【保育士監修】室内でもしっかり楽しめる!乳児におすすめの運動と遊び5選

外出できない日が続くと、「今日は赤ちゃんと何をして過ごそう…」と悩むママも多いことでしょう。 この時期に、親子のスキンシップを交えた運動や遊びを楽しむことは、心の安定や信頼関係を深める効果も期待できるでしょう。 今回は、赤ちゃんと楽しめる室内運動や遊び、環境づくりのポイントについて詳しく解説します。

​おうち時間がグッと楽しくなる!乳児との室内運動・遊びの魅力

親子で運動や遊びを楽しむことは、赤ちゃんが安心感を得られるのと同時に、心や体の成長を促します。限られた空間の中でも、ちょっとした工夫でおうち時間がグッと楽しく、笑顔いっぱいのひとときになるでしょう。

ここでは、おうち時間を活用した赤ちゃんと楽しめる運動や遊び、発達に与える効果について解説します。

​外出できない日こそチャンス!乳児期に必要な体の動きとは?

乳児期に必要な体の動きとは、一般的に「寝返り・おすわり・ハイハイ・つかまり立ち」といった基礎的な動きを指します。こうした動きは、筋力やバランス感覚を育てるだけでなく、体の位置を把握する「ボディイメージ」を形成する役割も果たします。

外出できない日は、室内でゴロゴロ転がったり、手足を動かしたりするだけでもおすすめです。赤ちゃんにとって十分な刺激になり、一緒に同じ動きを楽しんだり、やさしく見守りながら「できたね!」と声をかけることで、赤ちゃんは体を動かす楽しさを感じることでしょう。

赤ちゃんの機嫌や動きを見ながら、発達に合わせた運動や遊びにつなげることが、基礎的な動きの習得を促進します。

​​​​​室内運動・遊びが乳児期の発達に与える効果

室内遊びには体の発達だけでなく、「心と脳」の成長も促進します。

動くことで脳に酸素が行き渡り、神経の働きが活性化されるでしょう。また、ママの表情を見ながら動くことで、模倣力や社会性も育まれます。

さらに、遊びを通して「やってみたい!」「できた!」という気持ちが芽生えることで、主体的な学びの姿勢が形成されていくのです。

乳児期における運動や遊びは、学びの第一歩。楽しく体を動かして遊びながら、発達の土台を築いていきましょう。

​室内環境を活かした運動・遊びの基本ポイント

乳児との室内遊びを楽しむためには、安全で安心できる環境づくりも欠かせません。

可能な範囲で動きを妨げる家具を移動したり、床にはラグやマットを敷いたりして怪我や転倒を防ぎましょう。誤飲の危険がある小物やコード類は手の届かない場所へ片付け、安全なスペースを確保してください。

また、タオルやスカーフ、箱などの身近なものを使って遊び道具を工夫すると、特別な準備がなくても十分に発達を促す遊びが可能です。

限られたスペースでも、工夫次第で赤ちゃんの心と体を豊かに育む理想的な遊び場になります。

​寒い日・雨の日におすすめ!室内で楽しめる乳児向け運動・遊び5選

外遊びができない日でも、ちょっとした工夫で家が楽しい運動スペースに変わります。乳児にとって「遊びながら体を動かすこと」は発達そのもの。室内でも可能な運動や遊びを通して、赤ちゃんの発達を促していきましょう。

ここでは、現役保育士が推奨する室内で楽しむ乳児向け運動・遊び5選をご紹介します。

​バスタオルで楽しく運動!「ゆらゆらブランコごっこ」

バスタオルの両端を持ち、真ん中に赤ちゃんを寝かせてやさしく揺らす遊びです。この遊びは、三半規管を刺激して平衡感覚を育てる効果があります。

リズムに合わせて「ゆ〜らゆ〜ら」と声をかけながらゆっくり動かすと、赤ちゃんは穏やかな揺れに心地よさを感じるでしょう。ただし、まだ首がすわっていない時期は控えてください。月齢に関係なく強く揺らさないようにし、短時間で楽しむのがポイントです。

クッションや座布団を使った「転がし体操」

​やわらかいクッションや座布団を並べて小さな起伏を作り、その上で赤ちゃんを転がしたり、ゴロンと横になる遊びです。

この遊びは体を左右に動かすことで体幹の筋肉が刺激され、姿勢を支える力が育ちます。また、転がる動きは前庭感覚を刺激し、バランス感覚を高める効果も期待できるでしょう。

また、赤ちゃんはママの表情をよく見ています。赤ちゃんが転がる際は、「ごろ〜んごろ〜ん」と声をかけながら、笑顔でリズムを合わせてあげましょう。

​スカーフでできる「ふわふわキャッチあそび」

​軽いスカーフやハンカチをふんわりと空中に投げ上げ、ゆっくり落ちてくる動きを目で追う遊びです。視線を動かす練習にもなり、視覚・反応力・集中力の発達を促します。

赤ちゃんが手を伸ばしたり、笑顔を見せたりしたら大成功!月齢が進んだら、スカーフをつかもうとする手の動きも出てくるでしょう。色の違いや風の動きを感じ取ることで、より多くの感覚が豊かに育ちます。

​音の出るおもちゃで「まねっこリズム」

鈴やマラカスなど、音が出るおもちゃを使って簡単なリズム遊びを楽しみましょう。まず、ママが「シャンシャン」「トントン」と鳴らします。赤ちゃんが興味を持ってまねをする動きや、自分で鳴らすことができたら褒めてあげてください。

この遊びは聴覚の刺激だけでなく、「音が鳴る=自分が動かした」という因果関係を理解する学びにもつながります。

乳児期の脳は音にとても敏感なため、テンポや音の変化を意識すると集中力も高まるでしょう。

乳児が夢中になる!「ハイハイ探検」

タオルやクッションを並べて簡単な障害物コースを作り、「こっちだよ〜」と呼びかけながら赤ちゃんをハイハイで進ませましょう。障害物を越えたり、狭い場所をくぐったりすることを通して、腕や足の筋力、体幹が鍛えられます。

また、コースの途中にお気に入りのおもちゃを置くと、進む意欲がさらに高まるでしょう。安全に十分配慮しながら、親子で探索するワクワク感を味わってくださいね。

乳児との家遊びで育む「こころ」と「からだ」

乳児期の遊びは、人格や感情の基礎を育てる大切な経験です。親子で一緒に笑い、触れ合いながら遊ぶことで、赤ちゃんの心の安定と信頼感が育まれます。さらに、安心感を得た子どもは自分から意欲的に行動する力が身につくでしょう。

ここでは、乳児との家遊びで育まれる育ちと意義について解説します。

親子の触れ合いがもたらす「安心感」と「絆」

乳児期の育ちで最も大切なことは、親子の触れ合いを通じて得られる安心感です。赤ちゃんはまだ、言葉で気持ちを伝えられません。そのため、ママから抱っこをされたときの温もりややさしい声、見つめられるまなざしから「守られている」という感覚を学びます。

こうした安心の土台が築かれることで、他者を信頼する力や新しいことに挑戦する意欲が育まれていくのです。

また、日常での遊びは、赤ちゃんの笑顔を引き出すだけでなく、ママ自身のリラックス効果にもつながります。「楽しいね!」「できたね!」と声をかけながら一緒に笑い合うことで、親子の絆はさらに深まるでしょう。

​乳児期におけるコミュニケーションの大切さ

乳児期のコミュニケーションは言葉だけでなく、「表情」「声のトーン」「仕草」など、非言語的な要素が大部分を占めます。

赤ちゃんはママの笑顔を見て安心し、声の調子から感情を読み取ります。まだ言葉を理解できなくても、ママが話しかけるたびに、赤ちゃんの脳では音と言葉のつながりが育まれているのです。

また、赤ちゃんの喃語(なんご)や笑い声に反応して「そうだね!」「楽しいね!」と返すことも大切な対話です。相手の反応が返ってくる経験を重ねることでコミュニケーションの楽しさを学び、赤ちゃんの自発的な発語や豊かな表情を引き出せるでしょう。

運動と遊びの中で伸びる!感覚・集中力・模倣力

乳児の体の発達は、運動や遊びを通じてさらに促進されます。「見る・聞く・触る」といった感覚の刺激が脳と神経の発達を活性化し、やがて「集中する力」「まねる力」「考える力」へとつながるのです。

特に模倣力は、赤ちゃんが学びを深めるための大切な能力だといえます。ママが笑えば笑い返し、手を叩けば一緒に叩く。こうしたまねっこを通して、赤ちゃんは「相手の動きを理解して再現する力」を身につけていくでしょう。

また、集中力も遊びの中で自然と育まれます。動くものを目で追ったり、音の変化に耳をすませたりする体験は、将来の学習意欲にもつながる基礎となるでしょう。

​安全に楽しく!室内で乳児と運動・遊びをするときの注意点

乳児は成長とともに動きが活発になり、手を伸ばしたり、立ち上がったりと行動範囲がどんどん広がっていきます。そのため、室内を安全な遊び場に整えることも欠かせません。

ここでは、室内で乳児と運動や遊びをする際に、踏まえておきたい注意点について解説します。

​転倒・誤飲・ぶつかり防止!遊ぶ前に整えたい安全スペース

乳児は好奇心が旺盛で、興味のあるものをつかんだり、口に入れたりします。そのため、部屋全体を一度見渡し、危険が潜んでいないかを確認しましょう。

特に注意したいのは、床やテーブルの角、電源コード、家具の隙間、小物類です。運動や遊びに必要のない小物は片付け、コード類はまとめて壁沿いに固定しておくとよいでしょう。

また、転倒を防ぐために、フローリングの上にはプレイマットやカーペットを敷くのもおすすめです。滑り止め効果だけでなく、転んだときの衝撃を和らげてくれます。

赤ちゃんとの運動や遊びの前には、床目線で確認をする習慣をつけましょう。安全スペースを整えることで、安心して赤ちゃんと笑顔で運動や遊びを楽しめるようになります。

乳児の成長や興味に合わせた運動・遊び方を心がける

乳児の遊びは、月齢や発達段階によって変化していきます。そのため、赤ちゃんの発達に応じて、運動や遊び方を工夫しましょう。

たとえば、首がすわる前の赤ちゃんはバスタオルの上で手足を動かすだけでも十分な運動になります。寝返り期になれば、仰向けからうつ伏せへの動きをサポートするように、声をかけながら促してみてください。

ハイハイ期には、クッションやぬいぐるみを並べた小さな障害物コースを作ると、遊びながら筋力やバランス感覚を育てられます。

運動や遊びの際には、赤ちゃんの興味を観察することも心がけましょう。同じ遊びでも「今日は見ていたい」「自分で触りたい」など、その日の気分で反応が違います。無理に誘導せず、赤ちゃんのペースを尊重してください。

まとめ

室内での運動や遊びは単なる気晴らしではなく、心と体、そして親子の絆を育む大切な時間です。室内遊びの魅力は、何といっても親子の距離が近く、スキンシップを通じて信頼関係を深められることです。

その積み重ねが、赤ちゃんの「やってみたい!」という意欲や「自分は大切にされている」という自己肯定感を育てます。

おうちが安全で温かな遊び場になれば、毎日がもっと楽しく、親子の時間がもっと豊かになるでしょう。外で遊べない日こそ、室内での運動や遊びを通して、赤ちゃんの笑顔と成長の瞬間を楽しみに過ごしてください


ライター名: Masayo.M
修士(教育学)
熊本大学大学院教育学研究科 修士課程 修了
保育者として保育園をはじめ、幼稚園や認定こども園において15年以上の勤務経験があります。
子育て世代のママに向けて、笑顔や価値につながる記事執筆を心がけています。


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