2023年08月01日 19:00
赤ちゃんの成長が進み離乳食作りが始まると、どんな食材をどんなふうに与えればいいのか戸惑ってしまうママやパパは多いですよね。中でも初期の調理に必要とされている裏ごしは、いったい何のためにするのかわからないと感じている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、少し手間がかかる離乳食の裏ごしについて解説します。「どうして離乳食に裏ごしが必要なのか」、「裏ごしはいつまで必要なのか」、「裏ごしをする際にはコツがあるのか」などについてご紹介。裏ごしをしなくていい方法についても触れているので、これから離乳食を始めようと考えているママやパパはぜひ参考にしてみてください。
離乳食を始める際、どうして初期のうちは裏ごしが必要なのでしょうか。赤ちゃんは生まれてから離乳食を始めるまで、ミルクや母乳などの液体を飲んで成長します。ですから、離乳食を始めたからといって、急に固形物が食べられるようにはなりません。離乳食スタートの時期は、まだまだ赤ちゃんの口の機能も未発達。さらに内蔵機能に負担をかけないためにも、なめらかで食べやすいトロトロの状態に裏ごしする必要があるのです。
離乳食を裏ごしする理由はわかりましたが、それではいつまで裏ごしが必要なのでしょうか。離乳食で裏ごしが必要なのは、離乳食開始から1~2ヶ月が目安といわれています。トロトロに裏ごしした食材を、赤ちゃんが上手にごくんと飲み込めるようになったら少しずつ食材を固形に近づけていきましょう。液体以外のものを食べることで、赤ちゃんの内臓機能も徐々に発達します。
それぞれの赤ちゃんによって個人差があるので、「絶対に2ヶ月は裏ごししなければいけない」などのルールもありません。赤ちゃん自身が食べることに慣れてきた段階で、少しずつステップアップしていきましょう。中には、1ヶ月ほどで裏ごしをやめたというママもいますよ。
離乳食初期に必要な裏ごしですが、どんな風にやったらいいのかわからない、裏ごしって難しそう…と悩む方もいるかもしれません。ここからは離乳食の裏ごしの基本的な方法と、裏ごしをする際に覚えておきたいコツをご紹介します。これから離乳食を始めるママやパパは、ぜひ参考にしてみてください。
離乳食の裏ごしの基本的なやり方は、裏ごし器でこす方法です。野菜はもちろん、おかゆも初期のうちは裏ごしが必要。裏ごし器とスプーンの背を使って、少しずつこしていきます。ただし裏ごしのレベルは、赤ちゃんの好みによって変える必要があるので注意しましょう。
おかゆは最初からトロトロの状態になっているので、裏ごししすぎると食べてくれなかったという意見もあります。赤ちゃんの離乳食の進み具合やきちんと飲み込めているかを確認しながら、好みの硬さや裏ごしの具合を見つけてみてください。
離乳食初期だからといって、どんな食材でも裏ごしをしなければいけないわけではありません。実は、裏ごしをしなくていい食材もあるのです。基本的に離乳食で裏ごしをするのは、たまねぎやほうれんそうなど繊維質な野菜。種があるトマトやいちご、繊維が太い大根やかぶなどです。
豆腐やジャガイモ、さつまいもなどは裏ごしをしなくても繊維や種が残ることがないので、すりつぶした状態で初期から与えることができます。もしすりつぶしと裏ごしで調理方法に悩んだら、赤ちゃんが飲み込みやすいかどうかを考えて調理の種類を見分けてみてください。
離乳食で裏ごしをする食材は、裏ごしがしやすいようにしっかり柔らかく茹でましょう。食材が柔らかければ柔らかくなるほど、裏ごしがしやすくなります。スプーンの柄の部分を短く持ち、背を使って食材を網にギュッと押し当て手前に引きます。少しずつやるので手間はかかってしまいますが、慣れればそこまで時間はかかりません。
水分が少ないとトロトロのペースト状になりにくいので、もしも食材がぱさぱさしているなと感じたら、煮汁などを加えてトロトロになるまで伸ばしてみてください。
たとえば実家に帰って裏ごし器がない時や、そもそも裏ごし器を用意していないという時には、ザルなどで代用することも可能です。ザルや茶こし、お菓子用の裏ごし器など、網目のある道具であれば、裏ごし器として代用できます。離乳食初期の少しの期間しか使わないものなので、新しく買うのはもったいないと感じる方もいるはずです。そんな時は、キッチンにあるもので代用を考えてみてください。お菓子用の裏ごし器などは100円ショップでも売られているので、リーズナブルなアイテムの購入を検討するのも良いでしょう
離乳食初期に赤ちゃんが食べる量はほんの少しなので、少量の裏ごしを毎回するのは手間がかかってしまいます。そこで裏ごしした食材を、冷凍保存するという方法があるのです。野菜などは基本的に、裏ごしをした状態そのままで冷凍が可能です。離乳食をストックするための冷凍トレーなどがあれば、小分けにして冷凍庫に入れておきましょう。食べる時はレンジで温めるだけなので、忙しい時間の離乳食の準備にも便利に活用できます。この方法を使えば時間のある時に多めに作っておけるので、忙しいママやパパにとっては離乳食作りの時短につながりますね。
離乳食の初期に裏ごしが必要なのはわかっているけど、やっぱり裏ごしって、面倒くさい…。仕事に兄弟のお世話に、何かと忙しくて裏ごしをする時間がない。そう悩むママやパパもいるでしょう。そんなお悩みを解決してくれる、離乳食の裏ごしをしない方法についても3つご紹介します。
裏ごし器を使った裏ごしが手間に感じるなら、電動のブレンダーを使う方法がおすすめです。ブレンダーのスイッチを入れれば、裏ごしをしなくても野菜やおかゆをトロトロのペースト状にすることができます。おかゆを作った鍋にそのままブレンダーを入れてトロトロの状態にもできるので、自宅にあるという人は活用してみましょう。離乳食のためだけにブレンダーを購入するとなると、1年もしないうちに出番がなくなってしまいます。購入を検討する際は、その後も長く愛用できるかをイメージしてみてくださいね。
裏ごしがどうしても面倒な場合は、市販のベビーフードを使うのもひとつの方法です。ベビーフードはすでにトロトロの状態になっているので、そのまま食べさせられるのが楽ちんですよね。忙しいママやパパにとって、ベビーフードは毎日の離乳食の強い味方。裏ごしやすりつぶしの状態を目で見て、月齢に合った形状を確認できるというメリットもあるので、罪悪感を持たずにどんどん活用しましょう。
野菜フレークは、水やミルクと混ぜるだけで簡単に野菜のペーストを作ることができるアイテムです。離乳食初期には裏ごしした野菜として、そのまま与えられます。離乳食中期以降では、スープなどにアレンジして食べることもできるのが魅力です。離乳食の準備をパパっと済ませたい時や、忙しい朝などにあると便利ですよ。
離乳食用の裏ごしをするために、裏ごし器の購入を検討したい。そんなママやパパのために、おすすめの裏ごし器を7つご紹介します。それぞれのアイテムによって機能や特徴が違うので、家族のライフスタイルや、ママやパパの調理スタイルに合った裏ごし器を選んでみてください。
エジソン(EDISON)の「離乳食調理セット ママごはんつくって」は、茹でる・きる・むす・こす・すりつぶす・おかゆづくりの7役を1台で兼ねる離乳食調理セットです。離乳食作りに必要な機能がすべてて揃っているので、1から離乳食作りを始めるという新米ママやパパにもおすすめ。成長に合わせた月齢別の簡単レシピが50種類も付属するので、毎日の離乳食メニューに悩む心配もありません。冷蔵・冷凍・電子レンジの使用もOKで、重ねて収納できるコンパクト設計。お食事ボウルとして、作った離乳食をそのまま食べさせられるのも魅力のひとつです。
出典:Amazon.co.jp
ピジョンの「こだわりの調理セット」は、裏ごし・すりつぶし・おかゆ調理ができる離乳食用の調理セットです。離乳食初期に必要な基本的な機能を兼ね備えているので、最低限の調理器具が欲しいという方におすすめです。成長に合わせて使える2種の裏ごし網が付属するので、なめらかとあらごしで食感を変えたい時に活躍します。レンジで気軽におかゆ調理ができるのもうれしいポイント。重ねて収納すればコンパクトに収納できます。
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西松屋チェーンの「ベルコット)ベビーフード調理セット」は、大人気のキャラクター・ミッフィーのデザインがとってもかわいい裏ごし器です。すりおろしやしぼり器などのパーツが付属するので、離乳食初期だけでなく調理に長く活用できます。離乳食づくりのモチベーションがなかなか上がらないという方は、好きなキャラクターのアイテムを使ってみるのもひとつの方法ですね。
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リッチェルの「調理セットR 電子レンジでおかゆと一緒におかずが作れる離乳食調理セット」は、これひとつでおかゆとおかずが一緒に作れるアイテムです。おかゆ作りから裏ごしまでひとつで完了するので、離乳食初期から大活躍してくれます。ポイントは、2段調理でおかゆとおかずを一度に一緒に作れる点。小分け用の冷凍保存トレーも付属するので、裏ごしやすりおろした食材をそのまま冷凍保存することもできます。
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離乳食専用の裏ごし器を用意するだけでなく、料理用として長く使える裏ごし器を購入するという方法もあります。下村企販の「こし器 うらごし 名人」は、ステンレスの取っ手がついた大きな裏ごし器。しっかりと貼った網で強い力でこしても大丈夫なので、かぼちゃなどの野菜も一気に裏ごしできます。水きりとしても活用できるので、離乳食のためだけにわざわざ裏ごし器を買うのは気が引けるという方におすすめです。
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離乳食1回分の量をパパっと裏ごしするなら、茶こしを代用するのもひとつの方法です。無印良品の「ステンレス 茶こし」は、シンプルなデザインとリーズナブルが価格が魅力。茶こしを普段から使うという人は、裏ごしが必要な期間が終わっても愛用できるのでぜひ検討してみてください。
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離乳食初期の裏ごしをとにかく手軽に済ませたいなら、ハンドブレンダーを導入してみましょう。もちろん裏ごしだけでなく、砕く・刻む・つぶす・泡立てると役割が多いので、普段の料理にも活用できます。食材やメニューに合わせて2段階のスピード調整も可能。野菜のみじん切りやスムージーづくり、ホイップクリームや卵白の泡立てなど活用方法が豊富。チョッパーを使えば硬い氷も砕けるので、かき氷も簡単に作ることができますよ。
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離乳食の裏ごしは、食材を赤ちゃんの未発達の口に合わせた液体状にするために必要な工程です。また、消化機能が未発達の赤ちゃんにとって、消化を助けるという効果も含まれています。裏ごしをするのが面倒、または毎回裏ごしをする時間がないというママやパパは、ベビーフードや冷凍保存を活用して、負担のない離乳食作りを進めていきましょう。
ライター名:yuzuko
元保育士で3人の子どもを育てるママライターです。
現在7年ぶりの赤ちゃん育児を楽しんでいます。
毎日笑って過ごせればOK!をモットーに、家族5人で仲良く暮らしてます♪
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