2023年03月20日 19:00
予防接種などで赤ちゃんの頃からよく行く病院ですが、子どもにとっては病院の独特な雰囲気やお医者さんが使う道具など気になるものがたくさんあります。特にごっこ遊びをするようになると、人形を患者さん役にしてお医者さんのマネをする子も多いですよね。 お医者さんごっこ用のおもちゃは市販で販売されていますが、自宅でも簡単に手作りできます。そこで本記事では、お医者さんごっこ用のアイテムの作り方をまとめました。手作りする際の注意点やお医者さんごっこを親子で楽しむメリットについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
お医者さんごっこ用のアイテムを手作りする際には、お医者さんが使う本物の道具に近い形状で作ることが大切です。ばんそうこうや包帯は腕にくっつく、注射器は押せるなど、実際に動かせると子どもも興味を持ちやすくなります。
また手作りする場合に限らず、安全面への配慮も欠かせません。手が切れそうな鋭い部分はないか、細かいパーツは使用していないかなど、ケガをしないよう注意が必要です。誤飲を防ぐためにもアイテムは少し大きめに作ると、子どもの小さな手でも扱いやすいでしょう。
今回は、聴診器や注射器などお医者さんごっこに使える手作りアイテムを7つ集めました。縫って作る本格的なものから、フェルトとボンドなどの接着剤を貼りつけるだけと子どもと一緒に作れるような簡単なものまで、幅広いアイテムをご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
お医者さんが使うアイテムの定番といえば、聴診器ですよね。病院でお医者さんがお腹をポンポンする道具として知っている子どもも多く、身につけるだけでお医者さん気分を味わえます。実際にお腹に当てる部分も作ってあげると、よりなりきって遊べますよ。
◯材料
◯作り方
(1)ガーゼ生地の短辺同士を合わせ、端部分を重ねて縫う
(2)縫い目を中央にし、上の生地だけを三つ折りにたたみ、下の生地は上の生地を包み込むように半分に折りたたむ
(3)上下の生地が重なった部分の上から1cmの位置を端まで縫う
※返し口を必ず4cm開けておく
(4)中に包んだ生地を引き出し、端まで縫うという動作を繰り返す
※中に包んだ生地を一緒に縫わないように気をつける
(5)返し口から生地を表へ返す
(6)ゴム通しを使って、平ゴムを中へ入れる
※ゴムの結び目は中へ隠す
(7)返し口に綿ロープの端を入れて、上から縫う
(8)ペットボトルの口部分をカットし、フタへ穴を開ける
※ペットボトルを使う場合は、切り口が鋭くならないよう、アイロンを当てる・テーブでカバーするなどしてください
(9)フタに綿ロープの反対側を通して、完成!
出典:YouTube お医者さんごっこ|聴診器の作り方|保育士の作る玩具병원놀이 doctorplay
注射器は、聴診器に続いて子どもによく知られているアイテムですが、予防接種などのイメージから怖がる子どもも多いですよね。お医者さんごっこで使えれば、子どもの恐怖心を軽減できるかもしれません。今回は刺しゅう糸で縫う方法を紹介しますが、裁縫が苦手な場合はボンドなどの接着剤で固定するのもOKです。
◯材料
◯注射器本体の作り方
(1)フェルトを必要なサイズにカットする
(2)白色フェルト(長方形)の端部分にペンで目盛りを書き、刺繍糸で縫う
(3)(2)の裏面にボンドなどの接着剤を塗って円形に折りたたんで縫う
(4)青色フェルト(2cm角)を丸めて、注射器の針を作る
(5)白色フェルト(円形)の中心に穴を開けて注射器の針を入れ、(3)に固定する
(6)中央をくり抜いた青色フェルトを2枚重ねて縫い、(5)に固定する
◯押し子の作り方
(7)青色フェルト(円形)2枚を重ねて縫う
(8)赤色フェルトをきつく巻いて縫い、(7)とくっつける
体温計は、病院だけでなく家庭でもよく使いますよね。お医者さんごっこでも体温計を取り入れると、熱があるときは病院に行くということを子どもに伝えやすくなります。折り紙だけで簡単に作れるので、子どもと一緒に試してみてください。
◯材料
◯作り方
(1)折り紙を半分に折り、中央でカットする
(2)折り紙の短辺を片方1cmほど折り、長辺で半分に折って広げる
(3)中央の折すじに向かって、上下の端を山折りにする
(4)先ほど折った部分を中央から端に向かって谷折りにする
(5)折り紙を裏返して半分に折り、中央から1cmほどの位置で谷折りにする
(6)両端を広げながら、中央に向かって折り、形を整えれば本体は完成!
(7)残りの折り紙半分を1/8の大きさにカットし、体温をペンで書いて、本体に挟み込む
出典:YouTube 折り紙「体温計」折り方 / お医者さんごっこの折り紙 Origami “Thermometer” How to fold / Play doctor’s origami
お医者さんごっこには、お薬も欠かせないアイテムです。「薬は病気のときに飲むもの」といった薬の大切さを学ぶきっかけにもなるので、ぜひ作ってあげてください。折り紙の種類を変えれば、さまざまな大きさのお薬ができますよ。
◯材料
◯作り方
(1)1枚目の折り紙に対角線状の折りすじをつけたあと、中央に向かって四隅を折って広げる
(2)四隅につけた跡に沿って、折り紙を切る
(3)2枚目の折り紙を用意し、三角形になるように中央で折る
(4)1枚目の折り紙を裏面が上にくるよう半分におり、2枚目の折り紙と重ねる
(5)両端を三角形の頂点に向かって折る
(6)両端を中央に折りたたんでのりでくっつけ、形を整えれば完成!
出典:YouTube カプセルのお薬の折り方【簡単折り紙レッスン】
ケガをしたときに貼ってもらえるばんそうこうは、子どもにとって特別なものですよね。お医者さんごっこでも実際にばんそうこうや包帯が使えると、遊びがより盛り上がります。100円ショップで売っている材料だけで作れるので、はじめての手作りアイテムとしてもおすすめです。
◯材料
◯ばんそうこうの作り方
(1)作りたいばんそうこうの大きさに、肌色・ベージュのフェルトをそれぞれカットする
(2)フェルト同士をくっつける
(3)ばんそうこうの裏面の両端に面ファスナーをつけて完成!
◯包帯の作り方
(1)白色フェルトを包帯の幅になるよう、ハサミでカットする
(2)フェルトの短辺同士を縫い合わせて、長くする
(3)包帯の端に面ファスナーをつければ、完成!
お薬やばんそうこうを作ったら、患者さんへ渡すためのお薬入れも用意したいですよね。今回ご紹介する作り方ではシンプルな白色フェルトを使っていますが、子ども好きな色で作る、ペンでイラストを書くなどアレンジするのもよいでしょう。
◯材料
◯作り方
(1)白色フェルトの下から8cmの位置にペンで線を書く
(2)白色フェルトの上部から2cm(フタになる部分)の位置にもペンで線を書く
(3)書いた線とは反対向きにし、真ん中でカットする
(4)カットしたフェルトの両端をボンドなどの接着剤で貼りつけ、フタになる部分には面ファスナーをつける
(5)緑色フェルトを十字型にカットし、袋の中央にボンドなどの接着剤で貼りつければ完成
出典:YouTube 【手作りおもちゃ】【保育で使える】フェルトを使って3つの簡単手作りおもちゃを作ってみた
お医者さんごっこのアイテムがそろったら、ナースキャップも用意してあげましょう。ナースキャップを被ることでお医者さん役と患者さん役の区別がつき、子どもも役に入り込みやすくなります。
◯材料
◯作り方
(1)画用紙を半分に折り、上部の角を中に向かって折ります
(2)両側それぞれの下部分を2回巻き折りする
(3)キャップの中央に赤色ペンで十字マークを書く
(4)ホッチキスでゴムを留める
※ホッチキスの針でケガをしないよう、テープで対策してください。ホッチキスを使用したくない場合は、パンチで穴を開けてゴムを通すのもよいですよ。
「アイテムを手作りするのは難しい」「なかなか作る時間が取れない」というママやパパには、お医者さんごっこ用のおもちゃを購入するのも1つの方法です。市販のおもちゃであれば、必要なアイテムを一度にそろえられるうえに、手作りおもちゃと比べると耐久性もあります。市販のものでおすすめのお医者さんごっこ用おもちゃを2つご紹介するので、気になる人はチェックしてみてください。
子どもが大好きなアンパンマンのお医者さんセットです。聴診器や注射器、体温計だけでなく、保険証や診察券など全部で11種類のアイテムがセットになっています。特に体温計はレバーの操作で表示される数字が変わるので、よりリアルにお医者さんごっこを楽しめますよ。
病院で使われる定番アイテムが15点もセットになった、お医者さんごっこ用おもちゃです。ハサミや塗り薬なども入っているので、お医者さんだけでなく、看護師さんや歯医者さんになりきって遊べます。おもちゃを収納しておくためもバッグ付きなのもうれしいポイントです。
お医者さんごっこには遊びとしての楽しさだけでなく、病院に慣れる、コミュニケーション能力が身につくなど、子どもの成長を促す多くのメリットがあります。ママやパパがお医者さんごっこを子どもと一緒にする際に、意識してほしいポイントも合わせて解説するので、ぜひ親子の遊びに役立ててみてください。
予防接種など注射のイメージから、病院やお医者さんが苦手という子どもは多いですよね。普段からママやパパと一緒にお医者さんごっこしておくと、診察を受ける際の練習になり、病院に行くのを怖がりにくくなります。ママやパパがお医者さん役をするときには「おなかをポンポンしますよ」「お口を開けてください」などと、実際の診察に近い声かけをしてあげるようにしましょう。
お医者さんごっこは、子どもが自分の体調や症状を伝えるための練習にもなります。ママやパパが患者さん役になったときは、「風邪をひいています」「手が痛いです」など具体的な症状を言葉で出してあげてください。ママやパパが見本を示すことで、子どもは「お医者さんにどのように伝えればいいのか」を学びやすくなります。
お医者さんごっこをしていると、お医者さん役の子どもから「治療はすぐに終わりますからね」「注射は痛くないですよ」という言葉が出てくることがありますよね。子どもは自分が病院に行ったときに、どんな言葉をかけてもらったのかをしっかりと覚えているのです。お医者さん役をとおして、困っている患者さんの病気をどうやったら治せるのかと考えることは、思いやりの気持ちを育むことにつながります。ママやパパが患者さん役をするときは「ケガが痛いよ〜といって泣く」など普段子どもが病院でするような態度で演じてあげると、子どもが言葉で相手を気遣う気持ちを表現する練習になるでしょう。
お医者さんごっこ用のアイテムは、身近な素材で簡単に手作りできます。実際に病院で使うアイテムに近いものを手作りすれば、よりお医者さん気分を味わえるでしょう。お医者さんごっこすることは、病院で診察を受ける練習になるだけでなく、相手を気遣う思いやりの気持ちを育てられます。手作りのアイテムを使って、親子でお医者さんごっこを楽しんでみてください。
ライター名:yuzuko
元保育士で3人の子どもを育てるママライターです。
現在7年ぶりの赤ちゃん育児を楽しんでいます。
毎日笑って過ごせればOK!をモットーに、家族5人で仲良く暮らしてます♪
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