2026年01月01日 00:00
「離乳食でれんこんはいつから食べられる?」「どのくらいの量を与えればいい?」「赤ちゃんにおすすめのれんこんレシピはある?」など、 保育園勤務の管理栄養士ママが離乳食後期以降の赤ちゃんに向けて、れんこんを与える時期や量、下ごしらえや調理のポイントなどについてご紹介します。
れんこんは生後9カ月ごろの離乳食後期以降に食べられる食材です。赤ちゃんにとっては硬くて食べにくい食材でもあるため、離乳食で使う際は発達や成長に合わせながら取り入れてみるとよいでしょう。
赤ちゃんに初めてれんこんを与える場合は、すりおろしたれんこんがおすすめです。すりおろすことで、なめらかな食感に変化して上手に噛んで飲み込めない赤ちゃんでも食べやすくなります。
完了期以降でよく噛んで食べられる場合は、れんこんを1cm角の薄切りにして柔らかく加熱したものを与えてみるのもよいでしょう。
離乳食の赤ちゃんから食べられるれんこんは、ビタミンCや食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンCは免疫力のサポートに効果的。れんこんのビタミンCはでんぷんに包まれて存在しているため、加熱しても壊れにくいメリットもあります。
さらにれんこんに含まれている不溶性食物繊維は、腸を刺激して排便を促す働きがあるため、便秘がちな赤ちゃんが取り入れるのもよいでしょう。
離乳食でれんこんを使う際は、赤ちゃんの発達に合わせた形状にしてからよく加熱して与えましょう。大量にれんこんのすりおろしを作りたい場合は、ゆでたれんこんをぶつ切りにしてブレンダーやフードプロセッサーで撹拌させる方法もおすすめです。
基本的に離乳食で使うれんこんはすりおろしたものを使用するのが安心ですが、完了期後半など赤ちゃんがよく噛んで食べられるようになれば、みじん切りや薄切りなどの形状にして柔らかく調理してから与えるのもよいでしょう。

※上記の表は野菜・果物類のうち、1食のうちに使う食材がれんこんだけである場合の目安量です。他の野菜・果物類と組み合わせる場合は、目安量より減らしてもよいでしょう。
れんこんはそのままだと繊維が多くてえぐ味もある食材です。そのため、離乳食で使う際は下処理のポイントも押さえておくとよいでしょう。赤ちゃんでも食べやすく調理するためにも、月齢や発達に合わせた下ごしらえを意識しておくことが大切です。
れんこんは皮を剥いた後、水か酢水に5〜10分程度さらしてアク抜きをしてから取り入れましょう。アク抜きを行うことは、れんこんのえぐ味や苦味を和らげたり変色を防いだりするメリットがあります。
アク抜きを忘れてしまっても、赤ちゃんの身体に悪影響を及ぼすわけではないので問題はありません。調理の途中でアク抜きのし忘れに気付いた場合は、下ゆでを長めにするなどの工夫を取り入れるのもよいでしょう。
れんこんは繊維が強く、硬い食感をしているので赤ちゃんが食べにくい食材でもあります。薄切りやみじん切りにして調理する際は柔らかくなるまでしっかり加熱してから与えましょう。
人によっては加熱不足のれんこんを食べることで、口の中や喉がヒリヒリしたりかゆみを感じたりするなど、アレルギーに似た症状を引き起こす恐れもあります。離乳食でれんこんを与える際は、そのまま与えるのは避けて加熱したものを与えましょう。
れんこんを離乳食で手軽に取り入れたい方は、市販の水煮れんこんやベビーフードなどを取り入れるのもおすすめです。
市販の水煮れんこんは加熱処理がされているものが一般的ですが、赤ちゃんにとっては硬いので再度加熱調理してから与えましょう。
料理にれんこんをサッと手軽に取り入れたい場合は、パウダータイプのベビーフードが便利です。みそ汁やスープなどに振りかけるだけで、簡単に離乳食でれんこんを取り入れられます。
離乳食でれんこんを使う際は、必ず加熱したものを与えましょう。生のまますりおろしてから電子レンジや鍋で加熱したり、皮を剥いてゆでてからブレンダーでなめらかにしたり自分の作りやすいやり方で試してみてくださいね。
電子レンジで加熱する方法は、すりおろしれんこんを加熱したい時に向いています。すりおろしたれんこんは柔らかくなるまでじっくり加熱する必要がないので、短時間加熱が可能な電子レンジを取り入れるとよいでしょう。
一度に多くのれんこんをまとめて調理したい場合は、鍋でゆでる方法がおすすめです。鍋でゆでるとれんこんの繊維感が和らいで食感も柔らかく仕上がるメリットがあるので、みじん切りや薄切りにして与える際にも向いています。
離乳食として赤ちゃんから食べられるれんこんは、下処理をした後に冷凍保存も可能です。冷凍保存しておくと、使いたい分だけ解凍して使えたり調理の手間を減らせたりするのでぜひ活用してみてくださいね。
赤ちゃんの発達に合わせて下処理したれんこんは、冷凍保存容器に1回量ずつ小分けにして冷凍しておくとよいでしょう。衛生的に使用するためにも1週間以内には使い切るのが安心です。
離乳食でれんこんをどのように使えばいいかわからないという方は、おすすめのれんこんレシピを参考にしてみてください。今回は管理栄養士ママが後期以降の赤ちゃんにおすすめのレシピを紹介します。

材料(1回分)
・れんこんすりおろし 30g
・しらす 10g
・青のり 少々
・小麦粉 小さじ2
・しょうゆ 数滴
・ごま油 少々
作り方
1)しらすは熱湯をかけて塩抜きする
2)ボウルにれんこんとしらす、青のり、小麦粉としょうゆを加えて混ぜ合わせる
3)フライパンにごま油を熱し、2を手で丸く成形して両面焼く
ポイント:手づかみ食べにもおすすめのれんこんレシピ。すりおろしを使用することで、ふんわりもちっとした食感に仕上がります。しらすを加えて赤ちゃんの成長に必要なカルシウムも一緒に補給◎

材料(3〜4回分)
・鶏ひき肉 50g
・れんこんすりおろし 30g
・絹ごし豆腐 20g
・ほうれん草(葉) 2枚
・だし汁 200ml
・しょうゆ 数滴
・塩 少々
作り方
1)ほうれん草はゆでて7mm角に切る
2)ボウルに鶏ひき肉とれんこん、豆腐を加えて混ぜ合わせる
3)鍋にだし汁を沸かし、2を手で丸く成形しながら落として煮込む
4)火が通ったらしょうゆと塩を加えて味を整える
5)皿に盛り付け、ほうれん草をトッピングする
ポイント:鶏ひき肉にれんこんのすりおろしや豆腐を加えることで、ふわふわの食感になって食べやすくなります。またお肉だけで作るつみれに比べて消化にもいいので、離乳食にもぴったりです。

材料(2回分)
・れんこん 30g
・にんじん 20g
・ごま油 少々
・しょうゆ、砂糖 各少々
・いりごま お好みで
作り方
1)れんこんは1cm大の薄切りにして水にさらす。にんじんは1cm長さの千切りにする
2)フライパンにごま油を熱し、1を炒める
3)水大さじ2(分量外)を加え、火が通るまで弱火で炒め煮にする
4)汁気がなくなって柔らかくなったらしょうゆと砂糖、いりごまを加え、味付けする
ポイント:歯茎で噛みつぶせるようになった完了期以降の赤ちゃんにぴったりのきんぴらレシピ。弱火でじっくり炒め煮にすることで柔らかい食感に仕上がります。

材料(4回分)
・鶏ひき肉 60g
・れんこんすりおろし 40g
・片栗粉 小さじ1
・サラダ油 少々
(A)
・ケチャップ 小さじ1
・砂糖 小さじ1
・水 小さじ1/2
作り方
1)耐熱皿にAの材料を入れ、ふんわりラップをして電子レンジ600Wで40秒加熱する
2)ボウルに鶏ひき肉とれんこん、片栗粉を加えて混ぜ合わせる
3)フライパンにサラダ油を熱し、小判型に成形した1を焼く
4)皿に盛り付けてAのソースをスプーンでかける
ポイント:すりおろしたれんこんのでんぷんのおかげで、ふっくらジューシーに仕上がるレシピです。焼き上がったら粗熱をとって、1個ずつラップに包んで冷凍しておくのもよいでしょう。
れんこんは離乳食後期以降にすりおろして調理すれば、赤ちゃんでも食べられる食材です。れんこんは硬いので「食べてくれるかな…」と不安になるママやパパも多いかもしれませんが、赤ちゃんの発達に合わせた形状にして進めてあげればきっと食べてくれるでしょう。
すりおろしたれんこんは、大人の料理のバリエーションも広げられるので、多めに作って冷凍するのもおすすめです。れんこんのやさしい甘みや香りを生かしながら、離乳食でれんこんを取り入れましょう。
ライター名:谷岡友梨
保育園で管理栄養士として5年間勤務し、離乳食・アレルギー食・幼児食の献立作成、調理に携わる。現在では離乳食のレシピ考案、コラム執筆などを行いながらママたちへの離乳食相談を行っている一児の母。
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