2021年12月15日 00:00
「戌の日のお参りはどんな服装で行くべき?」「服装のマナーはあるの?」とお悩みの方もいるでしょう。安産祈願のお参りに絶対NGという服装はありませんが、一般的なマナーをチェックしておくと安心です。 そこで今回は、戌の日のお参りにおすすめの服装や注意したいポイントを季節別に紹介!男性や子ども、祖父母の服装についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
戌の日の「戌」とは干支の犬のことで、「戌の日」「辰の日」というように日ごとに干支が割り当てられており、12日周期で戌の日が巡ってきます。
犬は子どもをたくさん産み、お産が軽いことから安産の象徴といわれてきました。そのため、安定期である妊娠5カ月目に入って最初の戌の日に安産祈願を行うのが良いとされているのです。
腹帯についての決まりは安産祈願を行う神社によって違います。従来の帯祝いの儀では、妻の実家から送られた腹帯を神社でお祓いしてもらい、自宅で巻くのが習わしでした。
しかし最近では神社で購入するケースも増えています。
安産祈願が有名な神社であれば、一通りの流れを公式HPに記載していることも多いので、事前に確認してみてください。腹帯を巻いた状態で安産祈願に行く方もいますが、体調やおなかの大きさに配慮して、無理のないよう心がけましょう。
妊婦さんが戌の日の服装を選ぶときは、マナーの範囲で体に負担がかからないように心がけるのがおすすめ。
次の3点に注意して選ぶと、服装を決めやすいでしょう。
では、それぞれのポイントを詳しく解説します。
安産祈願の祈祷は10〜30分で終了するのが一般的ですが、神社まで歩いたり階段を上ったりとおなかが大きい妊婦さんにとってはやや負担がかかるでしょう。
そのため、おなかを締め付けない楽なコーデを心がけるのがおすすめです。たとえば、フォーマルなワンピースでも伸縮性のあるものを選ぶと、おなかに負担がかかりにくいでしょう。
また、パンプスはぺたんこかローヒールを選べば、歩く距離があっても安定感があります。
妊婦さんの服装は体調を優先して決めるべきですが、ラフすぎる格好は避けるのが無難。次のような服装はカジュアルすぎるため、あまりおすすめできません。
スカートやワンピースを着用する場合は丈の長さに注意。祈祷をしてもらうときに椅子や床に座る可能性もあるので、膝下丈のスカートやワンピースを選びましょう。
また、妊婦さんにとって冷えは大敵なので、脚を冷やさないように気をつけてくださいね。
お参りというとベーシックな黒を選ぶ方もいるかもしれません。ただ、安産祈願はお祝いの場なので、全身ダークカラーにならないように気をつけましょう。
たとえば、ボトムスやジャケットを黒やネイビーにするなら、ワンピースやブラウスなどのトップスは白やベージュなど明るい印象のものを取り入れると、お顔がパッと華やかになります。
ただし、鮮やかなカラーは派手なイメージになってしまうので、できるだけ避けるのが無難です。
安産祈願に参加する女性におすすめのコーデを季節別に紹介します。
特に妊婦さんは、冷えや暑さ対策など快適に過ごせる工夫が大切。
服装のポイントもあわせて解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
出典:楽天市場
春は天気や時間帯によって肌寒さを感じることもあるので、ジャケットやカーディガンを取り入れた服装がおすすめです。ワンピースならおなかの大きい妊婦さんにも負担がかかりません。タイツやストッキングをプラスすれば温度調節もしやすいですよ。
レースのワンピースなら、ダークなカラーをチョイスしても地味な印象に見えにくいでしょう。
出典:楽天市場
夏のパンツスタイルは蒸れが気になるので、サラッとした素材のワンピースがおすすめ。特にストンと落ちるデザインのワンピースなら、おなかまわりに汗をかきやすい妊婦さんでも蒸れる心配がないでしょう。
祈祷してもらう際に冷房が効いている可能性もあるので、できるだけノースリーブは避け、袖ありのものを選ぶと安心です。
出典:楽天市場
秋は急に寒くなることもあるので、脚や腕が冷えないパンツ×ジャケットスタイルが最適です。ダークカラーのジャケットなら、淡いカラーのトップスやボトムスと合わせると明るいイメージになります。
チュニックタイプのトップスは、おなかが大きくても締め付け感がなく快適です。寒さが気になるときは、ストールや薄手のコートを持参すると安心でしょう。
冬はややカジュアルな印象になっても構わないので、暖かさを第一に服装を選びましょう。ロング丈のコートは、腰回りから脚までカバーできるので、暖かく過ごせます。ノーカラータイプのコートなら、カジュアルな服装も上品に見えますよ。
足の冷えが気になる場合は、パンツの下にタイツやストッキングを履いたり、シックなショートブーツを合わせたりするなどの工夫をしてみてください。
妊婦さんに付き添う男性はどうやって服装を選べばよいのかを解説します。
おすすめの服装やマナーについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ジーパンやデニムなど、カジュアルすぎる服装は選ばないようにするのが無難です。
普段の参拝であればカジュアルな服装でも問題ありませんが、安産祈願のように祈祷を依頼する際はフォーマルな服装が理想的。
また、ジーパン以外にも次のアイテムはラフに見えてしまうので、避けるようにしましょう。
「服装を選ぶのが難しい」という男性は、スーツを選ぶと間違いありません。春夏などスーツで過ごしにくい季節は、ジャケットにスラックスやチノパンを合わせるなど、カジュアルフォーマルな服装でもOKです。ネクタイはなくても大丈夫。
カジュアルになりすぎないように気をつければ、スーツでなくてもマナー違反ではありません。
おなかの赤ちゃんのお兄ちゃんやお姉ちゃん、または親戚の子どもの服装も、大人同様フォーマルを意識するとバランスが取れます。
しかし小さいお子さんは動き回って着崩れたり、窮屈になって脱いでしまったりする可能性があるので、締め付けず伸縮性のあるものを選ぶのがおすすめです。オムツ替えが必要なお子さんには、脱ぎ着しやすい服装を選びましょう。では、おすすめコーデと服装のポイントを男女別に解説します。
重ね着風のセットアップは着崩れの心配がないので、元気な男の子にピッタリ。
カジュアルフォーマルな服装を選べば、スニーカーと合わせてもかっこよく決まりますよ。
ネクタイは「苦しい」と感じてしまうお子さんも多いので、ノーネクタイでもスマートに見えるデザインを選ぶのがおすすめです。
ストレッチが効いたワンピースなら、動きやすく上品に見えるので女の子の服装に最適。おなか回りからトップスがはみ出ることもなく、オムツ替えもしやすいですよ。
足元はシックなバレエシューズがおすすめです。どうしてもスニーカーを選ぶなら、ベージュや薄いピンクなど、上品なカラーのものをチョイスするとバランスが良く見えます。
妊婦さんや旦那さんのご両親も一緒に参加する場合は、カジュアルフォーマルな服装を心がけるのがベストでしょう。あくまでも付き添いなので、きっちりとフォーマルな格好をする必要はありません。
男性の場合はシャツにスラックスやチノパンなど、ラフすぎない服装を。女性ならワンピース、またはブラウス×スカートなど、上品な服装をチョイスすると場の雰囲気になじみやすいでしょう。
妊娠5カ月に入った最初の戌の日に行う安産祈願。最近では参拝する日や参拝スタイルも多様化しているので、体調と相談して無理のない範囲で行いましょう。
参拝する際の服装は、一般的にカジュアルになりすぎなければ問題ありません。季節や気候に合わせて、体を冷やさない服装でお参りしてくださいね。最低限のマナーに気をつけて、スムーズに安産祈願を行いましょう。
あわせて読みたい