出産の内祝いの疑問「お返しはいらない」と言われたらどうすればいい?

出産のお祝いをいただくとき、「お返しはいらない」と言われることもあります。しかし、いただいたお祝いはきちんと「お祝いしてくれたことへの感謝の気持ち」を内祝いとしてお返しをするのがマナーです。でも、相手の気持ちを尊重してお返しをするのは、ちょっぴりコツがいるのです。 今回は、出産の内祝いで「お返し不要」と言われた場合の対処方法をお教えします!

「お返しはいらない」は本当に内祝い不要なの?

 

親戚や友人から出産祝いをいただく時に「お返しはいらない」と念押しされることは、意外とよくあるケースです。

けれどお祝いをいただいたのなら、「やっぱり何か返した方がいいんじゃないの?」と思ってしまいますし、出産をお祝いしてくれた気持ちに感謝を示したいと考えるのは当然です。

しかし、「子どもが生まれたばかりで大変だから、気を遣わなくてもいいよ」と言ってくれているような人だと、お返しをすると申し訳ない気持ちにさせてしまうことも…。

反対に、お返し不要を社交辞令のように使う人もいますので、真に受けてお返ししなかったら関係が悪くなってしまうということもあります。

今回はそんな難しい「お返しはいらない」と言われた時の対処方法や、相手からの思いやりの気持ちを尊重した上手な内祝いのお返しの仕方をお教えします!

出産祝いをいただいたら、すぐに連絡を!

まず、出産祝いをいただいたら内祝いについて考える前にお礼の言葉を伝えましょう。

直接手渡された場合はその場でお礼を言うのでOKですが、宅配や人づてでいただいた場合には、電話で感謝の気持ちを伝えるのがおすすめです。

電話をするタイミングは、当日か遅くてもその翌日。感謝の気持ちはレスポンスが早ければ早いほど伝わりますので、何をおいてもまずは連絡をとるようにしましょう。

内祝いを贈るべきか、まずは間柄を確認

 

内祝いがいらないと言う人は「本当にお返しはいらない」と考えている人も多いです。しかし中には、社交辞令で言っている人もいますので、出産祝いをしてくれた間柄によってはきちんとした品を返さなければいけません。

そういった関係や人となりについては、パートナーとよく相談してお言葉に甘えるか内祝いを贈るかを決めるようにしましょう。ここからは、間柄別に対処方法をお伝えていきます!

両親への内祝いの対処方法

両親の場合、本当にお返しはいらないケースがほとんどです。

「でも、貰ったから…。」と内祝いをしようものなら「いらないって言ったのに!」と怒られてしまう人も…。

お返しをしたからと言って関係が悪くなってしまうことはありませんが、「産後にゆっくりしてほしい」「自分よりも赤ちゃんのものに使ってほしい」という気持ちを汲んであげるのも親孝行です。

どうしてもお返ししたい場合は、「記念になるから」と言って名入れギフトを贈るといいですよ。また、両親への最高のギフトは「顔を見せること」だという人も多いです。お返しの予算分お食事会や帰省をすると間違いなく喜んでくれますよ。その際に、ちょっとしたお土産を渡して、「お祝いありがとう!」と伝えるといいでしょう。

兄弟への内祝いの対処方法

兄弟もまたお祝いを渡されるときに「お返しはいらない」と伝えられることが多い間柄です。その場合は両親に相談してみて対処を決めるといいでしょう。

参考までに、親と比べて兄弟の場合は実際にはお返しをしているという人が多いです。特に既婚者・子持ちの場合は、帰省などで会った機会におもちゃやお菓子、洋服などでお返しているようです。

また、両親と同じようにお食事会などに誘って「出産祝いありがとう!」とお礼をするのもいいですね。お礼にお食事に誘うというのは、少数の場合は友人にも使えるフランクなお礼の仕方ですね。

友人への内祝いの対処方法

友人からの「お返し不要」は、なるべくなら返したいところです。

ただし、3000円以下のものなどの場合、お返しをすると逆に「大変な時に手間をかけさせてしまった…。」と申し訳ない気持ちにさせてしまうこともあります。いただいた金額の1/3~半額くらいで購入できるギフトを、会った時に手渡しするといいですよ。配達では配送料もありますし、相手の負担になってしまうこともありますのでおすすめはできません。

友人への内祝いにはお菓子やコーヒー、ハンドクリームといった消えモノがベスト。「お返しいらないって言ってくれる気持ちはうれしかったんだけど、幸せのお裾分けだから!」というと、大半の人が笑って受けとってくれますよ。丁寧なメッセージカードやおしゃれなラッピングで感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

出典:X(旧Twitter)

職場への内祝いの対処方法

職場の同僚や先輩・後輩、取引先の方からも出産祝いをいただくことがあります。

この時にもお返し不要を伝えられることもあります。しかし、仕事関係の人の場合は相手が「本当にお返しはいらない」と考えていても、マナーとして必ずお返しを贈るようにしましょう。

まとめていただくことも多いので、お返しの品としては、お仕事の息抜きにピッタリなクッキーなどの消えモノやコーヒーなどがいいですよ。職場全体ではなく、上司など個人に贈る場合はお酒もオススメ。

「お返しはいらない」という血縁関係の人や友人の場合では、のしをつけないギフトでお返しするのもアリでしたが、お仕事関係の方からの場合は別です。通常の内祝いのマナー通り、きちんとのしをつけて贈るようにしましょう。

会社や同僚への内祝いの対処方法

職場の同僚や先輩・後輩、取引先の方からも出産祝いをいただくことがあります。

この時にもお返し不要を伝えられることもあります。しかし、仕事関係の人の場合は相手が「本当にお返しはいらない」と考えていても、マナーとして必ずお返しを贈るようにしましょう。

まとめていただくことも多いので、お返しの品としては、お仕事の息抜きにピッタリなクッキーなどの消えモノやコーヒーなどがよいでしょう。職場全体ではなく、上司など個人に贈る場合はお酒もおすすめです。

「お返しはいらない」という血縁関係の人や友人の場合では、のしをつけないギフトでお返しするのもOKでしたが、お仕事関係の方からの場合は別です。通常の内祝いのマナー通り、きちんとのしをつけてお返しを贈るようにしましょう。

出典:X(旧Twitter)

出産の内祝いは商品で!一般的な金額は?

 

出産の内祝いを贈る場合、半返しが一般的とされています。たとえば5,000円の出産祝いをいただいたら、目安としては2,000円~3,000円相当のものを贈るようにしましょう。現金やギフトカードなどではなく、お菓子やタオル、お酒や生活雑貨などの商品でお返しをするのが基本と言われています。高額な出産祝いをいただいた場合は、ギフトカタログなどでお返しをする人も多いです。

出産祝いのお返しをしない場合はお礼だけでいいの?

出産祝いのお返しは不要と言われ、相手との間柄を考慮したうえでお返しはしないことに決めた場合、相手に対して何もしなくてよいのでしょうか?もちろんお礼は直接、または電話などで伝えていると思いますが、さらにもう一歩相手の気持ちに寄り添えるお礼の伝え方をご紹介します。

お礼の手紙を送る

出産祝いのお返しはいらないと言われ、その言葉に甘えることにした場合は、お手紙で再度お礼を伝えるのがおすすめです。直筆の文章だと感謝していることが伝わりやすいですし、お返しをしなくてもお礼の気持ちをしっかりと伝えられます。

写真を送る

出産後はバタバタしていて、手紙を書く時間もとれないというママも多いでしょう。そんな時は、赤ちゃんの写真をお礼のメッセージと一緒にメールやLINEなどで送りましょう。出産祝いをくれた相手は、少なからず赤ちゃんの誕生を喜んでくれています。生まれてきた赤ちゃんの姿を見られるのは、何よりもうれしい気持ちになるはずです。

食事に誘う

出産祝いのお返しはいらないと言われ、それを受け入れるのはある程度親しい間柄でなければできないことでしょう。それだけ親しい相手なら、産後落ち着いた後に自宅に食事に招くのもおすすめです。「ぜひ赤ちゃんを見に来て」というお誘いなら、喜んで招待を受けてくれるでしょう。

結婚や出産祝いで「お返し不要」と伝える

自分が出産祝いのお返しはいらないと言われてうれしいと感じたのなら、その相手が結婚や出産をしてお祝いを贈る際に同じように伝えてあげましょう。「出産後のバタバタした時期に、お返しはいらないと言ってくれたその気持ちがうれしかった」と伝えれば、相手との関係性はさらによい絆になるのではないでしょうか。

内祝いは大切な人への思いやり

出産祝いを頂いた相手から「お返しはいらない」と言われていても、内祝いを贈った方がなんだかすっきりした気分になりますよね。内祝いを贈る場合は、相手からの思いやりに対しての気遣いが必要になります。

「お祝いをしてくれた気持ちもうれしかったけど、産後を気遣ってくれたこともうれしかったよ。」という気持ちを伝えて、さらに良好な人間関係を築いていきましょう。


出産内祝いの贈る際に知っておきたいマナーはこちら!

出産の内祝いを贈る時のマナー。のしやメッセージカードは?贈る時期は?