【保育士監修】親子で秋の遊びを楽しもう!自然を使った工作やあそび方16選 

子どもと一緒に秋のあそびを楽しみたいけど、どんなあそびがあるのかなと悩んでしまうママは多いでしょう。また、そもそも子どもと何をしてあそんだらいいのかわからないという声もよく耳にします。そこで今回は、元保育士の筆者が子どもと一緒に楽しみたい自然あそびをご紹介します。おうちで楽しく工作あそびや、お外で元気に自然あそびなど、さまざまなあそび方をご紹介。ぜひ秋の親子あそびの参考にしてみてください。

保育園や幼稚園で秋の自然あそびをするねらいは?

 

保育園や幼稚園では、秋になると積極的にお外あそびに出かける園も多いです。もちろんすべての季節を通して、お外あそびは子どもの成長にとても良い影響を与えてくれます。中でも秋のお外あそびが大切だと考えられている理由を、元保育士の目線からいくつか解説しましょう。

秋の季節を楽しむ

秋は1年の中でも、自然の実りが豊かな季節です。木の彩りやたくさんなった木の実など、秋の自然を通して季節を楽しめます。また季節の移り変わりがとてもわかりやすい季節でもあるので、春夏秋冬の違いや自然物について感じたり学んだりできる点も魅力です。

ニオイや手触りなど五感を刺激する

落ち葉や木の実などを拾って手触りを確かめたり、秋ならではのニオイに触れたりすることで、五感を刺激する効果も期待できます。特に秋は外のニオイを感じやすい季節です。大人でも「秋のニオイがする」と感じるほどなので、子どもにとっても季節が変わるとニオイが変わるなど5感を刺激するよいきっかけになります。

子ども自身の知的好奇心を育む

落ちている葉っぱや木の実を触ったり持ち帰ったりすることで、子ども自身の「これはなんだろう?」という知的好奇心を育みます。他の季節に比べると木の実や彩り豊かな葉っぱが落ちていることも多く、家に持ち帰りたいと思う子どもも多いです。持ち帰った自然物をママやパパに見せたい、家に飾りたいなど、子ども自身が考えて行動することが心の成長につながります。

想像力がぐんぐん高まる

持ち帰った葉っぱや木の実を使って製作やゲームをすることで、想像力も高まります。用意された画用紙や折り紙で作る制作ももちろん楽しいものですが、自分で見つけてきた自然物を使った製作は、より楽しい時間になります。拾う瞬間から想像力が必要になるので、楽しみながら子どものイメージ力を養いましょう。

親子で楽しむ秋の自然あそび8選【工作編】

秋の木の実や葉っぱを材料に使えば、さまざまな工作が楽しめます。自分が見つけてきた自然物で作る工作は、いつもの工作よりも子どもの気持ちもぐっと盛り上がるものです。どんぐりや松ぼっくり、落ち葉などを使って親子で気軽に楽しめる、簡単な秋の工作をご紹介しましょう。

1.ままごとにもおすすめのカラフルパフェ

【材料】

  • 木の実
  • 落ち葉
  • 透明のプラカップ
  • 綿
  • 折り紙
  • 紙粘度
  • ストロー
  • ハサミ

拾ってきたお気に入りの木の実や葉っぱを使って、カラフルなパフェを作りましょう。透明カップの底に綿を入れ、木の実や落ち葉、折り紙などでカラフルにパフェの中身を作っていきます。紙粘度を活用して、白玉団子などを作るのもおすすめ。アレンジは子ども自身に任せて自由に作ってOKです。最後に綿を乗せ、そのうえにデコレーションとストローをさせば完成。作った後は、おままごとにも使えます。

出典:YouTube

2.冬に向けて、飾れるリース作り

【材料】

  • 木の実や落ち葉
  • 段ボール
  • キリ
  • モール
  • リボン
  • カッター
  • ボンド
  • コンパス

段ボールにコンパスで円を書き、その内側にひと回り小さい円を書きます。大きさは好みで決めて大丈夫です。カッターで円をカットし、リースの本体を作ります。ここは親が準備してあげましょう。モールをハサミで切り、デコレーションの準備。松ぼっくりや木の実、モールなどをボンドで自由に貼りつけてリース作りを楽しみましょう。手芸用のお花やビーズなど、装飾も自由です。最後に大人がキリで穴を開ける、リボンを通して結べば完成です。

出典:YouTube

3.落ち葉スタンプでカラフルな木を描こう

【材料】

  • 落ち葉
  • 画用紙
  • 絵具
  • ストロー
  • 紙皿

拾ってきた落ち葉を、きれいに洗って乾かします。紙皿に茶色の絵の具を出し、たっぷりの水で溶かします。画用紙に少したらしたら、ストローで息を吹きかけて吹き流しで枝を描きましょう。好きな色の絵の具を紙皿に入れ、葉っぱに絵の具を塗ります。後はスタンプの要領で、枝に合わせてペタッと貼っていけば完成。数種類の絵の具を使うと、カラフルな絵に仕上がります。

出典:YouTube

4.ころころ転がるどんぐりコースター

【材料】

  • どんぐり
  • トイレットペーパーの芯 3つ
  • 深めの紙皿 6枚
  • テープ
  • ホチキス
  • カッター
  • 鉛筆
  • ハサミ

トイレットペーパーの芯を、太めのテープで3つつなげて固定します。芯の片側に8等分になるように線を引き、1㎝の切り込みを入れます。切ったところは外側に広げます。芯の切っていない方を紙皿の底に乗せ、丸をふちどります。丸の線よりも少し大きくカッターで穴を開け、ハサミで一カ所だけカット。同じものを5枚作ります。

螺旋状になるようにホチキスで留めたら、芯に紙皿を通してテープで固定。紙皿を広げて下もテープで固定すれば土台の完成です。小さい子どもであればママやパパが土台だけ作ってあげても、どんぐりを転がすあそびを何度でも楽しめます。

出典:YouTube

5.くるくる回るかわいいどんぐりコマ

【材料】

  • どんぐり
  • キリ
  • ハサミ
  • つまようじ
  • ポスカなどの顔料インクペン

どんぐりにキリで穴を開け、つまようじをさします。ペンで線やドットを描き、乾くまで待ちましょう。乾いたらつまようじの1.5㎝程度のところをハサミでカットし、手でポキッと折ります。回しながらつまようじの長さを調整すれば完成です。線やドットだけでなく、顔を描いたり好きな絵を描いたり、ユニークなコマを作ってみましょう。

出典:YouTube

6.ごっこ遊びが盛り上がる落ち葉の冠

【材料】

  • 落ち葉
  • 画用紙
  • ハサミ
  • 輪ゴム
  • 両面テープ
  • セロハンテープ

半分に折った画用紙を切り、横につなげてセロハンテープで貼ります。半分よりうえに、両面テープを2本貼ります。拾ってきた落ち葉を、両面テープのうえに自由に並べましょう。下の紙と両端を折り、輪ゴムを通してから両面テープで留めれば完成です。自宅にあるもので簡単に作れるので、親子で一緒に冠づくりを楽しみましょう。

出典:YouTube

7.おしゃれな松ぼっくりネックレス

【材料】

  • 松ぼっくり
  • ストロー

松ぼっくりに紐をつけ、そこにカットしたカラフルなストローを通してネックレスを作ります。ストローが太ければ1~2歳の子どもでも楽しめる工作で、カラフルでおしゃれなネックレスが完成。大きい子どもと作るときは、松ぼっくりに色を塗ったり、ストロー以外のビーズを通したりしてもかわいく作れます。

出典:YouTube

8.クリスマスが楽しみになる松ぼっくりツリー

【材料】

  • 松ぼっくり
  • アクリル絵の具
  • ボード
  • ビーズやポンポンなど装飾材料

緑と黄色の絵の具を混ぜ、松ぼっくりに塗っていきます。緑の色味は好みで変えても大丈夫です。白の絵の具を筆にとり、ポンポンたたくように色をつけると、雪をかぶった木のように見えてかわいくなります。ボンドで好きなビーズなどをデコレーションすれば完成。モールや鈴、手芸パーツなど、好みの装飾で素敵なクリスマスツリーを作ってみてください。

出典:YouTube

保育園でも人気な秋の自然あそび8選【外遊び編】

工作だけでなく、外あそびでもさまざまな秋の自然あそびが楽しめます。秋ならではのニオイや自然物を使って、親子でいつもとは違う外あそびを楽しんでみませんか?子ども達が自分でどんどんあそびたくなる、手足を動かしたくなるような秋の外あそびをご紹介します。

1.秋の美術館ごっこ

散歩中に落ち葉や木の実を拾ってきて、親子や兄弟みんなで飾ったり置いたりして美術館ごっこを楽しみましょう。自分のお気に入りの落ち葉や木の実は、子どもにとって宝物のような存在。みんなで好きなところをいい合ったり、相手の宝物を褒めたりして楽しい時間を過ごしてみてください。動画のように、画用紙に貼って飾るのもおすすめです。

出典:YouTube

2.わくわく探検隊ごっこ

牛乳パックなどを使って探検隊ボックスを作ってからお散歩に出かけると、それだけでもっと楽しいお散歩タイムに。作る時間がない場合は、自宅にあるバスケットなどを使ってもOKです。拾ったものを入れるボックスやバッグがあるだけで、自然物を集めるワクワク感がアップします。

出典:YouTube

3.お料理ごっこ

外に落ちている木の実や落ち葉を使って、お料理ごっこを楽しむのも人気の外あそびです。砂場でいつもやっているおままごとあそびが、より本格的で楽しいものに変化します。

4.子どもが大好きな虫とり

シンプルにお外で虫とりを楽しむだけでも、子ども達は大喜び。秋ならではの虫を探しながら、おうちの近くを歩いてみましょう。虫とり用の道具を選ぶところから始める場合は、こちらの動画を参考にしてみてください。

出典:YouTube

5.お気に入りのお花で花冠作り

積んできたお花や草で、花冠を作るのもよいでしょう。作り方は慣れれば簡単なので、小さな子どもでも一緒に楽しめます。作った花冠でごっこあそびを楽しむのも、子どもにとってはお楽しみのひとつです。

出典:YouTube

6.草を使って想像力を膨らませる

草を使ったあそびはたくさんありますし、子ども達の想像力で新しいあそびが生み出されることもあります。草で引っ張り相撲をしたり、猫じゃらしをズボンに挟んで動物ごっこをしたり、拾った葉っぱで船を作ったり…。草を使った外あそびは、子どもの想像力がどんどん広がるためおすすめです。

7.落ち葉や木の実で宝探し

「赤くて丸い葉っぱ」や「大きなどんぐり」など、親子でお題を出し合いながら宝探しごっこを楽しみましょう。見つからないことも楽しい思い出になるので、ちょっと無理なお題をいい合うのも楽しいひと時になります。一緒に素敵なお宝を探して、持ち帰った木の実や落ち葉で工作をするのもよいですね。

8.簡単!お面作り

お外でイチョウの葉っぱを見つけたら、その場ですぐにお面作りもできます。目の部分に穴を開けるだけでユニークなお面が作れるので、イチョウの形に合わせてイメージを膨らませてみてください。おうちに持ち帰ってイラストを描くと、さらにイメージが膨らんで楽しめます。

出典:YouTube

拾った木の実や落ち葉に処理は必要?

さまざまな制作に活躍するどんぐりなどの木の実や落ち葉は、気づいたら子どものポケットに入っていたというケースも多いでしょう。けれどそのままとって置いたり工作に使ったりするのはできれば避けましょう。木の実や落ち葉をきれいに保管するための適切な処理について解説します。

どんぐりはしっかり煮沸消毒

どんぐりの中には虫の幼虫が隠れている可能性があるので、しっかりと煮沸消毒をするのがベストです。まずは大きな鍋に水を入れ、その中にどんぐりを浮かべます。この時、浮いてくるものは中に虫がいる可能性があるため処分してください。残ったものを自ら火にかけ、5分程度煮沸します。長く火にかけすぎるとどんぐりが割れてしまうので、注意してください。

落ち葉や松ぼっくりは軽く洗って干す

落ち葉や松ぼっくりは周りに虫がついている可能性があります。目ではきれいなように見えても、小さい虫の幼虫などがくっついていることも。水洗いして天日干しをしてから、工作などに活用してください。

まとめ

 

秋の自然あそびは、子どもが喜ぶ魅力がいっぱいです。おうちで楽しむ工作あそびも、お外で楽しむ自然あそびも、子どもにとってさまざまな刺激を与えてくれます。子どもと何をしてあそんだらいいのかわからないと悩んでいるママやパパは、ぜひ秋ならではのあそびを一緒に楽しんでみてください。子ども自身の成長を感じて、驚いたり笑ったり素敵な時間を過ごせますよ。


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