2018年01月31日 11:00
スマートフォンやパソコンの画面を子供の写真にしているママは多いですよね。また、「子供が産まれたら自分もそうするのかな」と思っているプレママもいると思います。子育て漫画家の赤星ポテ子さんも出産前にそう思っていた一人でした。しかし、実際は出産をしても、違っていたようで…。 待ち受け画面を題材にしたマンガと、妊娠前から現在までの子供への気持ちを綴ったエッセイで、自身の「母性スイッチ」について教えてもらいました。
子育てに奮闘中のお母さん!「母性スイッチ」っていつ頃オンになりましたか?
妊娠してからですか?
それとも分娩台で赤ちゃんとはじめて対面したときでしょうか?
どうも!4歳の若旦那(タクゾー)に振り回されている、漫画家・赤星ポテ子です。息子のためになら何でもできると胸を張っては言えないくらい、いまだに母性が薄いポテ子です。
不妊治療をやっていたので、出産するまで「子どもが苦手だった」と言うと周りに驚かれます。息子のタクゾーが産まれるまで、友達のお子さんに会っても、どうやって接していいかわからず、とりたてて「可愛い」と思えませんでした。
それでも当時愛していた愛する夫との子どもは産み育てたい、自分の子供は欲しいという願望はあったので、不妊治療は何度心が折れそうになってもあきらめず頑張れました。
2年間の不妊治療を経て、念願かなって妊娠をし、クリニックを卒業。あんなに切望していたのに、妊娠してもママになる実感がなかなか持てませんでした。
妊娠をすれば、標準は装備されているだろう、隠れ「母性本能」がすぐにオンになるものと思っていました。
胎教のために胎児に話かけることを時々やってはいたものの、積極的にはしていませんでした。早く赤ちゃんに会いたいというより、早くお腹から出して楽になりたいという自分よがりな想いでした。
「赤ちゃんの顔をみれば、母としての自覚が芽生えるかな?」「可愛くてしょうがないのかな?」と淡い期待を抱いていましたが、出産をしても私のポンコツ母性は作動しませんでした…。
出産直後は息子のかわいさよりも、産後の疲れでぐったり。母子別室でも罪悪感はわかず、むしろゆっくりと休みたいという気持ちのほうが強かったです。
ママになることをあんなに望んでいたのに、私って酷いママだなと自分のガッカリしたものです。
母性は産んで生まれるのではなく、育てていく中で育まれいくのかもしれないと次のステップに期待しました。タクゾーは生後6ヶ月ごろまで完全母乳でしたし、授乳の際に出てくる「オキシトシン」というホルモンが母性がスイッチが入りやすいと言われていますので。
しかし、授乳期間中は「とにかく自分の時間が欲しい」「ゆっくり寝たい」の気持ちがいっぱいで、献身的な気持ちには結局なれませんでした。
息子を可愛くてしょうがないと思えるようになったのは、言葉のキャッチボールができるようになった2歳頃からでしょうか。
私はこの小さな恋人に今ではいつもメロメロです。母性スイッチがオンになるタイミングは人それぞれ。ママになっても母性スイッチがなかなかオンにならずに焦っているお母さんがいたら、気にしないでと言いたいです。
私のように母性が遅れてやってくるかもしれませんよ?
「落ちてゆく乙女心」編
「ママのトイレ事情」編
「夫婦関係」編
マンガ・テキスト:赤星ポテ子さん
広告制作会社・IT業界を経て、不妊治療を機にフリーランスのイラストレーターに。コミックエッセイを中心にCM制作、コラム連載など幅広く活動。自身の不妊治療・妊娠・出産の経験を描いた著書「ベビ待ちバイブル」「マンガ解説 よくわかる! 妊娠と出産」も出版。
ホームページやSNSで子育て絵日記や体験談も随時公開中!