2023年11月16日 19:00
3歳頃から楽しめる折り紙は、大きくなっても子どもが夢中になれるあそびのひとつです。さまざまな成長や発達につながる効果も期待できるので、小さいうちから始めたいと考えるママやパパも多いでしょう。そこで今回は、3歳から始める簡単折り紙アイデアをご紹介します。折り紙で一緒にあそびたいけど、何を作れるかわからない。どんなふうに声をかけたらいいかわからないとお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。
折り紙は紙さえあれば、いつでもどこでも楽しめるあそびのひとつです。年齢を重ねるごとにレベルもどんどん上がっていき、子どもの成長を感じられるあそびでもあります。折り紙あそびをすることで、子どもの成長や発達に期待できる5つの効果について解説しましょう。
細かい作業が多くなる折り紙は、手指の発達に効果があるといわれています。指先で折ったり、つまんだり、開いたり。手指のさまざまな動きをすることが、自然と手先のトレーニングにつながるのです。楽しくあそびながら、指先の発達にも期待できるのは親としてもうれしい魅力でしょう。
ひとつのことに集中して子どもが夢中になれる折り紙は、集中力のアップにもつながります。折り紙を作り始めると、無言で指先に集中している子どもの姿を想像できる人も多いでしょう。作りたい作品ができあがるまで、ステップを踏みながら完成に近づいていくことで、集中力や忍耐力がグッと高まります。
「ここを折るとこうなる」「こう折ったらどうなる?」など、折り紙を作る際にはかなりの想像力が必要です。作り方を見たり聞いたりしながら指示されたとおりに折る折り紙はもちろん、自分で自由に作る折り紙も想像力や思考力のアップに期待できます。
1枚の平面である紙から立体的なものを作り出す折り紙は、空間認識能力のトレーニングにも効果的です。平面や立体などを言葉では理解していなくても、折り紙であそぶことでなんとなく空間というものが把握できるようになります。小さいうちから空間認識能力が養われていると、ジャンプの高さや走る距離などの感覚がつかめるようになります。
ステップに従って折り紙を折っていくと、最初はうまくいかないこともあります。けれど間違っているところに戻って、何度も何度もやり直す。そうして完成した折り紙は、子どもにとってかけがえのない宝物になるでしょう。自分で最後までやり遂げる達成感が身につくのも、折り紙あそびのメリットのひとつです。
折り紙あそびに期待できる効果がわかったところで、3歳から始められる簡単な折り紙の作り方を紹介していきましょう。折り紙の作り方が難しいところは、動画でチェックしましょう。折り紙作りの声かけも合わせて紹介していくので、親子で折り紙をする時の参考にしてみてください。
出典:YouTube
「とんがり帽子を作ろう」
「まっすぐとまっすぐを合わせてね」
「この線をよーく見てね」
「ここをくるっとひっくり返したら、できあがりだよ」
折り目をつけて戻すところや折り目に沿って折り重ねるところが少し難しいので、サポートしてあげましょう。
出典:YouTube
1.折り紙の対面の角を重ねて三角形を作ります
「とんがりをぴたっとくっつけてね」
2.左右の角を上に向かって折り曲げます
「このとんがりを上に向けてね」「これは犬のどこになると思う?」
3.ひっくり返して顔を書いたら完成です
「くるっとひっくり返したら…?」「かわいいお顔を書いてね」
作り方自体はとても簡単ですが、耳のバランスが難しいと感じることもあります。折る場所に悩んでいたら、「この辺かな?」と手を添えてあげましょう。
出典:YouTube
1.折り紙の対面の角を重ねて三角形を作ります
「お山を作るよ」
2.もう一度半分の三角形に折ります
「もうひとつ、小さい三角を作るよ」「とんがりお山をぴたっと合わせてね」
3.一度開いて、上の角を下の辺にまっすぐにつけます
「ひとつ戻ってみよう」「このお山をまっすぐおろしてみてね」
「きつねのお耳を作るよ」「小さいお山を作ってみよう」
「どんなお顔を書く?」
こちらも耳のバランスが少し難しいので、「この辺がいいかな?」と折る部分を指で示してあげるのもおすすめです。
出典:YouTube
「はじっことはじっこをぴたっとくっつけるよ」
「半分に折って、指でアイロンをかけるよ」
「元に戻してみよう」「真ん中の線にくっつくよ」
「白い方を出してみてね」
5.そこからさらに真ん中に向かって折ります
「小さい四角が4個できるよ」
「お屋根を作るよ」「ここに指を入れて広げてみてね」
最後の屋根を作る部分が難しいので、親も一緒に作りながら広げ方を見せてあげましょう。難しい場合は、手を添えて一緒に作ってみてください。
出典:YouTube
「大きいとんがり帽子を作るよ」
「小さいとんがり帽子を作るよ」
「真ん中にとんがりをぴったりくっつけてね」
「上から飛び出さないようにくっつけてね」
「何の形に見えるかな?」
「ちびちび三角に折ってね」
「ぴょこんと出ているところを中にしまおう」
どれくらい折ればいいのかわからない部分が出てくると思うので、「小さく折ってね」と見本を見せながら一緒に作ってみてください。
出典:YouTube
「色のついている方を上にして置いてね」
「戻して、くるっと向きを変えてね」
「三角お山が真ん中に来るように折ってみてね」
「こことここを仲良ししてみよう」
「この線をくるっとひっくり返すよ」
「どれくらいの大きさのどんぐりにしようか?」
「このしっぽを上にぐっとあげよう」「とんがりを丸くするよ」
左右を折る幅でどんぐりの大きさが決まります。どれくらいで折るというルールはないので、子どもの好みで折ってもらいましょう。
出典:YouTube
「線と線を仲良ししてね」
「もう一回、同じようにやってみよう」
「屋根を作ろう」
「さっきと同じように折ってみてね」
「白い三角形をぴょこんと出してね」
6白いところを半分に折ります
「白いところが見えなくなるように三角にしてね」
7.裏返して目とうろこを書いたら完成です
「うろこはおめめみたいに書いてね」
出典:YouTube
1.折り紙を半分に折って三角形を作ります
「大きいお山を作るよ」
2.左右の角を上の角に合わせて折ります
「てっぺんにくっつけてね」
3.てっぺんを1枚だけ残して、手前に折ります
「一番下の1枚だけはさよならして残してね」
4.めくった部分の角を少しだけ裏側に折ります
「ちょっとだけ後ろにこんにちはしてね」
5.4つの角を裏側に折ります
「後ろに小さい三角をたくさん作るよ」
「このとんがりを後ろに隠してね」
「黒い丸をたくさん書こうね」
少し折るという工程が多く、子どもにとってバランスが難しいかもしれません。折る幅は指で示してあげてもよいでしょう。最後に書く黒丸を、シール貼りにするのもおすすめです。
出典:YouTube
「大きいお山を作るよ」「小さいお山を作るよ」
「ここに向かって折ってね」といいながら、折る位置を教えてあげる
「このとげとげを後ろに隠すよ」
「アイロンシューで折り目をつけてね」
「真ん中で仲良しになるように折ってね」
「真ん中をパカッと折るよ」
「上にあげてみてね」
折り紙を2枚使って作るので、ワクワクしながら制作できます。角を折り返すところが難しいので、バランスを見てあげましょう。
出典:YouTube
「アイロンしたら元に戻すよ」
「アイスのコーンの形だね」
「とんがりを仲良くぴったんこしてね」
「白い部分が見えなくなるように折ってね」
「ちょっとだけ下に折ってみるよ」
「この線に合わせて上にあげて、帽子を作るよ」
「この三角をあげて、白いところを見せてね」
「丸くしてアイスを作っていくよ」「何アイスにする?」
工程が多く難しいと感じる部分も多いので、必ず一緒に折り紙で作ってあげましょう。最後に白いところを塗って、好きな味のアイスに仕上げます。
作ったら終わりではなく、作った後にあそべる折り紙は子どもからも大人気です。今回は作る過程から作り終わった後まで、親子で一緒に楽しめる折り紙おもちゃの作り方を3つご紹介します。動画を参考にしながら、ぜひ親子で楽しく作ってあそんでみてください。
出典:YouTube
折り紙1枚で作れるプッシュポップの作り方です。工程は少し多めですが、線に合わせて折っていくだけなので難しすぎることはありません。ついつい触りたくなる折り紙プッシュポップが、簡単に作れます。
出典:YouTube
プッシュポップよりも工程が少なく、簡単に作れるパクパク。ママやパパが子どもの手をパクパクしたり、中に数字や文字を書いたりしてあそぶのもおすすめです。
出典:YouTube
とっても簡単に作れるのに、子どもがハマる折り紙クラッカー。袋を開く工程が少し難しいので、子どもができない場合は大人が代わりに作ってあげましょう。
親子で折り紙あそびをする際に、いくつかのポイントを押さえておくと子どもの成長や発達にもうれしい効果が期待できます。ただ折って終わりではなく、親子であそぶことが子どもの成長には何よりも大切です。折り紙をする時におすすめしたい関わり方を、元保育士の視点から3つご紹介しましょう。
折り紙をする時は保育士さんになったつもりで、子どもでもわかりやすい言葉を使うのがおすすめ。「この角が~」ではなく「お山が~」といったり、「ここを合わせて」ではなく「こことここをぺったんするよ」といったりするなど、子どもがよりイメージしやすいような言葉を選んで、折り紙を楽しみましょう。わかりにくいところには印をつけるなどの配慮をするのもおすすめです。
作ってはい終わり、ではなく作った折り紙を飾ってあげると子どもの自己肯定感も満たされます。マスキングテープを壁に貼ってフレームを作ってあげたり、季節に合った折り紙を作ってインテリア風に飾ったり、子どもが喜ぶ形で展示してみましょう。
折り紙は紙を折るだけで作れるので、うまくいかなければ何度でも戻ってやり直しが可能です。「わからない~」となっても、何度でもやり直しができることを伝えて一緒に完成を目指しましょう。あそびの中で達成感を得られることは、子どもにとってとても重要な体験です。
親子で折り紙あそびをする際は、子どもの年齢やレベルに合った作り方を選びましょう。小さいうちから折り紙に親しむことで、自然と成長や発達につながる指先の動きをマスターできます。いつも子どもだけで折り紙をしているというご家庭は、ぜひママやパパと一緒に折り紙を楽しんで、最後に飾ってあげるところまで実践してみてください。きっと、子どもの折り紙に対する向き合い方が変わるはずですよ。
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