2017年05月14日 19:00
「子どもも生まれたし引っ越ししようかな」と思っている方必見!子どもの医療費助成制度が住んでいる地域で違うって知っていましたか?医療費助成制度は、病気や怪我などでかかった医療費を割引してくれたり無料にしてくれたりする制度のこと。実は、対象年齢が赤ちゃんまでだったり中学生までだったりと、地域によってバラツキがあるのです。今回は平成29年現在の主要都市近郊の医療費助成制度について調査しました。
医療費助成制度は、赤ちゃんや小さい子どもの医療費を自治体が一部または全額負担をしてくれる形で助けてくれる制度です。赤ちゃんや小さい子どもは、なにかと体調を崩しがちですので、医療費助成制度はとてもありがたい存在です。
そんな医療費助成制度ですが、子どもや赤ちゃんが健康保険に入っていないと医療費助成を受けることはできません。また、医療費助成は病院やクリニックのほかに歯医者でも「医療保険の適用となるような治療」の場合に使用することができますが、助成の対象は医療費だけですので、入院中の食事や薬の容器などの費用は対象から外れてしまう市区町村もありますので注意しましょう。
この医療費助成制度のお金は、それぞれの自治体が負担してくれています。そのため、実は地域によって対象年齢や内容などにバラつきがあるのです。
そこで、平成29年度の主要都市の最新の情報をお伝えしたいと思います!
・対象年齢:[通院]未就学児まで、[入院]中学校卒業まで
・自己負担する費用:[通院]初診料(医科580円、歯科510円)、[入院]未就学児までは初診料、小1~中3は医療費1割(限度額44,400円/月)
※一定以上の所得がある方は助成を受けられない場合があります。
参照:札幌市
・対象年齢:[通院]小3まで、[入院]中学校卒業まで
・自己負担金する費用:[通院]0~2歳は無料、3歳~小3は初診料(500円)、[入院]未就学児までは無料、小1~中3は10日間までは500円/日で11日目からは無料
ただし仙台市は、平成29年10月1日より下記のように変わります。
・対象年齢:通院も入院も中学校卒業まで
・自己負担する費用:[通院]未就学児は無料、小1~中3は初診料(500円)、[入院]小1~中3は500円/日(限度額5,000円/回)
※一定以上の所得がある方は助成を受けられない場合があります。
参照:仙台市
・対象年齢:通院も入院も中学校卒業まで
・自己負担する費用:なし
参照:さいたま市
・対象年齢:通院も入院も中学校卒業まで
・自己負担する費用:[通院]小3まで300円/回、小4~中3は500円/回、[入院]300円/日
参照:千葉市
・対象年齢:中学校卒業まで
・自己負担する費用:なし
※23区内は一部を除き、同様の内容のケースが多いようです。詳しくは各自治体にお問い合わせください。
・対象年齢:[通院]小学校卒業まで、[入院]中学校卒業まで
・自己負担する費用:[通院]一部負担、[入院]一部負担
※1歳児以上の場合は一定以上の所得がある方は助成を受けられない場合があります。
参照:横浜市
・対象年齢:[通院]小学校卒業まで、[入院]中学校卒業まで
・自己負担する費用:[通院]小3まではなし、小4~小6は通院は500円/回、[入院]なし
※1歳児以上の場合は一定以上の所得がある方は助成を受けられない場合があります。
参照:川崎市
・対象年齢:通院も入院も中学校卒業まで
・自己負担する費用:なし
参照:名古屋市
・対象年齢:通院も入院も中学校卒業まで
・自己負担する費用:[通院]0~2歳まで1医療機関につき200円/月、3歳~中3までは1医療機関につき3000円/月、[入院]1医療機関につき200円/月
参照:京都市
・対象年齢:通院も入院も中学校卒業まで
・自己負担する費用:[通院・入院]1医療機関につき500円、月の3回目からは無料(全ての医療費をあわせて2,500円/月以上であれば払い戻し)
※中学生以上の場合は一定以上の所得がある方は助成を受けられない場合があります。
参照:大阪市
・対象年齢:通院も入院も中学校卒業まで
・自己負担する費用:[通院]0~2歳無料、3歳~中3は1医療機関につき400円/回(月3回以上は無料)、[入院]なし
参照:神戸市
・対象年齢:[通院]小3まで、[入院]中学校卒業まで
・自己負担する費用:[通院]基準の所得未満:500円/1日を月4回まで、基準の所得以上:未就学児は1,000円/1日(月2回まで)、小1~小3は1,500円(月2回まで)、第3子以降は500円/日(月4回まで)、[入院]なし
参照:広島市
・対象年齢:[通院]小学校卒業まで、[入院]中学校卒業まで
・自己負担する費用:[通院]0~2歳はなし、3歳~小学校入学は1医療機関あたり600円/月、小学生は1医療機関あたり1,200円/月、[入院]なし
参照:福岡市
子どもや赤ちゃんの医療費助成制度について、市町村で全然違うことに驚いたという方も多いでしょう。子どもの医療費助成制度は今後も全国的に拡大していく傾向にあります。
しかし、2017年5月時点では、最も子どもの医療費助成制度が整っているのは東京23区だと言ってもよいでしょう。こういった情報を知らずに、「川一本渡っただけで子どもの医療費が無料になるのに…。」と悔しい思いをする方も少なくありません。これから引っ越しをされる方は参考にしてみてくださいね。