2018年07月11日 17:00
食事を始めたばかりの赤ちゃんは、消化吸収機能がまだまだ未発達。一度に食べられる量にも限界があるため、食事やミルクで摂取しきれなかった栄養をおやつで補う必要があります。しかし、ここで問題となってくるのが、おやつの量。与え過ぎも、与えなさ過ぎもよくありません。今回は、月齢ごとに適切なおやつの量やおすすめのおやつなどについて、一緒にみていきましょう。
毎日のおやつの量や時間をしっかり決めることで、赤ちゃんの生活リズムも整いやすくなります。
また、最初は手を使って食べることになるので、手づかみ食べが上手になり、自然と運動機能が発達するというメリットがありますよ。
与えるおやつの種類や量によっては、歯にくっついたり、太ったりという現象が起こるということが、デメリットでしょうか。
さらに、おやつのタイミングが悪かったり、与え過ぎたりすると、ご飯を食べなくなるなどといった問題も生じることでしょう。
しかし、赤ちゃんにとっての「おやつ」は、栄養補給のために必須だとも言われています。食事と食事の間の「補食」という捉え方をし、上手に生活の中に組み込んでいきましょう。
市販のおやつでは、生後5~6ヶ月頃からのものもあります。しかし、おやつを「補食」という意味で考えた場合、1歳前後あたりから始めるのがいいでしょう。
この頃になると、1日の食事が3回になり、体が発達して運動量も増すので、お腹が空く時間も多くなります。
おやつの時間は、朝食と昼食の間の午前10時頃と、昼食と夕食の間の午後15時頃がベスト。もし朝ごはんが遅かった場合などは、無理して午前中のおやつをあげなくても大丈夫ですよ。
生後7ヶ月を過ぎた頃には、赤ちゃんも舌と上顎で食べ物を潰すことができるようになります。
「たまごボーロ」や「赤ちゃん煎餅」など、口どけの良いものがいいでしょう。この頃は、まだ上手に食べられない赤ちゃんも多いです。
食べるのが難しそうならば、湯や麦茶などに浸し、柔らかくしてから与えるのがいいですよ。たまごボーロだと多くても小袋1個分、赤ちゃん煎餅は1~2枚くらいの量がちょうどいいでしょう。
生後9ヶ月を過ぎると、上下の歯茎で食べものを押し潰せるようになります。この時期は、ある程度硬さのあるものにチャレンジしていきましょう。
赤ちゃん用に市販されている「クッキー」「ウエハース」「ビスケット」がおすすめです。
唾液の量が少ない赤ちゃんは、ウエハースなどは上顎に張り付いてしまうことも。こまめに水分を摂らせながら、食べさせてみてくださいね。
量はおやつの大きさにもよりますが、小皿1/2~1杯分が適切です。
1歳を過ぎると、奥歯も生え始める赤ちゃんが多いです。そろそろ離乳食が完了する赤ちゃんも出てきて、おやつの幅も広がりそうですね。
色々なものにチャレンジしてもよいですが、塩分や油脂分などが高いものは、なるべく避けましょう。
1歳以降はますます体格差も出てきますので、量については、随時赤ちゃんの様子を見て、調整してください。
おやつを赤ちゃんに与えるときは、決して目を離さないようにしてください。
市販で売られている赤ちゃん用おやつは、赤ちゃんが喉に詰まらせないようにと配慮した形になっていますが、それがかえって喉に詰まる原因になったという事例も、時々聞きます。
また、これは多くの先輩ママも経験していることだと思いますが、おやつを与え過ぎた結果、ご飯を食べ残すことが多くなったということ。
笑顔でおやつを食べている赤ちゃんを見ると、ついつい多く与えてしまいたくなるかも知れませんが、赤ちゃんの生活習慣や健康のためには、おやつの量は、しっかりと管理してくださいね。
最後の注意点は、月齢に合ったおやつを与えるということです。「うちの子は、よく食べるから大丈夫!」といって、月齢に合わないおやつを与えると、思わぬ事故を招くこともあります。注意しましょう。
おやつを与える時間や量などの注意は必要ですが、何より大切なのは、赤ちゃんがおやつを楽しむこと。
おやつの時間は、「おやつは美味しい♡食べるのって楽しい♪」という雰囲気作りも心がけるといいでしょう。
市販のおやつもいいですが、ママの余力があるときは、ぜひ手作りメニューを取り入れてください。
本格的なお菓子なんて、作る必要はありませんよ。ママの愛情がたっぷり入った「おにぎり」「ふかし芋」「茹でとうもろこし」なども、立派なおやつ。
赤ちゃんとのおやつタイムをママも一緒に楽しんでくださいね!