2022年04月15日 00:00
赤ちゃんの気持ちを理解するのは、なかなか難しいですよね。泣き続ける赤ちゃんに「何をしてあげたらよいのか」と、戸惑っているママ・パパも多いのではないでしょうか?今回は、赤ちゃんと手や指の動きでコミュニケーションをとる、ベビーサインについてご紹介します。ベビーサインのメリットや教え方などをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
ベビーサインとは、赤ちゃんと簡単な手話やジェスチャーを使って会話をする方法です。1990年代のアメリカでブームとなり、2000年頃には日本でも広く知られるようになりました。赤ちゃんが言葉を発するようになるまでには時間がかかりますが、ママやパパの動きを理解する力は十分に持っています。赤ちゃんとの触れ合いの中にベビーサインを日常的に取り入れることで、赤ちゃんが動きを覚え、コミュニケーションを楽しめますよ。
ベビーサインを育児に取り入れることは、赤ちゃんやママ・パパにとってたくさんのメリットがあります。
<メリット>
ベビーサインをはじめる時期の目安は、一般的におすわりができるようになる生後6ヵ月を過ぎた頃とされています。しかし、ねんね期(生後0〜5ヵ月)でも手足を自由に動かせるようになれば、取り組みはじめてOKです。ベビーサインの動きや声を目や耳で観察し、ゆっくりと理解していきます。ちなみに年齢の上限はないため、1歳を過ぎてからはじめても問題はありません。月齢が上がってくると、ベビーサインを覚えるスピードも早くなりますよ。
赤ちゃんにベビーサインを教えるために、特別なことは必要ありません。日常生活の中でママ・パパが赤ちゃんに語りかける際に、手や体の動きを添えるだけと簡単です。「おっぱい」「抱っこ」などの動作や声かけごとに、決まったベビーサインを赤ちゃんに見せてあげてくださいね。毎日継続的に行うことで、赤ちゃんは少しずつベビーサインを理解していきます。ベビーサインを覚える時間を作ったり、何度も繰り返し練習したりする必要はないため、毎日の生活に自然に取り入れることを意識しましょう。
ベビーサインを親子でより楽しむために、いくつか気をつけてほしいポイントがあります。取り組む前にしっかり目を通しておいてくださいね。
赤ちゃんにサイン見せるときは、ママとパパの笑顔を忘れないようにしましょう。ママ・パパが楽しそうな顔をしていれば、赤ちゃんも興味を示しやすくなりますよ。
赤ちゃんがサインをなかなか理解してくれないと、できないことに対してママ・パパがストレスを感じてしまう場合があります。「覚えてくれたらラッキーだな」という軽い気持ちで、取り組んでくださいね。
赤ちゃんの性格や気分によっては、ベビーサインに興味を示さない可能性も。ベビーサインにはたくさんの種類があるので、1つに絞らず、同時に複数のサインを試してみましょう。
はじめてベビーサインを赤ちゃんに教えるママ・パパに、おすすめしたい代表的なジェスチャーを4種類選んでみました。赤ちゃんにも理解しやすく、日々の生活にすぐ取り入れられる簡単なものばかりなので、ぜひ試してみてください。
「ミルク&おっぱい」を伝えるサインは、片手をゆっくりとグー・パーと順に動かしていきます。手をそのまま口元にもっていくと飲むしぐさになるので、喉が渇いたときのサインとして教えてあげましょう。
「おいしい」を伝えるサインは、片手でほっぺをポンポンとやさしく数回叩きます。あまり強く叩くと痛くなってしまうため、軽い力で行うことも言葉で一緒に教えてあげましょう。離乳食がはじまると役立ちますよ。
「もっと&もう一回」を伝えるサインは、両手の指先をすぼめて、手を叩くようにトントンと数回合わせます。「もっと食べたいの?」「もう一回やる?」といった声かけと一緒に行うと、赤ちゃんも意味を理解しやすくなるでしょう。
「ねんね」を伝えるサインは、両手を重ねて片方のほっぺに近づけます。サインと一緒に「寝る時間だよ」と、声をかけてあげてください。
赤ちゃんが泣き続けると、「どうして泣いているのかわからない」とママ・パパも困ってしまいますよね。ベビーサインをうまく育児に取り入れると、赤ちゃんも自分の気持ちを伝えられるようになり、言葉を話せなくても会話をしているようにコミュニケーションが取れます。赤ちゃんがサインを覚えるまでには少し時間がかかりますが、過度な期待はせず、笑顔で赤ちゃんとの触れ合いを楽しんでくださいね。
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