2022年01月15日 00:00
命名式とは、赤ちゃんの成長を願って名前をお披露目する儀式です。赤ちゃんやママ・パパにとって産後初めての記念日となりますが、具体的に何をすればよいのか分からない人も多いのではないのでしょうか?そこで今回は、命名式の流れから名前の披露に使う命名書の書き方までをまとめました。出産前に家族で一緒にチェックしてみてくださいね。
命名式は、赤ちゃんが無事に生後7日目を迎えたことをお祝いするお七夜(おしちや)という行事内で行うのが一般的です。赤ちゃんの名前を命名書と呼ばれる用紙に書いて親戚に披露し、家族の一員として迎え入れます。
命名式・お七夜ともにはじまりの歴史は古く、平安時代からある伝統的な行事です。昔は生後まもない赤ちゃんが無事に育たないことも多くあり、生まれてから7日目を過ごせたことをお祝いするようになりました。
命名式で赤ちゃんの名前を披露するといっても、具体的に何をすればいいのかイメージしづらいですよね。そこでこの章では、命名式を行うタイミングや詳しい内容についてまとめました。式全体の流れを把握できるので、ぜひ参考にしてみてください。
地域によって異なる場合もありますが、命名式で行うのは主に以下の2つです。
事前に準備した命名書を参加者に見せ、赤ちゃんの名前を披露します。その後、自宅に神棚や床の間があれば命名書を飾り、神様に赤ちゃんの誕生を報告しましょう。
また名付け親が赤ちゃんの両親以外の場合は、式内で一緒に紹介します。大切な思い出として形に残るよう、親族全員での記念撮影や赤ちゃんの手形・足形をとるのもおすすめです。
命名式が終わったあとは、みんなで祝膳を食べてお祝いします。
ちなみに服装に決まりはないので、フォーマルにしたいならスーツ、普段着でカジュアルになどママ・パパの好みにあわせて自由に行ってくださいね。
命名式は、本来赤ちゃんが生まれてから7日目に行います。しかし生後7日目でのお祝いは、赤ちゃんとママの健康面を考えるとあまりおすすめはできません。産後から6週間程度は、ママの体が回復するための産褥期という大事な期間です。
さらに生後7日目では入院中や、退院した直後となる可能性も。そのタイミングでの命名式は、産後間もないママや生後すぐの赤ちゃんにとっては大きな負担になります。あまり時期にこだわらず、母子の健康状態を第一に考えて落ち着いたタイミングで行うとよいでしょう。
ただし市役所に提出する出生届の提出期限は生後14日以内と決まっているので注意が必要です。
命名式で重要なアイテムとなる命名書ですが、書く内容や用紙には具体的な決まりがあります。今回は正式版・簡易版の2通りの書き方をご紹介するので、好みにあうものを選んでくださいね。
正式な命名書には、奉書紙という和紙と毛筆を使用します。赤ちゃんや父母の名前などを、名付け親が手順に沿って書いていく流れです。それでは、具体的な書き方を説明します。
<右の部分>
<真ん中の部分>
<左の部分>
次は、簡易的な命名書の書き方を説明します。簡易版では使用する用紙に指定はなく、半紙や色紙に書くのもOKです。以下では書き方の一例をご紹介します。
できあがった命名書は、式の終了後に自宅の神棚や床の間に飾ります。神棚がない場合は、フレームに入れてリビングや寝室など目立つ場所に飾ってくださいね。
近年では形式にこだわらず、デザインや書き方など自由なスタイルで命名書を準備する人も増えています。命名書に、赤ちゃんの写真や手形・足形を一緒に飾りつけてもかわいいですよ。
部屋に飾ることを考えると、おしゃれな命名書を用意したいですよね。市販品にはキャラクターや柄付きのものなど、さまざまなデザインをあしらった命名書が販売されています。今回は、インターネットで購入できるおすすめの命名書を3つ選んでみました。
出典:Amazon.co.jp
命名書と一緒に、赤ちゃんの写真・足形・手形を飾れる3面タイプの商品です。写真4枚に加えて、身長・体重や赤ちゃんへのメッセージを書ける用紙が付いています。紺色の表紙にはビニールレザー素材を使用しているので、高級感のある命名書に仕上がりますよ。
出典:Amazon.co.jp
かわいらしい動物のイラストを描いた命名書です。額縁がセットになっており、手形・写真を一緒に飾れます。スタンプパッドも付いているため、インクを用意する手間がないのはうれしいポイント。台紙のカラーはピンク・ブルーの2色があるので、男の子・女の子どちらでも使えます。
出典:Amazon.co.jp
こちらは台紙のみですが、ディズニーキャラクターをデザインしているのが特徴です。ミッキー・ミニー・プーさんの3種類から選べます。台紙はインクジェットプリンターにも対応しているので、写真や文字の印刷もできますよ。
市販品を購入する以外に、インターネットのサイトから命名書のテンプレートをダウンロードのもおすすめです。用紙を準備すれば、自宅やコンビニで簡単に印刷できます。以下のように、名前などを用紙に直接印刷できる便利なサイトもありますよ。
イラスト付きのかわいらしいものや和柄まで、20種類以上のデザインを取り扱っています。すべて無料でダウンロードできるのも、うれしいですね。
おしゃれな命名書を手軽に準備したい人は、デザインと代筆をセットでオーダーするサービスを活用してみてください。プロが筆で手書きしたクオリティの高い命名書が作れるので、他と被らない命名書が作れますよ。
命名式をする際に最も大切なことは、ママと赤ちゃんの体調に配慮して行うことです。ママ・赤ちゃんともに、退院からしばらくは身体的にも精神的にもデリケートな状態が続きます。さらに生後間もない赤ちゃんを、大勢の人に会わせるのは病気の面でも不安なところ。できるだけ同居の家族以外の人とは、赤ちゃんが接触しないように気をつけたいですよね。
そこでおすすめなのが、リモートでの命名式です。オンラインであれば病気の心配もありませんし、来客対応の必要がないためママの負担も軽減されます。遠方の親戚を招待しやすいのも魅力です。
ここまで命名式について詳しく説明しましたが、命名式をしないという選択もする家庭もあります。赤ちゃんとの生活は、初めての連続でママやパパにとっても慣れるまではかなり負担がかかりますよね。また帝王切開での出産など、赤ちゃん・ママの体調がなかなか回復しないことも。そんな中で準備を進めるのは、かなり大変です。命名式をやる・やらないも含めて家族でよく相談し、自分達にあった命名式の形を考えてみましょう。
今回は、命名式の流れや命名書の書き方について紹介しました。昔から続く伝統的な行事ですが、必ずしも正式なやり方で進める必要はありません。市販の命名書やリモートでの命名式などをうまく活用し、ママと赤ちゃんの負担を少なくすることが大切です。ママと赤ちゃんの体調に十分配慮しつつ、自由に命名式を楽しんでくださいね。
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