2024年03月09日 13:00
赤ちゃんの成長時期は、ねんね期やはいはい期といったように「赤ちゃんが〇〇をするようになる時期」という名前で区別されることがあります。初めて子育てをするママは、赤ちゃんがどのような時期を経て成長していくのかを把握しておけると安心できますよね。 今回は、この成長時期ごとの呼び方や違いをのご紹介します。赤ちゃんの成長度合いや過ごし方、遊び方などもあわせてを解説しますので参考にしてみてください。ご説明いたします。
子どもの成長時期は、新生児のように期間が決まっている呼び方もあれば、「○○をしているくらいの時期」といった感じで、赤ちゃんの行動で分けられることもあります。
たとえば、『ねんね期』や『おすわり期』『はいはい期』などというのがよく使われる成長時期の呼び方です。
今回は、これらの成長時期がいつを指すのか、また、どのような時期でどのように過ごすのがよいのかをまとめてみました。
自分では動きまわれない時期(まだ寝返りがうてない時期)のことをねんね期といいます。大体生後0ヶ月~4、5ヶ月くらいの赤ちゃんを指します。
まだ自分では動き回れない時期ですが手足をバタバタさせたり、少しずつ周りの声やボディタッチに反応したりして笑顔を見せてくれます。成長とともにミルクや母乳を飲む量が増え、徐々にまとまった時間で眠れるようになり大きくなっていく姿に喜びを感じる時期です。
ねんね期は、原始反射がよくみられる時期です。原始反射とは生まれながらに備わっているもので、赤ちゃんの生命維持や発達のための大事な反応です。有名なものでは、手に乗せた指を握り返す「把握反射」や、刺激によってびっくりしたように両腕を広げる「モロー反射」などがあります。
生後0ヶ月のうちは生活リズムも不定期で、1~2時間に1回のペースで授乳をしなければならないため、ママも大変な時期です。赤ちゃんが起きている時間も短いのが特徴です。
生後1、2ヶ月くらいになってくると、生活リズムも徐々に整ってくるようになります。首が少しずつしっかりしてきますので、頑張って持ち上げようとしている赤ちゃんも増えてきます。
生後3、4ヶ月くらいになると首もしっかりとすわり、ベッドに寝かせておくと寝返りの練習をしている赤ちゃんも多いですね。
ねんね期の赤ちゃんは、まだ自分で思ったように動けません。寝返りやはいはいができないため、何かてきても自力で逃げることはできません。危険なものの近くには寝かせないようにしましょう。
まだ動かないからといって、長い時間、目を離しておくのはNGです。お布団やスタイなどが顔に被さってしまうと、息ができなくなってしまうこともあります。ママやパパがそばで見守ってあげましょう。
ねんね期はお家で過ごす他に、児童館や子育て支援センターに行ってみてもよいでしょう。月齢が近い赤ちゃんに会うことで刺激になったり、家とは違うおもちゃや絵本で遊んだりすることができます。同じように赤ちゃんの子育てをしている保護者に会えるので、ママやパパにとってもよい機会になりますよ。
ねんね期には、ママとのスキンシップがたまらなく楽しい遊びです。毎日お腹や手足をこちょこちょとくすぐったり、歌に併せて身体を動かしてあげたりするといいですよ。ふれあい遊びは、赤ちゃんの五感を育むことにつながります。赤ちゃんの機嫌がよいときに、ゆっくり関わってあげましょう。また、きれいな音が出るガラガラやポップなカラーのプレイジムなどのおもちゃもねんね期のうちから楽しめる遊びです。
赤ちゃんの耳はお腹の中にいるときからよく聞こえています。また、新生児の視力は約0.01~0.02であり30cm先のものが少し見えるくらいです。生まれたばかり赤ちゃんは、反応がないこともありますが、赤ちゃんは耳や目、肌でママやパパを感じています。特に、お腹にいるときから馴染みのあるママやパパの声は、心が落ち着く音です。赤ちゃんの目を見ながら、たくさん話しかけてあげてくださいね。
まだ生後1ヶ月もたっていない新生児のうちは外出を控えたほうがよいですが、外の空気を吸いにお散歩に出かけるのは赤ちゃんのためにもママのためにもよいことです。体調が悪くないときは、ベビーカーや抱っこ紐でおでかけをするようにしましょう。まずは、家のベランダや近所のお散歩から始めてみてくださいね。
赤ちゃんが寝返りをうてるようになると、ちょっとずつ自分で動きはじめ、赤ちゃんの世界が広がっていきます。その頃が、おすわり期、はいはい期のスタート時期です。おすわり期&はいはい期の時期は大体生後5、6ヶ月~9ヶ月くらい。最初のうちは不安定ですが、徐々に1人でも支えなしに座れるようになってきます。また、ねんねの姿勢からずりばいやハイハイをして家中を移動するようになります。
日ごとにできるようになることが増えて成長を感じる一方で、赤ちゃんの行動範囲が広がるため目が離せなくなる時期です。さらに、運動面だけではなく心の発達も著しい時期です。要求があると指差しをしたり声を出したりして自己主張ができるようになります。ママやパパへの愛着が芽生え、他の人と区別できるようになったことで人見知りや後追いが始まります。
おすわり&はいはい期は何でもかんでも口にいれてしまう時期。赤ちゃんの手が届くところに誤飲してしまいそうな小さなものを置かないように気をつけましょう。
おすわり期やはいはい期では、昼間の活動時間が増え、1日に1~2回程度しかお昼寝をしなくなります。また、夜にまとめて寝てくれるようになりますので、ママも少し楽になるでしょう。
おすわり期は乳歯も生え始めて母乳以外にもおやつや離乳食を食べ始める時期です。急がないでも必ずいつかは食べられるようになりますので、赤ちゃんの食べっぷりなどを見ながら進めるようにしましょう。
おすわり期には、赤ちゃんは両手で遊べるようになります。積み木などを両手で持ってカンカンならして遊んだりカミカミなど、ずっと何かをしゃぶっていたりという赤ちゃんも少なくありません。表情も豊かになり、声を上げて笑うようにもなりますので、育児がより楽しくなってきますよ。
はいはい期では、「どうやってここまで移動したの?」というくらいパワフルに活動し始めます。手を使うのが上手になり、ティッシュのような細かいものを拾うようになります。
また、人の違いや言葉も認識できるようになり、「パパ」や「ママ」といった言葉も出てきます。赤ちゃんに話しかけたりたくさん会話を聞かせたりしてあげましょう。
いないいないばぁが楽しくなってくるのは、赤ちゃんがはいはい期の頃からです。
ここで赤ちゃんの成長時期と過ごし方をお伝えしましたが、もちろん何がいつできるようになるかということには個人差があります。たとえば、ねんね期が長い子もいれば、ハイハイ期が長い子もいます。飲むミルクの量や好きな食べ物も、一人ひとり異なります。
周りの赤ちゃんと比べるのは、ママやパパにとってもストレスになりますし、赤ちゃんにとってもよくありません。赤ちゃんのそれぞれペースで大きくなっていますので、その時期だけの姿を大切にしたいですね。
ちょっとくらいゆっくりでもいつかはできるようになることの方が大半ですので、温かく見守ってあげましょう!
ライター名:神戸 のどか
保育士として保育園で5年半勤務し、0歳~6歳の子どもたちと関わってきました。現在は、ライターとして主にママ・パパや保育士向けの記事を執筆しています。
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