秋生まれの保活で気をつけることは?10月11月12月生まれの保育園探し

保育園探しを検討しているママの中には、「保育園ってどうやって探すの?」や「秋生まれの子どもの保活で気をつけることは?」と疑問を抱く方も多いでしょう。この記事では、秋生まれの子どもにおける保活の特徴や気をつけること、全体のスケジュールについてをママと保育士の目線から詳しくご紹介します。 また、秋生まれの子どもが0歳児クラスに入ったときの保育園生活についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

秋生まれの子どもの保活ならではの特徴

 

保活とは、子どもを保育園に入れるために保護者が行う活動のことです。出産後に職場復帰を検討しているママの中には、「何からしたらいいの?」や「秋生まれでもすぐ保活できる?」と初めての保活に不安や疑問を抱えている人も多いでしょう。ここでは、秋生まれの保活の特徴について3つご紹介します。

保育園によっては0歳児4月からの入園が可能

0歳児クラスの場合、すべての子どもが4月から入所できるわけではありません。理由としては、労働基準法で母親の産後育休取得期間が8週間と定められているため、生後57日を過ぎなければ子どもを受け入れられない保育園が多いからです。たとえば、3月生まれの子どもは生まれて間もないため0歳児クラスの4月から認可保育園に入所することはできません。したがって、入所時期は年度途中や1歳児クラスからとなります。

秋生まれの場合は4月時点で子どもの月齢が4~6ヶ月になっているため、多くの保育園で0歳児4月から入所を希望することが可能です。とはいえ、子どもを受け入れる月齢は保育園によって異なるため、「生後3ヶ月から」や「生後6ヶ月から」などと定めているところもあります。月齢によっては入所の対象とならないことがありますので、保育園探しをするときには対象年齢も確認しましょう。

妊娠中から保活が始まる

子どもが秋生まれの場合は、出産時期と入園申込みの時期が重なってしまう可能性があります。なぜなら、4月入園の場合は、前年の10月から12月頃に申込みを開始する自治体が多いからです。ママが、「出産後に保育園探しをしよう」と思っていても、入園申込みの締め切りを過ぎてしまうため0歳児クラスの4月入園は難しくなってしまいます。

妊娠中はママの体調が安定しないこともあり、保活が体の負担になってしまうこともあるでしょう。体調に気をつけながら行う保活は時間がかかる可能性がありますので、余裕を持ったスケジュールを立てて進めることが大切といえます。

途中入園や1歳児クラスからの入園は地域によっては難しい

ママの中には、「小さなうちはなるべく子どもと一緒にいたい」という気持ちがある方も多いでしょう。0歳児クラスの4月時点では保育園へ子どもを預けず、1歳を迎えてからなど、年度途中から保育園を利用することも選択肢の一つです。しかし、定員に空きがあることが条件となりますので、保育園によっては難しい場合もあります。認可保育園の定員情報や空き枠は、自治体や保育園のホームページから確認できますので、参考にしてみてくださいね。

また、年度途中に入園する場合は入園を希望する月の前月までに申込み期限を設けている自治体が多いので、それまでに園見学を済ませましょう。

会社の育児休業を利用している場合は、 1歳児クラスからの入園を希望する方も多いかもしれません。しかし、1歳児クラスには0歳児クラスの子どもがそのまま持ち上がるため、募集人数が比較的少なく入園が難しい可能性があります。そのうえ、保育園に入所できない「待機児童」が多い都心部ではさらに保育園への入所が難しくなるでしょう。

もしも1歳児クラスから入園を希望する場合は、エリアを広げて検討することと、選考時に有利となる加点を得ることが重要です。たとえば、「ベビーシッターサービスを利用したことがある」や「認可外保育園に預けている」などで加点されるケースがあります。加点の条件は自治体によって異なりますので、HPなどで事前にチェックしておくとよいでしょう。

秋生まれの保活で気をつけること3点

子どもが生まれる月によって入園するときの月齢が異なるため、保活で気をつけるポイントも異なります。ここからは、秋生まれの子どもの保活をする際に気をつけることを3つご紹介します。保活をするときに役立てられるように、しっかり把握しておきましょう。

保育園見学のタイミングが妊娠中になる

希望する保育園を決める前には、保育園見学が欠かせません。なぜなら、実際に保育園の雰囲気や様子を見られる大事な機会になるからです。もしも1歳児クラスからの入園を希望している場合は、必ずしも妊娠中に見学する必要はないでしょう。しかし、0歳児クラス4月からの入園を希望する秋生まれの子どものママは、見学するタイミングが妊娠中となります。

ママの中には、「妊娠中に見学できるの?」と疑問を抱く方もいるかもしれませんが、実際に妊娠中に見学している人は少なくありません。厚生労働省が平成28年に行った、「保活の実態に関する調査の結果」では、妊娠中に保活を開始した割合が15.5%。また、産前休業・産後休業中は、15.3%となっています。出産後に保活を始めた割合は63.5%であり半分以上を占めますが、妊娠中に保活を始めている人も一定数いることがわかります。

秋生まれの場合、保育園の見学時期は安定期に入ったあたりの夏頃がよいでしょう。保育園には、「出産が近いので見学をしたい」ということを伝えれば見学の案内をしてもらえます。妊娠中は体調に十分気をつけて、無理のない見学のスケジュールを組んでみてくださいね。

4月入園の場合は「仮申込み」になる

出産前に保育園入園の書類を提出する場合は、「仮申込み」となります。そのため、子どもが生まれた後は、速やかに本申込みをしましょう。自治体によっては、出産前の入園申込みができないこともありますのでいつ頃なら申込みが可能なのか、確認が必要です。

保育園によっては母乳対応していない

母乳保存

秋生まれの子どもが4月に入園するときは、まだ母乳やミルクを飲んでいるタイミングでしょう。完全母乳で育児をしているママにとっては、哺乳瓶でミルクを与えることに不安や抵抗があるかもしれません。お家と同じように母乳で育児をしたい方もいるかもしれませんが、保育園によっては冷凍母乳の受け入れをしていないところがあります。気になる方は、入園申込みをする前に、母乳対応をしている保育園かどうか確認する必要があります。

もしも母乳対応をしていない場合は、母乳とミルクの混合に移行する必要があるでしょう。子どもによっては、哺乳瓶に慣れるまで時間がかかることもありますので早めに練習しておくと安心です。

秋生まれの保活はいつから?全体のスケジュール

初めて保活する際は、「どんなスケジュールで進めていくの?」と気になるママも多いでしょう。前述したとおり、秋生まれの場合は妊娠中に保活をするため体調に考慮しながら進める必要があります。そのため、早めに全体のスケジュールを把握して計画を立てておきましょう。

4~9月:情報収集や保育園見学をする

4月~9月には、保育園の情報を集めましょう。まずは、自治体の資料や保育園のホームページを参考に、保育園に関する情報を集めることをおすすめします。たとえば、場所、保育時間、定員、保育方針、年間行事などを見ると保育園の特徴を知ることができますよ。条件が合う保育園をリストアップしておくと、スムーズに園見学のステップに進めるでしょう。

保育園についてまとまった情報が欲しい方は、自治体の保育課で「入園希望」の旨を伝えると保育園の情報が掲載された書類がもらえます。ホームページでダウンロードできる自治体もありますので、確認してみましょう。また、この時期には「入園申し込みの締め切り」や「保育園入園の審査基準となる点数」についても確認しておくと安心です。

10~12月:入園申込みを行う

10~12月には、入園申込みの準備をして書類提出しましょう。一般的に、認可保育園の場合は自治体に書類をもらって自治体に提出します。一方、認可外保育園に入所を希望する場合は、各園によって提出時期や提出方法が異なるため確認が必要です。

また、入園申込みをする際は「就労証明書」の提出も求められます。自営業の方は「就職の事実を証明する書類」も求められますので一緒に準備しましょう。10~12月は出産時期でもあるため、ママ以外の家族が申込みの手続きができるように準備しておくことをおすすめします。

1~2月:内定通知書を受け取る

自治体にもよりますが1~2月頃に、内定通知書が届きます。案内に従って、入園説明会に参加したり入園準備したりします。まだ出産してから間もないママもいますので、家族と協力しながら4月の入園に向けて準備を進めましょう。

生後4~6ヶ月の赤ちゃんはどのような保育園生活を送る?

秋生まれの場合は、0歳児クラスか1歳児クラスのどちらから入園させるか迷うママも多いでしょう。秋生まれの子どもが0歳児クラスに4月入園するときの月齢はおおよそ4~6ヶ月ですが、「どんな保育園生活を送るのかな?」と、気になっている方もいますよね。ここでは、生後4~6ヶ月で入園したときの様子をご紹介します。

少人数制で個々の生活リズムに合わせて過ごす

0歳児の保育士の配置基準は、0歳児3人に対して保育士1人と定められています。0歳児クラスは少人制が多いため、ゆったりとした雰囲気の中で過ごせる保育園が多いでしょう。

保育園ではおもちゃで遊んだり、保育士と触れ合ってコミュニケーションをとったり、園内をお散歩したりします。また、ベビーカーやお散歩カートにのって、戸外でお散歩することもあります。

0歳児クラスは特に個人差が大きいため、月齢や発育に合わせた生活リズムで活動しています。ママの中には、「小さい頃から保育園に預けてもいいのかな?」と不安になる方も多いかもしれません。しかし、保育園だからこそ受けられる刺激があることや、保育士と成長を共有できることはママや子どもにとってプラスになるはずです。

発達や環境の影響で夜泣きが増える

夜泣き赤ちゃん

 

生後4~5ヶ月頃は、すでに夜泣きが始まっている時期です。もしも夜泣きが少ない場合でも、保育園に通うことで環境が変わり夜泣きが増えることもあるでしょう。

仕事をしながら夜泣きの対応をすることは、とても大変なことです。入園前に夫婦で協力できるような体制を整えておくとよいでしょう。

保育園と連携をとりながら離乳食を進める

生後5~6ヶ月頃から離乳食が始まります。離乳食は保育園と連携をとりながら進めますので、離乳食を開始するときは保育園に伝えるようにしましょう。

保育園ではアレルギー予防の観点から、給食で出す食材は必ず家庭で食べたものでなければならないというルールがあります。そのため、家では新しい食材を試す機会を作らなければなりません。保育士と相談しながら子どものペースに合わせて進めてきますが、仕事をしながら新しい食材を試すことは大変だと感じる方も多いでしょう。

秋生まれで保育園に落ちたらどうなる?

保育園に入所したくても、指数が入園基準に満たず入所できないこともあります。その場合は、認可保育園の二次募集に応募したり認可外保育園を検討したりしましょう。ベビーシッターや民間のサービスを利用する手もあります。

保育園に入園できず職場復帰が難しい場合は、育児休業の延長を申し込む必要があるでしょう。不安や疑問があるときは、自治体の保育課で相談できます。

まとめ

保活は、保育園に入所するために欠かせないものです。情報収集や見学、申込み準備などやることは多いですが、全体のスケジュールを把握しておくことで安心して保活を始められます。

秋生まれの場合は妊娠中の保活となるため、早めに保活に必要な情報を集めて、家族と協力しながら進められるとよいでしょう。


ライター名:神戸 のどか
保育士として保育園で5年半勤務し、0歳~6歳の子どもたちと関わってきました。現在は、ライターとして主にママ・パパや保育士向けの記事を執筆しています。


あわせて読みたい

関連リンク:【保育士解説】新米ママ必見!保育園見学の電話を失敗しない方法とは