子供にお餅はいつから食べさせて大丈夫?安全な食べさせ方とママの注意点

お正月の食べ物といえば"おもち"ですよね。実家や親戚のおうちで「食べて」と勧められることも多いのではないでしょうか。でも、おもちってのどに詰まっちゃうっていう話も聞きますし、チャレンジするのがちょっと怖い気もしてきますよね^^;みんな子供が何歳になったら食べさせているのでしょうか?また、安全に食べるために気をつけたいことにはどのようなものがあるのでしょうか?


注意!おもちがのどに詰まる事故は、毎年あります!

冬やお正月に食べたいのがおもちですよね。甘くていつものご飯とは違う新触感のおもちは大好きな子供も多いです。

でも、おもちは『のどに詰まりやすい食べ物』としても知られている実はこわい料理。食べ物が喉に詰まると命に関わる危険もあり、平成28年は0歳〜4歳の子供13人が喉に食べ物を詰まらせて命を失ってしまっています(参照:厚生労働省 平成28年人口動態統計

 

10人以上というと、かなりの数ですよね…。

そんな事故を防ぐためにも、安全に食べられる年齢が何歳くらいなのかやおもちを食べるときに気を付けることを見ておきましょう!


子供がお餅を食べられるようになるのはいつから?

おもちは大体何歳くらいからみんな食べているのでしょうか?調べてみると、多くの育児のプロたちがおすすめするのは3歳くらいからが多いようです。

・奥歯が生えそろってものを噛み切るのに慣れてから
・親の注意(よく噛んでね、など)が聞けるようになってから
というのが、おもちがのどに詰まる危険も少なく食べられるようになる目安なのだそう。

たしかに、おもちは弾力が強くてなかなか噛み切れないこともありますから、こういった前提条件は必要そうですね。

3歳になっていてもまだ
「うちの子どもは注意してもまだわからないかも…。」
「お肉も野菜もあまり固形は食べていない気がする」
というときは、おもちデビューを見送ったほうがよさそうです。


お餅を安全に食べるために…

おもちを安全に食べるためには、次のようなことに気を付けるようにしましょう。

おもちをはじめてあげるときには一口大にカット

かみ切りにくいおもちの塊を口に入れてしまうのが、のどを詰まらせてしまう1番の原因です。おもちを出した時に細かく切ってあげるようにすると、のどに詰まってしまうリスクをグッと減らすことができます。

おもちはアツアツすぎも冷たすぎもNG!

おもちは冷めてしまうと固くなり飲み込むのも消化するのも大変になります。アツアツはやけどしてしまいますのでもちろんNGですが、ある程度温かいうちに食べさせてあげましょう。

事前に注意しておく

食べる前に注意があるかないかは大事です。おもちを食べるときには、前もって「よく噛んで」と子供に注意しておくようにしましょう。

おもちを食べる前にお茶や水でのどを湿らせておく

のどが渇いている状態では喉にひっついてしまいやすくなります。おもちを食べる前には必ずのどを湿らせておきましょう。

必ず誰かと一緒に食べる

おもちを食べている子供から目を離してしまうのは事故のもとですし、詰まってしまったときに処置もできません。おもちはのどに詰まってしまうと3~6分くらいで亡くなってしまうリスクが跳ね上がるそうです。
食べるときには必ず一緒に食べたり見守ったりしてあげましょう。


おもちが詰まってしまった時の対処法

念のために、おもちがのどに詰まってしまった時のための処置方法も勉強しておきましょう。

①異変があったときに、のどが詰まっていないか聞いて確認する

息が止まって苦しそうな表情の時はのどが詰まっている時かもしれません。意識があればうなずくなどで意思が表示できます。

②背中をたたくなどで咳き込ませる

咳をさせることでおもちの引っ掛かりを取り除くようにしましょう。

③救急車を呼ぶ

救急車を呼びましょう。ほかにも人がいれば救急車への電話をお願いし、④と並行して処置ができるようにしましょう。

④救急隊が到着するまで異物を取り除く処置をする

子供の場合、『背部叩打法』という方法を行います。
1.子供に下を向かせて前かがみにし、低い姿勢をとらせる
2.左右の肩甲骨の中間あたりを何度も力強く4~5回手の平の付け根で叩く
3.2と同時に咳を促す
4.口の中を確認し、おもちが出てきていないかチェックする

参照:日本医師会

乳児の場合ののどのつまりの除去の方法は、日本医師会に詳しい方法が載っていましたので参考にしてみてください。

⑤救急隊に事情を説明し、処置をしてもらう

到着した救急隊に状態を説明し、処置してもらいます。


ちゃんと注意すれば、おもちはこわくない!

危ないことばかりピックアップされがちなおもちですが、いつから食べられるかや気を付けておきたいことを守っていれば、事故が起こってしまうリスクを減らすことができます。

事故を防いでみんなで楽しいお正月を過ごしましょう!