしましょう。

「親の負担が大きすぎた…」とならないために

保育園は、共働き家庭にとっても安心して子どもを預けられる場所ですが、園によっては保護者の負担が大きく、忙しい日常においてストレスを感じることがあります。

まず、行事やイベントの頻度は、ママの負担に直結する要因の一つです。

運動会や発表会、お遊戯会などの行事はどの保育園にもありますが、その準備や役割をどれくらい親が担うのかは園によって異なります。

また、行事の回数が多く、そのたびに親が参加しなければならない園では仕事の調整が大変になることもあるでしょう。見学の際には年間行事のスケジュールを確認し、親の関わり方についても詳しく聞いておくと安心です。

さらに、子どもが急に発熱したときなど、病気時の対応も気になるところです。園によっては、37.5℃を超えた時点で迎えの要請がある場合もあります。また、感染症の流行時には、一定期間の登園禁止になることも想定しておいてください。

子どもの急な迎えが生じた際に調整しにくい場合は、病児保育を併設している園や、病児保育サービスを利用できる園を選ぶことも検討するとよいでしょう。

 「転園したい…」とならないための注意点

保育園に入園したのも束の間、さまざまな理由で転園を考えることも少なくありません。

しかし、転園には新たな環境に適応するための時間や手続きの負担がかかるため、できるだけ最初から納得のいく保育園を選びたいものです。

まず大切なことは、保育園の教育方針や保育スタイルが家庭の考えと合っているかを確認することです。保育園によって、のびのびと自由に遊ばせる方針の園もあれば、しっかりとしたカリキュラムを組んで学習やしつけを重視する園もあります。

また、英語教育やリトミック、体操教室など特色のあるプログラムを取り入れている園もあり、その内容が家庭の教育方針と合わないと後悔する要因になるでしょう。

さらに、子どもが園に馴染めるかどうかも考慮すべきポイントです。

子どもは環境の変化に敏感で、慣れるまでに時間がかかることもあります。園の雰囲気が家庭の雰囲気とあまりにかけ離れていると、子どもにストレスが生じてしまうでしょう。

そのため、実際に子どもとプレ保育や体験登園などに参加して、園の雰囲気に馴染めるかどうかを見極めることも大切です。

保育園選びは家庭との調和も大切に

保育園を選ぶ際に最も大切なことは、家庭との調和です。どんなに素晴らしい保育園でも、家庭生活と合っていなければ結果的に負担が増えたり、子どもが馴染めない要因にもなるでしょう。

ここでは、家庭との調和を踏まえた保育園選びの大切さについて解説します。

保育園と家庭との情報共有を心がける

保育園は、子どもが長時間過ごす第二の家のような存在ですが、子どもの生活すべてを把握できるわけではありません。そのため、保育士と日々の様子や体調、成長の変化を共有することで、子どもにとって最適な保育環境を整えることができます。

まず、登園時などに、可能な範囲で保育士との会話を大切にしてください。忙しい朝や帰りの時間ですが、子どもの体調や機嫌、家庭での様子などを伝えておくことで、保育士は子どもの状態を把握しやすくなります。

さらに、「今日はどんな遊びをしていたか」「お昼寝の様子はどうだったか」などを聞くことで、家庭でも子どもとの会話が広がり、園での出来事をより身近に感じることができるでしょう。

また、定期的な個人面談や保護者会には、積極的に参加するのがおすすめ。保育士に普段のやりとりでは伝えきれない子どもの成長や困りごとについて相談できるため、家庭の意見や悩みを共有することができます。

保育時間と家庭生活をつながりあるものに

保育園と家庭との生活がつながりあるものであれば、子どもは安心感を持ち、ストレスなく日々を過ごせるようになるでしょう。

子どもが無理なく保育園で過ごすために大切なことは、保育園と家庭との生活リズムをできるだけ統一することです。特に休日の過ごし方が平日と大きく違うと、週明けの登園時に子どもがぐずったり、生活リズムが崩れたりすることもあります。

保育時間を参考にしながら、家庭でもなるべく食事やお昼寝の時間などを合わせるようにしましょう。

また、保育園での経験を家庭で活かすことも、生活につながりを持たせるポイントです。

例えば、保育園で新しい遊びや歌を覚えてきたら、家庭でも一緒にやってみることで、子どもがより園生活を楽しめるようになるでしょう。

まとめ

保育園選びはママと子どもにとって、今後の生活を左右する大きな決断です。ここで大切なことは、家庭生活とのつながりと子どもに合った保育園を選ぶことです。

もし、保育園に通い始めて思っていた雰囲気と違ったり、負担を感じることがあれば、まずは園との連携を大切にしながら解決策を考えましょう。それでも合わないと感じた場合は、転園を視野に入れることも一つの方法です。

新しい環境に、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、決して焦る必要はありません。少しずつ保育士や保護者との信頼関係を築き、笑顔で過ごせる毎日をつくっていきましょう。


ライター名: Masayo.M
修士(教育学)
熊本大学大学院教育学研究科 修士課程 修了
保育者として保育園をはじめ、幼稚園や認定こども園において15年以上の勤務経験があります。
子育て世代のママに向けて、笑顔や価値につながる記事執筆を心がけています。


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