赤ちゃんがいる家庭でペットを飼う際の注意点やメリットは?

もともとペットを飼っていたりこれからペットを飼おうかと思っている家庭で気になるのが、「赤ちゃんがいるのにペットを飼って大丈夫?」ということではないでしょうか?実は、ペットは子供の成長にとてもよい効果を与えてくれることが分かっているのです。でも、赤ちゃんの体調のためにもいくつか注意したいポイントも…。そこで、今回はそんな赤ちゃんとペットが同居するメリットと注意するポイントをまとめてみました。


赤ちゃんとペットが同居するメリット

「赤ちゃんとペットが一緒に住む」ということに不安を覚える人もいるかと思いますが、実は子供にとって良い効果がたくさんあります。まずは赤ちゃんとペットが同居するメリットについてみていきましょう!

メリット1 情操教育になる

ペットを飼うことで1番に挙げられるメリットは、子供の情操教育によいという点ではないでしょうか?自分と違う生き物がいるということを知り、その生き物のことを考えたりお世話をしたりということで思いやりの心も育めます。子供の感情表現も豊かになりますし、命の大切さを学ぶこともできますよ。

メリット2 危険から守ってくれる

犬の場合、赤ちゃんは「保護する対象」と映るようです。そのため、赤ちゃんが危ないことをすれば教えてくれたり、必死に止めようとしてくれる犬もいます。猫などでは中々「赤ちゃんを危険から守る」というのは難しいかもしれませんが、赤ちゃんや子供に対しては優しく接してくれる子は多いようです。

メリット3 免疫力の向上に役立つ

最近のアメリカやフィンランドの研究では、犬などのペットと接触した方が菌にも慣れ、免疫力を上げることができるということが分かっています。単なる風邪にしても、犬を飼っている家庭の方がひきにくくなったのだとか。赤ちゃんがいると衛生面に気をつけたくなるのはもちろんですが、適度に触れることも大事なんですね。

メリット4 子供の遊び相手になる

犬や猫をはじめ、ペットは子供のよい遊び相手になってくれます。キャッチボールを楽しんだり追いかけっこをしたり…。一緒にご飯を食べたり寝たりという兄弟のような生活を過ごすことで、子供のよき理解者となってくれますよ。

メリット5 家族みんなの精神安定剤の役割も

もちろん赤ちゃんもかわいいですが、ペットは赤ちゃんとは違ったかわいさがあります。そんなペットは育児につかれたパパママの癒しになることも。そんな癒しの効果は”アニマルセラピー”という言葉もあるほどで、子供にも効果は抜群です。悩んだり泣いたりしている時には、そっと傍に寄り添ってくれ、いつでも味方になってくれるため、子供の精神も安定しやすくなります。


赤ちゃんとペット同居の注意点

こんなにメリットいっぱいのペットとの同居ですが、赤ちゃんと一緒に過ごすためには、いくつか注意したいポイントもあります。チェックしてみましょう。

注意点1 毛などのアレルギーに注意!

犬、猫に限らず、ウサギや猿、ハムスターに至るまで心配されているのがアレルギー。ペットの毛やフケ、ダニなどがアレルゲンとなって、鼻炎や目のかゆみ、皮膚の炎症だけでなく喘息の原因にもなってしまう恐れもあります。
部屋の喚起や掃除をこまめにして清潔を保つようにするのはもちろん、ブラッシングなどもほぼ毎日気をつけてあげるようにしましょう。犬猫の場合、週に1回は洗ってフケやダニを流してあげたいところ。毛が長い犬の場合、月に1度くらいトリミングをしてあげると、犬も健康を保てますし、赤ちゃんのアレルギーも起こりにくくなりますよ。空気清浄機を使ったりペットがいる部屋と赤ちゃんの部屋を基本的に分けておくのも効果的ですよ。

注意点2 ペットから感染してしまう病気も!?

かわいいペットですが、適切な距離を保ったり予防接種をしたりしておかなければウイルスや細菌が人間に感染してしまうこともあります。特に、免疫力の弱い赤ちゃんは重篤な症状が現れることもありますので気をつけたいところです。
そうならないためにも、ペットの予防接種は全て受け、寄生虫を駆除したりノミやダニ対策をするのが大事になります。また、ペットのトイレもこまめに掃除し、赤ちゃんに触れないようにしてあげましょう。トイレ掃除をした後は手を洗うのはもちろん、食事の前にもしっかり手洗いをして感染を防ぐようにしたいですね。特に猫のトイレはトキソプラズマ症に感染してしまう心配がありますので注意してください。

注意点3 ペットが赤ちゃんの上に乗らないように注意!

ペットと暮らす場合、赤ちゃんは床の上ではなくベビーベッドなど、ペットが簡単に近寄れない場所に寝かせるようにしましょう。「猫が赤ちゃんの上に乗ってしまって…」という事故もあります。ペットが赤ちゃんを舐めたり菌をうつしたりといったことからも防ぐことができます。また、事故が起こらないようにペットと赤ちゃんが2人きりになるのは避けるようにしたいですね。

注意点4 ペットも尊重してあげる

赤ちゃんについ手がかかりがちになってしまいますが、ペットのことも尊重してあげることも大事です。ペットもストレスが溜まってしまえば粗相をしてしまったり、いつもならできることができなくなってしまったりもします。スキンシップや遊びなど、いつも以上に気をつけてあげましょう。
もともとペットを飼っていて赤ちゃんが産まれるという場合、特にペットは多大なストレスを受けることもあります。妊娠中に犬を預ける場合、犬を先に家に連れ帰ってから赤ちゃんを迎えた方がスムーズに受け入れてもらえるといいます。退院後赤ちゃんをおうちに連れ帰ったら、ペットにもにおいを嗅がせて挨拶をさせてあげましょう。神経質な犬の場合、顔を会わせる前に赤ちゃんのニオイがついたタオルなどを嗅がせてあげるとよいですよ。


ペットは子供のかけがえのないパートナー!

イギリスには「子供が生まれたら犬を飼いなさい」という諺があります。犬は子供を危険から守ってくれ、時には遊び相手になり時には涙を流す子供を慰めてくれるよいパートナー。最後には命の大切さも教えてくれるため、子供の成長にとてもよい影響を与えてくれると信じられているそうです。

そんなありがたい存在は、何も犬だけではありません。猫やウサギ、猿やフェレットなど、子供にとってよいパートナーになる動物はたくさんいます。無二のパートナーがいれば、きっと子供の多感な時期にかけがえのない経験をさせてあげることができますよ。ただし、注意点をしっかり守って事故や後悔がないようにしてあげたいですね。