妊婦でも入浴剤はOK?安心できる商品の選び方から入浴のポイントまで

妊娠中は体調が変化しやすいので、疲れやすくストレスも溜まります。そんなときは入浴剤を入れてゆっくりお風呂に浸かりたいもの。 しかし、妊婦は入浴剤を使わない方がいいという噂があり中々使う勇気が出ないですよね。 実は、成分や香りを意識することで妊婦でも安心して使える入浴剤を選ぶことができます。 今回は、妊婦でも使える入浴剤の選び方やトラブルが起きたときの対処法を紹介します。入浴剤を入れてお風呂に入りたい妊婦の方は、ぜひ参考にしてくださいね。

妊婦でも入浴剤を使っていいの?

入浴剤は、基本的に妊婦でも使うことができます。しかし、妊娠中は体が敏感な時期なので、刺激が強いものは避けるべきです。

特に、香りやぬめりが強いタイプや発汗作用や保湿効果が高いものは、妊婦の体に合いません。逆に、赤ちゃんでも使える低刺激なものであれば、体に負担をかけずにリラックスすることができておすすめです。

このように、妊婦が入浴剤を使うときは香りや刺激の程度を意識した商品選びが大切です。

 

妊婦が入浴剤を使うメリット

おしゃれな入浴剤

 

妊婦が入浴剤を使うことで得られるメリットは、リラックス効果やマイナートラブルの緩和など、体を労わりたい妊婦の方に嬉しいものばかりです。また、短時間で体を温められるので、のぼせや転倒の心配がないでしょう。

 

保湿や血行促進効果でマイナートラブルが緩和される

入浴剤には、保湿や血行促進効果があるので、妊婦が悩みやすいマイナートラブルを緩和することができます。

マイナートラブルとは、ホルモンや体型の変化によって生じる不快な症状のことです。その中でも、自律神経の乱れや血行不良による不調に悩む妊婦が多くいます。そんなマイナートラブルを緩和してくれるのが入浴剤。

保湿やリラックス効果が期待できる入浴剤を使えば、ホルモンバランスの変化によって起きる肌の乾燥や心の疲れなどの悩みを緩和することができます。また、入浴剤を入れてお風呂に入ることで血流がよくなり、むくみや冷えといった身体の不調の改善も期待できます。

 

リラックスできる

入浴剤には、リラックス効果があるため心身が疲れやすい妊婦にぴったりです。妊婦は、体が重く体調が変化しやすいので、妊娠前よりも疲れやすいです。また、出産や子育てに対する不安もあり、心も疲弊しやすくなります。

 

そのため、妊婦はなるべくリラックスできる時間を増やすことが大切です。入浴剤は、体を温めるだけでなく香りや色を楽しめるので、心身共にリラックスすることができるでしょう。

 

短時間で体を温められる

妊婦が入浴剤を使うメリットは、短時間で体を温められることです。入浴剤には温熱作用があるので、短い時間でもしっかりと体を温めることができます。

 

体調が変化しやすい妊婦は長時間入浴すると、のぼせやすく転倒の危険もあります。短時間でリラックスできる入浴剤を使えば、妊婦でも安心してお風呂に入ることができるでしょう。

 

妊婦におすすめの入浴剤の特徴

塩と石鹸とハーブ

 

妊婦におすすめの入浴剤の特徴は、次の4つです。

 

・ミネラル成分配合

・炭酸ガスタイプ

・低刺激

・優しい香り

 

入浴剤を購入するときは、この4つのポイントを意識して選びましょう。

 

ミネラル成分が配合されている

ミネラル成分が入った無機塩類系の入浴剤は、体を芯から温めることができるので冷えが気になる妊婦におすすめです。ミネラルなどの成分が、皮膚表面のたんぱく質と結合し体全体を覆うことで、保温効果を高めてくれます。

また、皮膚表面の汚れを落としたりあせもなどの肌悩みを和らげる作用もあるため、肌がゆらぎやすい時期にも使えます。ただし、無機塩類は、皮脂や角質を落とす力があるので元々肌が敏感な方は注意しましょう。

 

炭酸ガスが入ったシュワシュワタイプ

炭酸ガスタイプは、血管を広げて血行を促してくれるので、むくみや冷えに効果的です。また、頭痛や肩こりといった不快な症状を緩和することができるのも嬉しいポイント。

血流がよくなると、新陳代謝が高まり1日の疲れが取れやすくなるため、体の不調に悩まされやすい妊婦にぴったりでしょう。

 

低刺激で肌に優しい

妊婦が入浴剤を使う場合は、低刺激で肌に優しい商品を選びましょう。低刺激な入浴剤が欲しいときは、無添加で植物由来成分が入ったものを選ぶのがおすすめです。

合成着色料や石油系成分が入っていない無添加タイプであれば、肌への刺激が少なく安心して入浴できます。植物由来成分は、ハーブ系を除きイソフラボンや生薬などが入ったものが肌に優しくてよいでしょう。

 

香りが優しい

妊婦におすすめの入浴剤は、香りが優しいタイプです。妊娠中は匂いに敏感になるため、香りが強いものは避けるようにしましょう。

フローラルやシトラスなどの香りが付いたものは選ばず、天然由来の優しい香りを選ぶのがおすすめです。また、中には無香料タイプもあるので好みに合わせて選びましょう。

 

妊婦が避けるべき入浴剤の特徴

 

妊婦が避けるべき入浴剤の特徴は、主に4つあります。

 

・ハーブ成分配合

・とろみがある

・発汗作用がある

・匂いが強い

 

ハーブ成分が含まれている

カモミールやローズマリーなどハーブ成分が入った入浴剤は、妊娠中に使わないようにしましょう。ハーブ系は、主に以下の成分が入ったものです。

 

・ラベンダー

・カモミール

・ローズマリー

・ペパーミント

・ローズ

・タイム

・ジャスミン

・ユーカリ

 

ハーブ系の成分は子宮を収縮させるため、お腹の張りがひどくなったり流産や早産の危険性があったりと、デメリットが多く注意が必要です。体のためにも、妊娠中はハーブ成分を避けるようにしましょう。

 

とろみがありしっとりしている

妊娠中は、とろみがある入浴剤はNGです。とろみがありしっとりとしたタイプは、ヌルヌルしており浴槽が滑りやすくなります。

 

滑ったり転倒したりして子宮を痛める危険があるので気を付けましょう。

 

発汗作用がある

発汗作用がある入浴剤は妊婦に不向きです。発汗により体温が急上昇すると、のぼせたり脱水しやすくなったりと、不調の原因になります。

 

妊娠中は、発汗作用が強いタイプは選ばないようにし、体への刺激を抑えましょう。

 

匂いが強い

匂いに敏感な妊娠中は、香りが強い入浴剤は避けましょう。匂いが強いタイプを使うと、酔って体調を崩す危険があります。

 

入浴剤を選ぶときは、匂いについての注意書きがないか確認し、なるべく優しい香りの商品を購入しましょう。

 

妊婦向き入浴剤の選び方

入浴する女性の足

 

妊娠中に入浴剤を選ぶときは、次の3つのポイントを意識しましょう。

 

・成分

・効果

・香り

 

成分で選ぶ

妊婦向きの入浴剤が欲しいときは、成分をチェックすることが大切です。成分は、ハーブや添加物を避けてなるべく体への刺激が少ないものを選びましょう。

 

また、「赤ちゃんでも使える」といった表示があるものは、低刺激成分が配合されている可能性が高くおすすめです。

 

効果で選ぶ

入浴剤を選ぶときは、効果に注目しましょう。入浴剤の効果は、主に4つです。

 

・温熱や保温効果

・肌の洗浄効果

・保湿効果

・冷感効果

 

冷感や肌の洗浄効果が高いタイプは、刺激が強いことが多いので注意しましょう。その他の効果も強すぎると体調を崩す可能性があるため、なるべく体に優しいものをチョイスするのがおすすめです。

 

香りで選ぶ

妊婦が入浴剤を購入する場合は、香りを確認しましょう。優しい香りを選ぶことで、匂いで気持ち悪くならずにリラックスできます。

 

香りは、無香料や自然な香りがおすすめ。香料不使用のものや天然由来の香りがついたものであれば、妊娠中でも安心して使うことができるでしょう。

 

人気入浴剤は妊婦でも使える?

人気入浴剤7種類は妊婦でも使えるのか紹介します。今回は、きき湯やバブなど定番の入浴剤を紹介するので、購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。

 

きき湯

出典:Amazon.co.jp

タイプ 香り 効果 妊婦へのおすすめ度
炭酸ガス カボスの香り 血行促進・保温 ★★☆

 

きき湯は、基本的に妊娠中でも使えます。ただし、公式HPに具体的な記載がないため、不安な方はかかりつけ医に相談しましょう。

きき湯は、炭酸ガス系でありながら、ミネラルやマグネシウムなど温熱効果の高い成分が入っているので、効率よく体を温めることができます。血行促進効果も高く、妊婦がなりやすい腰痛や肩こりといった不調にも効果的です。

 

クナイプ

出典:Amazon.co.jp

タイプ 香り 効果 妊婦へのおすすめ度
無機塩類 サクラの香り リラックス・保温 ★★☆

 

(引用)

通常は問題ありません。ただし、妊娠中はホルモンバランスの変化により皮膚がデリケートになっている場合がありますので、ご心配な方は医師にご相談ください。

引用元:クナイプ公式ホームページ

 

クナイプは、妊娠中でも問題なく使えますが不安な方は医師に相談しましょう。クナイプは、植物由来成分使用で、防腐剤や鉱物油を使っていないので肌への刺激が少ないのが特徴です。香りも優しく、疲れた体を癒してくれるでしょう。

 

バブ

出典:楽天市場

タイプ 香り 効果 妊婦へのおすすめ度
炭酸ガス 森の香り 温浴・リラックス ★★☆

 

(引用)

赤ちゃんがご家族と一緒に入浴できる頃になれば、「バブ」「バブ クール」や、「バブ メディキュア」を入れたお風呂にも一緒に入れます。 錠剤が溶けている間は、香り立ちが強くなることがありますので、必ず浴槽のお湯に溶かしきってから入れてあげるようにしましょう。

引用元:花王株式会社公式ホームページ

 

バブの公式ホームページには、妊婦についての記載はないものの、赤ちゃんでも使えることが書かれていました。そのため、妊婦でも問題なく使えるでしょう。しかし、不安がある方は使用を控えてください。

バブは、防腐剤やアルコール不使用かつアミノ酸配合でピリピリ感を和らげるなど、低刺激にこだわっています。また、炭酸力で温浴効果を高めているため、肩こりや冷えが気になる方におすすめです。

 

ラッシュ

出典:楽天市場

タイプ 香り 効果 妊婦へのおすすめ度
炭酸ガス イランイランの香り リラックス・保湿 ★☆☆

 

(引用)

商品に香り豊かな天然由来のエッセンシャルオイルを使用しております。エッセンシャルオイルの中には、通経作用や子宮収縮作用があるために妊娠中には控えたほうがよいと言われているものもございますが、ラッシュの商品はいずれも母体や胎児に影響はないとされている量を使用しております。只、母体、胎児へは精神的なものも影響されるという説もございますし、少しでも不安な場合は、ご使用を控えていただくか、お医者さまに相談することをおすすめいたします。

引用元:LUSH公式ホームページ

 

ラッシュは、妊婦でも使える成分を使用していますが匂いが強いので注意しましょう。また、ハーブ系の成分が入っていて、妊娠中は避けた方がよい商品も多くあります。

ラッシュのバターボールは、カカオバターとイランイランを主成分としているので、香りや成分による刺激が少ないでしょう。

 

サボン

出典:Amazon.co.jp

タイプ 香り 効果 妊婦へのおすすめ度
無機塩類 パチュリ
ラベンダー
バニラ
保湿・リラックス ★☆☆

 

サボンの入浴剤は、刺激が強く子宮収縮作用がある成分が使われているものがほとんどなので、妊娠中はおすすめしません。また、公式ホームページにも妊婦の使用についての記載がないため、注意しましょう。

サボンのミネラルパウダーは、バスソルトやバスボールに比べてとろみがなく刺激が少ない商品です。ただし、子宮に影響があるラベンダーを使用しているので、気を付けましょう。

 

ヴェレダ

出典:Amazon.co.jp

タイプ 香り 効果 妊婦へのおすすめ度
バスミルク シトラス 疲れやコリの緩和 ★★★

 

(引用)

ラベンダー ナイトオイルについては、精油の濃度が高いため、ご使用をお控えいただくことをおすすめいたします。 その他のヴェレダの製品は、妊娠中の方にもお使いいただくことはできます。 ただし、妊娠中は香りに敏感になるケースもございますので、少しでも体調に違和感を感じた際にはご使用をお控えください。

引用元:WELEDA公式ホームページ

 

ヴェレダのバスミルクは、妊娠中でも安心して使うことができる入浴剤です。ヴェレダは、植物由来成分配合で肌に優しい製品が多く、香りも優しいので妊婦におすすめ。

中でも、シトラスのバスミルクであれば、ハーブ系成分が入っておらず爽やかな香りを楽しむことができるので、妊娠中でもリフレッシュできるでしょう。

 

キュレル

出典:Amazon.co.jp

タイプ 香り 効果 妊婦へのおすすめ度
保湿系 なし 肌悩み緩和
疲労回復
★★★

 

キュレルの入浴剤は、妊婦でも使用できます。キュレルは、敏感肌や赤ちゃん肌でも使える製品がほとんどのため、特に公式ホームページに記載はありませんでした。

 

うるおい成分やコメ胚芽油配合なので、湿疹やあせもなど肌悩みを緩和してくれます。無香料無着色で肌への刺激が少ないので、妊娠中でも安心して使用できるでしょう。

 

入浴剤でトラブルが起きたときはどうする?

万が一、入浴剤を使ってトラブルが起きたら、かかりつけ医に相談するようにしましょう。特に、肌が敏感な妊婦は肌トラブルが多く、入浴剤を使うことでかゆみや湿疹などが起きることがあります。

 

そのまま放置していると、悪化したり掻くことで色素沈着が起きたりするので注意が必要です。もし、肌に異常が表れた場合は、速やかに皮膚科などの医療機関を受診しましょう。

 

妊婦が入浴するときのポイント

妊婦が入浴するときのポイントは、次の2つです。

 

・体調の変化に対応できる環境を作る

・こまめに水分補給を行う

・40~41℃のお風呂に入る

 

妊娠中にお風呂に入るときは、体調不良の際にすぐ誰かに知らせることができるよう準備しておきましょう。家族がいる時間帯に入浴したりお風呂場の近くに携帯電話を置いたりするのがおすすめです。

 

また、脱水になりやすい妊婦は、バスルームに水が入ったペットボトルを持っていき、こまめに水分補給を行うことも重要なポイント。お湯は40~41℃と熱すぎずぬるすぎない温度に設定し、血圧を安定させるようにしましょう。

 

まとめ

 

今回は、妊婦に使える入浴剤の選び方や注意点を紹介しました。入浴剤は、成分や効果を意識して選ぶことで、妊娠中でも安心して使うことができます。低刺激で体に配慮された入浴剤を選んで、日頃の疲れを癒してリフレッシュしましょう。


\ 入浴の注意点はこちら /
妊娠初期の入浴はOK?妊婦が気を付けるべきポイントは?入浴時間や入浴剤に注意しよう