フィンガーペイントで遊ぼう!メリットや手が汚れない遊び方もご紹介

フィンガーペイントはなんとなく聞いたことがあっても、メリットや遊び方がいまいちわからないですよね。部屋が汚れそうだし、後片付けも大変そうなイメージがあります。 そこで本記事では、フィンガーペイントの具体的な遊び方やメリットを紹介します!汚れずに遊べる方法も解説するので、手軽に赤ちゃんが楽しめる方法を知ることができます。 絵の具の選び方から家にあるもので代用する方法まで、フィンガーペイントのすべてを知って、赤ちゃんの遊びのレパートリーを増やしましょう。

フィンガーペイントとは?

フィンガーペイントとは、絵の具をつけた手指を使ってお絵描きをする室内遊びのことで、0歳の乳児から小学校入学前の幼児まで幅広く楽しめます。指を使って描くことが多いですが、足や手のひら全体でお絵描きすることもでき、幅広い遊び方があります。

1930年頃にイタリアで生まれた幼児教育の1つで、芸術的基礎教育として日本にも取り入れられるようになりました。身体を使って自由な表現ができることから、現代では幼稚園や保育園、小学校などのカリキュラムにも組み込まれています。

泥んこ遊びや粘土遊びといった創作活動と同じ部類で、想像力や発想力を高めて自己表現の幅を広げるのがねらいです。

赤ちゃんのフィンガーペイントのメリット

0〜3歳までの赤ちゃんがフィンガーペイントを行うメリットは次の3つです。

  • 自己表現の幅が広がる
  • 想像力や創造性が向上する
  • 自由な行動でストレス発散につながる

制限なく自由にお絵描きができ、開放感もあるので小さな頃から自己表現の幅を広げることができます。想像力を高めながらストレス発散にもつながる遊びなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

自己表現の幅が広がる

フィンガーペイントは自由度の高い遊びなので、自分のやりたいような自己表現ができます。制限されないことで赤ちゃん自身の感性を活かした表現ができるようになるのは、大きなメリットです。

また、色の特性や指による線の特徴などを知り、感性を育てながら手先を動かす訓練を行うこともできます。さらにフィンガーペイントには、色が混ざり合う感覚や絵の具の感触など、赤ちゃんの五感を育てる要素も盛りだくさんです。

想像力や創造力が向上する

自己表現の幅を広げるとともに、その過程で想像力や創造性が向上するのもメリットの1つです。頭の中で表現したいものを考える想像力、想像したものを一から自分で作り上げる創造力、その両方を高めることができるのがフィンガーペイントです。

フィンガーペイントを行うことで、自由に想像した色や形を実際に表現することができます。何を描くか考えながら、それを実現しようと創意工夫することは、考える力や表現する力を高めてくれます。

普通のお絵描きに感触や開放感が加わるので、より自由な発想力を身につけられるのも魅力です。

自由な行動でストレス発散につながる

汚れを気にせず遊ぶフィンガーペイントは赤ちゃんにとって大きな開放感があり、ストレス発散につながります。部屋を汚したりいろいろなところにお絵描きをしたりする行為は普段なら怒られますが、フィンガーペイントのときは自由にできます。

また、言葉でうまく表現できない赤ちゃんにとっては大切なツールであり、自分の気持ちを表す機会になるので、表現ができずにストレスを溜めている赤ちゃんにもおすすめです。

赤ちゃんはストレスが溜まらないように見えますが、環境の変化などを敏感に感じ取る時期なので、ちょっとしたことでストレスを抱えてしまいます。定期的にフィンガーペイントなどの開放的な遊びを取り入れて、ストレスを解消してあげるようにしましょう。

フィンガーペイントで使うもの・絵の具の選び方

フィンガーペイントで用意するものは、以下のようになります。

【フィンガーペイントで用意するもの】

●   絵の具

●   絵の具を入れるもの(パレットや紙皿など)

●   絵を描くもの(紙や模造紙など)

●   汚れ対策の道具(ビニールやタオル)

●   汚れてもいい服

お絵描きには絵の具とパレットと紙、あとは汚れ対策のグッズも用意しておけば十分です。絵の具を選ぶポイントは以下の3つです。

 

【絵の具を選ぶポイント】

  • 飲み込み防止成分が入っている
  • 安全性の高い原材料を使用している
  • 水で簡単に落とせて片付けが楽

 

フィンガーペイントに使う絵の具は、EUが定めた玩具安全指令のフィンガーペイント基準や、国際玩具安全基準などを満たした材料を使っているかチェックするのがおすすめです。敏感な赤ちゃんの肌に直接塗るものなので、成分にはこだわりましょう。

また、飲み込み防止のための苦み成分が入ったものもおすすめ。水で落としやすいタイプを選ぶと、片付けまでスムーズにできます。フィンガーペイント用の絵の具も売っているので、絵の具が家にない方は専用アイテムを買うのもおすすめですよ。

専用の絵の具がないときの代用方法

専用の絵の具を使わずにフィンガーペイントをしたいときは、以下の道具で代用できます。

  • 洗濯のり
  • 小麦粉
  • 片栗粉

家にある道具で代用することができるので、気軽に始めたい方は上記の材料を使って絵の具を自作しましょう。

洗濯のりならたっぷり作れる

【用意するもの】

●   水彩絵の具:20ml

●   粉末洗濯のり:大さじ2

●   水:200ml

水彩絵の具に洗濯のりと水を混ぜることで、かさ増しして大量に絵の具を作ることができます。水と洗濯のりを混ぜて、とろみがついたところに絵の具を入れたら完成です。

洗濯のりはでんぷんを主成分とする天然のりを選ぶと、より安全性に配慮することができます。

手軽に小麦粉でも

【用意するもの】

●   小麦粉:1カップ

●   水:4カップ

●   絵の具

絵の具に小麦粉を混ぜてフィンガーペイント用の絵の具を作ることもできます。

まずは、小麦粉:水=1:4の割合で混ぜたものを火にかけて、とろとろになるまで熱します。とろとろになったら火を止めて冷まし、最後に絵の具を混ぜれば完成です。濃さを調節できるので、手足をなるべく汚したくない方も使いやすいです。

ただし、小麦粉を使用するのでアレルギーがない赤ちゃんのみ使えます。作る前にアレルギーの有無を必ず確認するようにしましょう。

アレルギーがあるなら片栗粉で代用できる

【用意するもの】

●   片栗粉:大さじ5

●   水:1リットル

●   絵の具

小麦粉にアレルギーがある赤ちゃんには片栗粉で代用できます。片栗粉を水で溶かしたあと、小麦粉と同じように火をかけてとろみをつけ、絵の具と混ぜたら完成です。必ず冷ましてから絵の具と混ぜてくださいね。

片栗粉ならアレルギーがある子でも楽しく遊ぶことができます。火を使って作る方法なので、冷めるまでは赤ちゃんが触らないように注意して安全に配慮しながら行いましょう。

フィンガーペイントの遊び方

フィンガーペイントの道具がそろったらいよいよお絵描きです。フィンガーペイントを使って遊ぶ方法はたくさんありますが、主に以下の3つです。

  • 子どもの手足に材料をつけて触覚を刺激する
  • スタンプやお絵描きで遊ぶ
  • 親子で一緒に楽しむ

成長に合わせて遊び方を変えることで、赤ちゃんがストレスを感じることなく楽しむことができます。

子どもの手足に材料をつけて触覚を刺激する

 

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まだ自分で自由に指を動かせないなら、お母さんが手足に絵の具をつけて触覚を刺激してあげるのがおすすめです。

手指が未発達の状態だとなかなか自力ではお絵描きできません。そんなときは、絵の具の感触や温度を感じさせてあげるだけでも感性を育てることができます。手に塗れば、握ったりこすったりして感触を楽しんでくれるはずです。

手だけではなく足にも塗ってあげて、絵の具のやわらかさを感じさせてあげるのもおすすめです。まだ、1人でお絵描きができない0歳児なら、材料を身体に塗って視覚や触覚で楽しませてあげましょう。

スタンプやお絵描き

 

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自由にお絵描きができる年齢なら、スタンプやお絵描きで創造力を育てましょう。指に絵の具をつけて自由にお絵描きさせてあげます。紙を複数用意して好きなものを選ばせてあげたり使いたい色を聞いたりすると、より自由度が高まります。

また、手のひらや足全体に絵の具をつけて紙にスタンプするのもおすすめです。線だけでなく、押し付けて絵を描く感覚がわかれば、より自己表現の幅が広がります。

色は何色も混ぜると暗い色になってしまうので、2色から始めてさまざまな組み合わせを体験させてあげましょう。動物やお花など具体的な対象が決まっていれば、想像しながら描いてもらうと想像力向上につながります。

1〜2歳で自分から積極的に描けない子であれば、「ぐるぐる」や「なみなみ」など表現の手助けとなる声かけをしながら行うのがおすすめです。

親子で一緒に楽しむ

 

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子ども1人ではなく、親子で一緒に楽しむことも大切です。フィンガーペイントは大人も一緒に参加できるので、スキンシップを取るいい機会です。

汚れてもいい服装で一緒にお絵描きを楽しめば、赤ちゃんもより開放感を感じてくれますよ。特に、初めてフィンガーペイントを行う場合は大人がお手本を見せてあげるのがおすすめ。

手を汚したくない子や、やり方がわからず動けない子も、大人が積極的にフィンガーペイントを楽しむことで段々と参加してくれるようになります。

0〜2歳児など小さい子とフィンガーペイントを行うときは動きを優先し、3歳以降の子には積極的な声かけで行動を促してあげるとスムーズに進みます。

汚れを気にしない環境を!フィンガーペイントを行うときに気を付けること

フィンガーペイントを行うときは次のポイントに注意しましょう。

  • 汚れてもいい環境をつくる
  • 0歳児は口に入れないように気を付ける
  • 作品の否定をしない

フィンガーペイントでは床や家具などにシートを貼って汚れない環境を作ることが大切です。絵の具が跳ねたり赤ちゃんが動き回ったりする可能性があるので、汚れても片付けしやすい空間を作っておきましょう。

また、絵の具が何か理解できていない赤ちゃんは、絵の具を口に入れてしまう可能性があります。もう少し大きくなってから始めるか、腕や足に塗るなど口に入れないような対策を十分に行うことをおすすめします。

そして、フィンガーペイントでできあがった作品を否定しないことも重要です。せっかく自由に表現できたものを否定されると想像力や感性が育ちません。どんな作品でも受け入れて自由に楽しませてあげましょう。

フィンガーペイントで手足が汚れない遊び方はある?

 

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手足を汚さずにフィンガーペイントを行う場合は、紙と絵の具をジップロックなどの袋に入れ、その上からお絵描きしてもらう方法がおすすめです。

準備は簡単で、袋に紙と絵の具を入れて袋の上から触ってもらうだけです。紙にランダムに絵の具を点置きして、袋に入れてから触ったり揉んだりしてもらいます。

紙にマスキングテープを貼ってあとで剥がせば、よりデザイン性の高い作品をつくることができます。感触は感じづらくなりますが、後片付けが楽になるので、気軽にフィンガーペイントを楽しみたい方におすすめです。

まとめ

フィンガーペイントは早くから赤ちゃんの発想力や創造性を高めて自己表現の幅を広げられる遊びです。家にあるもので手軽にでき、親子で楽しめるのもメリットです。

遊び方がわからないとなかなか始める勇気が出ませんが、本記事で紹介した方法を参考にしてぜひお子さんと一緒にやってみてくださいね。

片栗粉や小麦粉を使えば出費を抑えて楽しくフィンガーペイントができます。気軽にフィンガーペイントで遊んで赤ちゃんの感性を育みましょう。


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