2017年06月11日 11:00
阪神・淡路大震災や東日本大震災、熊本地震など、日本では大きな地震が起きました。小さな地震も実は毎日のように発生しているそう。日頃から「大きな地震が発生した時には、どのような行動をとったらよいか」を親子で知っておく必要があります。今回は、震災について子どもと一緒に考えることができるきっかけになる絵本や本を紹介していきますね。
2011年3月11日の大津波を逃げた釜石の子どもたちの実話を描いた絵本。
昔から津波の被害を受けてきた東北地方には、“つなみてんでんこ”という言い伝えがあります。 “てんでんこ”は“てんでんばらばら”という意味。家族が信頼しあって、「いざという時は、ひとりひとりがしっかり逃げる」「決して一家全滅などといった辛く悲しい思いはしない」という意味が込められているそうです。
この絵本からは、地震や津波の怖さよりも、子どもたちや人々の強さや思いやりをたくさん感じ取ることが出来るでしょう。子どもたちに、ぜひ読み聞かせして欲しい一冊です。
出典:amazon.co.jp
野原しんのすけ、5歳。ひとりで留守番をすることになった退屈な昼下がり、突然の大地震がしんちゃんを襲います!さぁ、しんちゃんがとった行動とは?
今もなお、災害は地球規模で発生の確率が上がっています。災害が多発するこの世を生きていく子どもたちに、「どんな行動をとればいいのか」「何をどのように準備すればいいのか」を『クレヨンしんちゃん』のマンガ、イラストや写真を使いながら、分かりやすく解説していきます。
子どもたちに人気の身近なアニメなら、子どもも一緒に防災についてしっかり学べそうですね♪
出典:紀伊國屋書店
子どもがひとりでいるときに、地震がきたらどうしよう?、どうなる?、どうしたらいい?など、「こんなときどうするの?」に答える絵本です。
主人公は1年生の子どもたち。子どもは、頭の中だけではなかなか予測や想像はできないですよね^_^;。この絵本のように、状況を絵と文を使って説明されていれば、「なるほど、こうすればいいんだ」と納得できるかも知れません。
コピーして使える、氏名住所、保護者の情報、アレルギーについて記載することができる「サバイバルカード」も付いているので便利。親子で読む地震防災絵本として、オススメの1冊です^-^
出典:EhonNavi
「奇跡の脱出」としてニュースにもなった、岩手県野田村保育所をもとにした絵本。 2011年3月11日、90名の小さな命を救ったのは、月に一度の「避難訓練」でした。普段はとてものんびり屋のはなちゃんや子どもたちが、実際に起きてしまった災害に立ち向かいます。
語りかけるような柔らかな言葉と、菅野博子さんのイラストから、園児たちの緊張感やいつもの笑顔がまっすぐ伝わってきます。自分の命は自分で守ることの大切さを伝えるお話となっています。定期的に学校や保育園、幼稚園で行われる「避難訓練」の大切さを改めて考え直させる機会を与えてくれることでしょう。
出典:amazon.co.jp
たくさんのイラストと写真を使い、“津波”についての基礎知識を記した本。津波研究や防災研究の第一線で活躍している方々が執筆や監修をしているそうです。
この本では、津波の力の怖さを、子どもにも分かりやすく教えてくれます。また、「津波と通常の波の違い」「津波のとき海中の様子」「津波の被害に遭いやすい場所」「津波に関する迷信」など、大人でも知らないことがたくさん載っているので、パパやママも興味深く読むことができるかも知れません。
出典:amazon.co.jp