2018年09月30日 17:00
出産の前後で退職して育児に専念していたママの中にも、ある程度子育てが落ち着いてきたら「働きたい!」と考える方も多いのではないでしょうか?ただ、仕事と育児と両立できるか不安だったり、そもそも出産後に再就職ができるのか不安だったりするものです。 そんな時に利用したいのが、国が制定している再就職支援制度です。働くママを守る制度や、子どもを預けて仕事のスキルを勉強できるお得な制度まで!? 今回は、出産後に再就職を支援してくれる国の支援制度について解説します。賢く利用して 再就職を成功させましょう!
現在、日本では出産の前後で約半数のママが退職するといわれています。
退職する理由は様々ですが、子どもがある程度大きくなったら「再就職したい」という方も多いのではないでしょうか?
でも、「小学校に通うようになるまでは無理かな」と諦めてしまっていたり、「育児のことを考えるとパートしかできないかな」など、女性の活躍の場を自分で狭めてしまっていたりということもあります。
そんな時に、ぜひ利用したい国の再就職支援制度があります。
仕事と育児をしやすいように、
など、実は様々な支援制度があるのです。
うまく利用すれば、育児をしながらやりたい仕事や希望する就職先に再就職することができるかもしれませんよ!
出産後の再就職で、「仕事と育児が両立できるか不安」という場合に受けたいのが、就労を支援する制度です。
国が設けている仕事と育児を両立支援制度には、次のようなものがありますよ。
国によって定められている制度で、請求先などは利用する制度によって異なります。
3歳未満児を養育するための休業です。
未就学児を養育するため、週20時間未満など短い勤務時間で就労することです。
未就学児を養育するため、1日2時間の休みをとることです。
1歳未満の子どもの授乳などで、30分の休みをとることです(1日2回まで)。
未就学児を看護するための休暇です。
トータルの勤務時間数を変えずに、日ごとに勤務時間帯や時間数を変えることです。
未就学児の養育などのために、勤務時間帯を変えることです。
未就学児の養育などのために、午後10時~午前5時に勤務しないことです。
3歳未満児の養育などのために、超過勤務をしないことです。
未就学児の養育などのために、1月に24時間、1年に150時間を超えて勤務しないことです。
未就学児の養育などのために職場にいる時間を短縮することです。
参照:人事院 育児と介護のための両立支援ハンドブック平成29年1月改定
ハロートレーニングは、厚生労働省が実施している注目の再就職支援制度です。
失業保険の受給者を対象にしている制度で、職業能力開発促進センターが仕事に必要なスキルや知識を身につけさせてくれます。
トレーニング終了後には、なんと8割もの人が再就職できているのだそうです。
ハロートレーニングには、事務やSE、製造や建築、保育士や介護福祉士、理美容など様々なコースがあため、今までとは異なる職種にチャレンジすることも可能です。
ただ、コースによっては資格の取得も必要になります。
2ヶ月~6ヶ月など、比較的短期間で再就職を目指せるものもあれば、1~2年と長期間受講しなければならないものもあります。
ハロートレーニングが多くのママに注目されているのは、託児サービスを利用しながら職業訓練を受けることができるからです。
しかも、受講料や保育料はかからず、費用は食事代やテキスト代などの実費だけで済むため、経済的にとても助かります。
ハロートレーニングは、出産後の再就職で新たな一歩を踏み出したいというママにピッタリの制度ですが、まだ託児サービスがお願いできるコースには限りがあります。
そして、自治体によっては行っていないこともありますので、お近くのハローワークに問い合わせてみましょう。
出産後の再就職の際に、「就職先を探したいけど、子どもがいると落ち着いて相談もできない」というママも多くいます。
そんな時に利用したいのが、ハローワーク内に設置されている「マザーズハローワーク」です。
厚生労働省所轄の施設で、自治体によっては「マザーズコーナー」や「マザーズサロン」と呼ばれ、全国に199ヶ所設置されています(※平成30年7月2日現在)。
マザーズハローワークの施設内には授乳室やキッズスペースがあり、担当者が「育児と両立させやすい仕事」の相談に乗ってくれます。
利用料などは一切かからず、子ども連れで利用しやすいのもポイントですよ。
マザーズハローワークが利用できる場所については、「マザーズハローワーク・マザーズコーナー 所在地一覧(パンフレット)」を参考にしてみてくださいね。
出産後の再就職を支援する制度は意外と多く、サービスも充実していて驚くほど。
ひと昔前よりも、断然子育てをしながら再就職先を見つけやすくなりました。
そして、ハロートレーニングなどの職業訓練によって、出産前とは異なる新たな夢への一歩を踏み出すこともできます。
また、育児環境やママを守るための制度も充実しており、働きやすくもなっています。
こういった制度を賢く利用して、出産後の再就職を成功させたいですね!
いかがでしたでしょうか?
出産後の再就職を支援する国の制度や施設の概要についてご紹介しました。
出産後もお仕事を頑張りたいママは、ご紹介した制度を利用してみてはいかがでしょうか?