母乳の時間や回数は成長で変わる!新生児・赤ちゃんの月齢別の授乳時間と間隔

母乳は、赤ちゃんにママの免疫力を分けてあげたり必要な栄養素がすべて詰まっていたりとメリットがいっぱい。また、ミルクを購入するコスト面でも「赤ちゃんを母乳で育てたい」と考えている方は少なくありません。そんな赤ちゃんが母乳を飲む頻度は、赤ちゃんの成長によって時間や回数が変わってくることになります。ここでは、産まれてすぐの新生児~3ヵ月くらいまでの赤ちゃんの授乳間隔や回数を紹介します。


産まれてすぐの新生児~生後1ヵ月の授乳間隔・回数

出産は女性にとっての大仕事。しかし、出産後に息つく間もなくはじまるのが頻回授乳です。産まれて間もない新生児のうちは、1回の授乳時間や飲む量も少ないですが、その分頻繁に母乳を与えてあげる必要があります。

  • 1日の授乳回数…何回でもOK。(8~14回程度)
  • 授乳間隔…1~2時間間隔。3時間以上開かないように注意!

生後1ヵ月頃の赤ちゃんには、まだ満腹中枢ができていません。そのため、新生児期と同じようにママが時間を決めて授乳をしてあげる必要があります。母乳は5分ごとに交互に飲ませてあげましょう。1度の授乳時間が長くなってしまうと、赤ちゃんが疲れてしまいますので、2セット(20分程度)くらいを目安にしましょう。

また、夜間も授乳は必要になります。眠るのが大好きな赤ちゃんもいますが、3時間ごとに起こして飲ませてあげるようにしましょうね。

参照:山本産婦人科厚生労働省(授乳・離乳の支援ガイド)


生後2ヵ月の赤ちゃんの授乳間隔・回数

赤ちゃんは新生児の時から成長するにつれて少しずつ睡眠時間が伸び、生後2ヵ月くらいになると夜間は1度に3時間くらいまとめて眠るようになります。赤ちゃんの母乳を吸う力も強くなり、添い乳ができるようになると、かなり夜間授乳が楽になります。一方、昼間の授乳は新生児の頃と変わらず頻回なままの赤ちゃんもいれば、少し間隔が空く赤ちゃんもいます。これは、赤ちゃんが1度にミルクを飲む量も増えていますが、その分必要な量も増えてくるためです。

  • 1日の授乳回数…8~12回程度
  • 授乳間隔…(昼間)1~3時間間隔(夜間)2~3時間間隔

生後2ヵ月くらいの赤ちゃんも新生児期と同様、左右交互に10分程度あげるようにしましょう。

参照:山本産婦人科


生後3ヵ月の赤ちゃんの授乳間隔・回数

赤ちゃんが生後3ヵ月くらいになると、ママも「大体これくらいで授乳する」というタイミングが分かるようになります。また、赤ちゃんも満腹中枢が発達するため授乳後に満足気な良い顔をするようになります。そのため、授乳中に今までよりも幸せを感じている人も多いと思います。

  • 1日の授乳回数…6~10回程度
  • 授乳間隔…(昼間)2~3時間間隔(夜間)3時間間隔

この頃になると、赤ちゃんの個性をはっきり感じているママも多いでしょう。1度にたっぷり飲んだり口寂しさから何度も授乳してほしがる赤ちゃんもいます。授乳間隔が中々空かずにやきもきしている人もいるでしょうが、成長とともに落ち着きますし、離乳食がはじまってくると授乳回数も減ってくることになりますので、今を存分に楽しむようにしましょう。

参照:山本産婦人科


母乳にこだわらなくても大丈夫!

ここでは、新生児期~3ヵ月までの母乳育児における授乳時間や授乳間隔についてお話しましたが、赤ちゃんへの授乳方法は「母乳育児」と「ミルクの育児」または「母乳とミルクの混合」の3パターンがあります。

日本では、母乳育児が推奨されることが多いですが、体質で出にくかったり持病のお薬の関係でミルクを使って育児を頑張っているママもたくさんいます。中々赤ちゃんの体重が増えないときや母乳育児が辛くなってしまったら、ミルクを頼るのもひとつの手です。赤ちゃんは何よりママの笑顔が好きですので、母乳にこだわるよりはストレスなく育児ができるほうが何倍も赤ちゃんのためになります。

ミルクや母乳とミルクの混合で育児をする場合は、ミルクの包装や缶、箱などに書いてある用法・用量を守って使用するようにしましょう。


母乳育児とミルクの育児では授乳の時間間隔が違う!?

免疫力がついたり栄養に偏りがなかったりなど多くのメリットがあるのが母乳育児ですが、ミルクを使った育児にもメリットがあります。それは、授乳の時間間隔が長くなるということです。

母乳育児の場合は消化が早く、赤ちゃんはすぐにお腹を空かせてしまいます。そのため、授乳時間も短く頻回授乳が必要になります。一方、ミルクでの育児の場合は消化に時間がかかるので、母乳よりも授乳間隔が長く、1日のミルクの回数も減ります。

夜間の授乳時間はかなり辛いと感じるママも多いです。そんな時は夜間授乳に1度ミルクをパパに作ってもらうと、赤ちゃんの授乳間隔も空きママの負担も減らすことができます。

この時期の授乳間隔は狭く、眠れない日を過ごしている人も多いと思いますが、赤ちゃんが1度で飲む量はしだいに増え、授乳の頻度も徐々に減っていきます。大変ですが、授乳できる期間は長い人でも1~2年程度。赤ちゃんとの限られたこの時間をたくさん楽しめるといいですね。


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