2024年09月20日 19:00
秋になると、公園や神社などに行った子どもたちがたくさんどんぐりを持って帰ってくる機会が増えてきます。子どもたちにとってどんぐりは宝物のようなものですが、気が付くと虫が湧いてきてびっくりされた方もいるのではないでしょうか。今回紹介する内容は、どんぐりで遊ぶなら虫対策もしっかりやりたいママさんやパパさんに対して、どんぐりに関する基本情報や虫の処理の仕方、どんぐりを使った知育遊びなどを紹介します。 合わせて、どんぐりを使った知育遊びを製作する際の注意点も紹介する内容を参考にして、子どもたちと一緒にどんぐりを使ってたくさん遊んでみてください。
どんぐりはブナ科植物の実のことを言います。そして、どんぐりの中にはゾウムシやハイイロチョッキリと言った虫の幼虫がいることもあるのです。ここでは、どんぐりの基本情報や中にいる虫の種類、虫がいるかを見分ける方法について紹介します。
私たちの身近にあるどんぐりは、ブナ科の植物になる実のことを言い、茶色の丸いものから細長いものまで様々な形がある大きさは約1cmから3cmの種子を指します。どんぐりには帽子のような殻斗が付いているのも特徴で、日本にはクヌギやコナラといった22種類もの固有種があるのが特徴です。、どんぐりの形もそれぞれ違いますので、公園や神社などで探してみましょう。
どんぐりの中にいる虫は、どんぐりの中身を食べて成長していき、身体が大きくなったら穴をあけて出てきます。どんぐりの中にいる虫の多くは、ゾウムシやハイイロチョッキリ、蛾などです。どんぐりがまだ青い時期に穴をあけて卵を産み、幼虫となります。「どんぐりを取ってきたら虫が出てきた」という場面に出会ったことがある方は、どんぐりの中で成長した虫が外に出てきた姿を見たということになるのです。
どんぐりの中に虫がいないかを見分けるには、穴が空いているどんぐり、割れているどんぐり、汚れているどんぐりにはどんぐりの中に虫がいる可能性が高いため取り除き、残ったどんぐりを水が入ったボールかバケツに入れましょう。虫が入っているとどんぐりの中身は空洞なので水に入れたどんぐりが浮いてきます。水に浮いてきたどんぐりは虫がいる可能性がありますので処分しましょう。
虫がいるどんぐりは水の中に入れることで浮いてきますので、処理ができますが、それでもどんぐりの中に虫がいる可能性があります。「もしかしたら、どんぐりの中にまだ虫がいるかも」と不安に感じる方は、虫を処理する方法が他にもありますので紹介します。
どんぐりを鍋で煮ることで中にいる虫の処理ができます。鍋に水をたっぷりと入れ、どんぐりが割れるのを防ぐためどんぐりを先に入れてから煮沸してください。小さなどんぐりだと3分から5分ほど、大きなどんぐりだと5分から10分ぐらい茹でると良いでしょう。茹でた後は、カビが生えるのを防ぐために、どんぐりの水をきり、風通しの良い場所で1週間ほど陰干し、乾燥させると虫を処理できます。
どんぐりを冷凍庫に入れて凍らせることで虫を処理することができます。どんぐりをビニール袋に入れ、冷凍庫に1週間ほど保存しておきましょう。さらに1週間ほど風通しの良い場所でどんぐりを新聞紙の上に置き陰干しで乾燥させながら解凍します。常温で解凍し、乾燥をしっかりしておくことでカビが生えるのを防げます。
どんぐりをオーブンやオーブントースターで焼くことで中の虫を処理することができます。クッキングシートの上にどんぐりが重ならないように並べ、80度から100度ぐらいの低温で1時間ほど焼きましょう。30分ごとに転がすことでそれぞれのどんぐりに熱が伝わります。オーブンで焼いた後は1時間ほど冷ますと製作活動に使えます。
どんぐりは子どもたちにとって宝物のような存在です。ですが、どんぐりを飲み込んでしまったり、製作中に怪我してしまうこともあります。ご家庭で子どもと一緒に楽しく遊ぶためにもどんぐりを使って遊ぶときに注意しておきたい安全対策について紹介しますので参考にしてください。
どんぐりは、小さく丸みを帯びているため子どもが飲み込む可能性があります。2歳ぐらいまでは自分が持ったものを口の中に入れて確かめたい時期でもありますので、どんぐりを誤飲しないようにママさんやパパさんが注意しながら見守りましょう。どんぐりに毒性はありませんが、もしどんぐりを飲み込んでしまい体調が悪くなるようでしたらかかりつけの病院へ行きましょう。
3歳ぐらいになると1人ではさみが使えるようになってくるため、どんぐりを使った制作活動をする際にはさみの使い方にも注意しておきましょう。また、どんぐりを使った制作活動では爪楊枝やキリといった先が尖ったものを使うこともあります。ご家庭で製作活動をする際には、はさみや爪楊枝で指や手などを切らないように注意しながら見守るようにしてください。
どんぐりは、転がしたり集める他にも、マラカスやコマになったり、デコーレーションしてケーキとして見立てて遊べる知育おもちゃの素材にもなります。指先を使って製作することや考えながら遊ぶことは子どもの発達にとって大切な活動です。ご家庭で子どもと楽しく制作活動をしてみましょう。
材料は、どんぐり、トイレットペーパーの芯が3本、深めの紙皿が6枚、テープ、ホチキス、カッター、ハサミ、鉛筆です。
作り方は、トイレットペーパーの芯を3つ縦につなげ、太めのテープで固定し、トイレットペーパーの芯の片方を8等分に切り込みを入れましょう。紙皿1枚は受け皿用にし、残りの5枚は、真ん中をトイレットペーパーの芯の太さより少し大き目にくり抜き、1ヶ所を切ります。切った部分を他の紙皿と螺旋状に組み合わせてホチキスとテープで貼り付けます。その後、トイレットペーパーの芯を真ん中に通し1番下に受け皿用の紙皿をくっつけることで完成です。
上からどんぐりを転がして遊びましょう。
出典:Youtube
材料は、どんぐり、208ml程度の小さめのペットボトル、ビニールテープです。どんぐりは大きいものから小さいものといろいろなどんぐりを用意しておきましょう。ペットボトルを装飾するためにカラーペンやシールを用意しても良いです。
作り方は、ペットボトルの中にどんぐりを入れフタを締めます。ペットボトルのフタが明かないようにフタの周りにビニールテープでしっかりと固定すると完成です。
ペットボトルを振るとカラカラと音が鳴るので子どもも楽しめるでしょう。親子でペットボトルの周りを装飾するのも楽しめる活動になります。
出典:Youtube
材料は、大きさがある程度揃ったどんぐり3個、竹串2本、キリ、ボンドです。
作り方は、1個のどんぐりの側面に2ヶ所キリで穴をあけ、残りのどんぐりは側面に1ヶ所だけ穴をあけます。穴をあけたところに竹串を刺し、ボンドで固定すると出来上がりです。どんぐりに目をつけて顔にしたり、シールを貼ったりするとかわいいやじろべーになるでしょう。
どんぐりやじろべーを製作するときはキリやボンドを使いますので、子どもがケガをしないようにママさんやパパさんが穴を開けたり、竹串を固定する作業を手伝いながら一緒に作ってみましょう。
出典:Youtube
材料は、どんぐり、爪楊枝、キリ、はさみ、ボンドです。コマに絵を描きたい場合は、サインペンやシールを用意しても良いでしょう。
作り方は、どんぐりの殻斗が付いていた部分の中心にキリで穴をあけ、爪楊枝を指して固定すると完成です。どんぐりコマを回してみて爪楊枝がすぐ抜けるようでしたらボンドで固定しましょう。爪楊枝が長いようでしたらはさみで長さを調整してみてください。
どんぐりに穴をあける際にキリを使いますので、ママさんやパパさんが穴をあけてあげましょう。どんぐりの大きさや形によって回り方や回る時間が変わりますのでいくつか作って回り方を比べてみてもいいですね。
出典:Youtube
材料は、どんぐり、土台になる段ボール、ボンドです。どんぐりの他にもまつぼっくりや木の枝、秋の植物など一緒に拾ってきたものを使っても良いでしょう。
作り方は、土台にどんぐりを好きなところにボンドで固定しながらケーキになるように作ってみてください。土台の周りにどんぐりを並べて飾っても良いですし、木の枝やどんぐりと一緒に拾ってきた植物と組み合わせて装飾すると様々なケーキができ楽しめます。
ボンドを使いますので、お子さんの髪や服についても大丈夫なように手拭きやおしぼりを用意しておくと良いでしょう。
出典:Youtube
材料は、どんぐり、おわん型のカップ2個、輪ゴム3本、3cmぐらいに切った割りばし1本、カラーペン、テープ、ビニールテープ、キリです。
作り方は、おわん型のカップ2個をカラーペンで好きなように装飾をした後、カップの底の真ん中にキリで穴をあけます。次に輪ゴムを3本結び、穴をあけたカップに輪ゴムの先を通し、通した輪ゴムの輪っかの部分に割りばしを通しテープで固定しましょう。
カップの中にどんぐりを入れ、もう1個のカップを重ねてビニールテープで固定したら出来上がりです。キリを使ったり割りばしを切ったりするところは大人が行いましょう。
出典:Youtube
材料は、どんぐり、縦10cm✖️横20cmの布、裁縫セットです。
作り方は、布を裏にして横を並縫いしていき、横の端まできたら玉止めはせずに糸を15cmぐらいの長さを残して糸を切ります。次に、縦を並縫いしていき縦の端まできたら玉止めをして布を半分に折り、1辺だけ並縫いで縫い合わせ玉止めをしましょう。そして、玉止めをしていない糸を絞り引き、先を糸で巻きつけ玉止めをします。布が表面になるようひっくり返し、袋にしたら中にどんぐりを入れ、布の開いている部分を並縫いし塞ぐと完成です。
どんぐりは子どもが集め、裁縫はママさんたちが行うことで共同の製作活動になりますね。
出典:Youtube
どんぐりを放置しておくと中から虫が出てくることがありますが、適切な処理をしておくことで虫が湧くのを防ぐことができます。どんぐりは、飾っても良いですし、コマやヨーヨーといった知育遊びの材料にすることもできる素材です。
秋になると神社や公園にたくさん落ちているどんぐりは、子どもたちにとっては宝物のような存在ですし、どんぐりを使って製作活動を行うことで達成感や集中して取り組む力が育みます。子どもたちが大切に拾ってきたどんぐりを長い間楽しめるように、処理方法や安全面に関する注意事項を参考にご家庭で一緒に遊んでみてください。
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