赤ちゃんのしゃっくりが多いし止まらない!子どものしゃっくりの3つの原因と対処法

「ヒックヒック」とかわいくしゃくり上げる赤ちゃんのしゃっくり。でも、小さい身体を目一杯にふるわせてしゃっくりする子どもは辛そうですし、なかなか止まらないとちょっと不安になってきてしまうもの。 今回は、赤ちゃんのしゃっくりの3つの原因と、正しい対処法・止め方をご紹介します。

赤ちゃんのしゃっくりの原因は?

赤ちゃんがしゃっくりをするのは、大人と同じように横隔膜が痙攣(けいれん)するためです。

横隔膜は肺の下に位置する筋肉のことです。

横隔膜やその周りの組織が刺激を受けることで痙攣し、正常に呼吸をすることができなくなって「ヒック」という独特のしゃくり上げが起こります。

ただ、「子どものしゃっくりの原因が大人と同じにしては、しゃっくりの回数がちょっと多い?」と感じるママもいるかもしれません。

でも、赤ちゃんの横隔膜がまだ発達段階です。

ちょっとしたことが刺激になってすぐにしゃっくりが出てしまうのです。

状況別赤ちゃんのしゃっくりの原因と止め方

赤ちゃんのしゃっくりは、

  1. 授乳や食事のとき
  2. 身体が冷えてしまったとき
  3. 激しく泣いたり笑ったりしたとき

に起こりやすくなります。

それぞれのケースごとに、赤ちゃんのしゃっくりの対処法をチェックしてみてください。

1.授乳や食事のとき

原因

授乳や食事をはじめたら、いつもしゃっくりが出て悩んでしまうというママも多いものです。

授乳や食事の際に赤ちゃんが多くしゃっくりするのは、食べたり飲んだりすることで消化器官が活発に動くようになることが原因です。

胃が膨らんだり、温度が違うものが食道を通ったりして、横隔膜周辺を刺激してしまうことでしゃっくりが起こります。

また、飲み込んでしまった空気をはき出すためにしゃっくりが出ることもあるようです。

対処法・止め方

食べ過ぎや飲み過ぎのときには、消化器官が激しく働くため、しゃっくりは出やすくなります。

授乳や食事は変わらず与えて構いませんが、与える量には注意するようにしたいところです。

また、授乳時には赤ちゃんがちゃんと乳首をくわえられているか確認しましょう。

哺乳瓶では、ミルク量に合わせてきちんと傾きを変えてあげないと空気を一緒に飲み込んでしまいやすくなるので注意してあげてください。

そして、ミルクは冷めすぎていると、赤ちゃんのしゃっくりの原因になります。

哺乳瓶を使って授乳する場合には、ミルクが適切な温度かちゃんと確認するようにしましょう。

授乳後は、赤ちゃんの背中をさすったりトントンと軽く叩いたりして、ゲップさせてあげるのも大事ですよ。

2.身体が冷えてしまったとき

原因

赤ちゃんのしゃっくりは、身体が冷えることが原因でも起きやすくなります。

おむつが濡れていたり、湯冷めしてしまったり、寒い時期にフローリングで腹ばいしていたり…。

特に、お腹が冷えることで横隔膜周辺が刺激されてしゃっくりが起こりやすくなるようです。

対処法・止め方

おむつが原因の場合は、濡れて冷たくなったおむつを変える必要があります。

部屋の温度や服装が寒すぎないかも確認する必要があります。

冷えが原因の場合は、身体を温めてあげるのが一番大事です。

また、温かい飲みものを飲ませたり、みぞおちからお腹を温タオルなどで温めたりしてあげましょう。

おくるみやタオルでくるんで抱っこしてあげるのも効果的な方法ですよ。

おくるみやタオルにくるまって揺らされることで、赤ちゃんはお腹の中にいた時のような安らぎを感じることができます。

赤ちゃんがリラックスすることでしゃっくりも落ち着きやすいと言われています。

3.激しく泣いたり笑ったりしたとき

原因

激しく泣いたり笑ったりすることが、赤ちゃんがしゃっくりする原因になることがあります。

このしゃっくりは体質によるものなので、大人になっても変わらずしゃっくりをしてしまうという方もいます。

対処法・止め方

赤ちゃんは、成長過程ではどうしても「泣かずにはいられない」ということがありますし、楽しくて笑うのを制限するのも良くない気がしますよね。

そのため、赤ちゃんが興奮して起こるこのしゃっくりは、ある程度は「仕方がない」と諦めた方が良いかもしれません。

ただ、眠ぐずりでしゃっくりが出ている場合は、「眠たいのにしゃっくりが気になって寝られない」という悪循環に陥ってしまっていることもあります。

そんなときはサポートしてあげたいところです。

ママが抱っこしてあげることで、赤ちゃんが安心してしゃっくりが止まることもありますし、授乳によって横隔膜が再び刺激されることで止まるという赤ちゃんもいます。

しゃっくりが止まって寝かしつけもできるので、一石二鳥かもしれませんね。

赤ちゃんのしゃっくりが多くても気にしない

赤ちゃんがしゃっくりする主な原因は、先ほど解説した3つです。

その他にも、

  • 薬の副作用が原因の場合
  • アレルギーが原因の場合
  • 肺炎や喘息などで末梢神経が刺激された場合

などの、病気由来の可能性もゼロではありません。

ただ、赤ちゃんのしゃっくりはたいていの場合は生理的なものです。

「ちょっと長いな」と思っても、気づけば治っているということがほとんどです。

蕁麻疹(じんましん)が出たり、高熱が出てぐったりしていたり、食欲がなかったりなどの症状がない限りは、赤ちゃんの環境を整えつつ、放置しておいてもしゃっくりはそのうち治ります。

そのため、あまり気にしなくても大丈夫ですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

赤ちゃんがしゃっくりするときは、小さい身体を必死にふるわせて「ヒックヒック」といっているのでつい心配になってしまうもの。

でも、実は子どもはそんなに「辛い」とか「苦しい」とかは思っていないのではないかといわれています。

ママのお腹の中にいるときから時折ピクピクとしゃっくりはしていたようですし、赤ちゃんは私たちが思っているよりもずっと強いのかもしれませんね。

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