2022年06月15日 00:00
低刺激処方の保湿剤は、デリケートな赤ちゃんの肌を守るために大切なアイテムです。しかし、保湿剤にはさまざまな種類があり、どの保湿剤を選ぶか迷ってしまいますよね。本記事では赤ちゃん用の保湿剤の種類や選び方を解説します。おすすめの保湿剤4選も紹介するので、赤ちゃんの肌ケアをしっかり行いたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
赤ちゃんの肌はデリケートで刺激に弱いので、丁寧にスキンケアをしてあげましょう。特に、生後2〜3ヶ月頃から乾燥によってバリア機能が低下しやすくなります。
乾燥すると湿疹や赤みなどあらゆる肌トラブルにつながってしまうので、健康的な肌を保つためにも保湿剤を使って肌ケアを行うことが大切です。
また、日焼け止めで紫外線から肌を守ったり、ベビーソープで清潔な状態を保ったりと、保湿ケア以外のアイテムも使うことで効果的なスキンケアができます。
赤ちゃんの肌は基本的に乾燥しやすく刺激に弱い特徴があります。生まれたばかりの赤ちゃんは、胎脂(たいし)と呼ばれるクリームのような脂に包まれているため乾燥しにくい状態です。しかし、胎脂は生後24時間以内に消滅してしまいます。
胎脂がなくなった赤ちゃんの肌は非常に乾燥しやすく、生後3ヶ月頃までは皮脂量がどんどん少なくなります。また、肌の厚さは大人の半分ほどで刺激に弱く、発汗量も多いので肌トラブルが起きやすいです。
そのため、ベビーソープや保湿剤を使って毎日丁寧にスキンケアしてあげることが大切です。
赤ちゃん向けの保湿剤を選ぶときは、肌質や使用目的に合った種類を選びましょう。商品によって水分や油分の量が異なるので、肌の状態に合わせてあげることで丁寧なスキンケアはもちろん、保湿剤による肌トラブルも防ぐことができます。
保湿剤の種類は主に次の4タイプです。
上記の4タイプは保湿力や使いやすさが異なるので、赤ちゃんの肌質に合ったものを選びましょう。ベビーソープやリップクリームなど使用目的に合わせて選べる商品も多くあり、使い心地も違うため、季節によって使い分けるのもおすすめです。
毎日保湿ケアを行いたい方にはベビーローションがおすすめです。ベビーローションは水分量が多く、肌にうるおいを与えることができます。
使い心地もさっぱりとしておりベタつきにくいので、オールシーズン使えます。また、さらっとしたテクスチャで塗りやすく、動き回る赤ちゃんにも塗りやすいのが魅力です。
ベビーローションは大容量で伸びがいいものを選ぶと、毎日たっぷりと使うことができます。低刺激処方や植物オイルのみを使用したローションなど成分にこだわった商品も多いので、成分を意識したい方にもおすすめです。
赤ちゃんの保湿以外にも使えるオイルタイプは、おむつ替えの際の汚れを取ったり大人用の保湿にも使えたりします。ベビーオイルはデリケートな赤ちゃんの肌を保護してくれるので、水分を肌に閉じ込めてうるおいを保つことができます。
肌がカサカサになりやすい子に塗ったり乾燥しやすい冬に使ったりするのがおすすめです。ローションに比べてベタつきやすいため、気になる方はベビーパウダーを重ねてベタつきを抑えましょう。
赤ちゃんの乾燥が気になる方には保湿力の高いクリームタイプがおすすめです。部分使いもできるので、乾燥しやすい口周りや鼻などに塗るとムラなく保湿することができます。
保湿効果が高い分ベタつきやすいため、身体全体に塗りたい方はなるべくやわらかいテクスチャのアイテムを選びましょう。
オイルよりもしっかりと肌に水分を閉じ込めてくれるので、乾燥による肌荒れが起きやすい子にもおすすめです。
手軽に塗ることができるスプレータイプは、忙しいお母さんにぴったりです。手を使わずに肌全体に使えるので、おでかけ前の忙しいときや赤ちゃんが動き回るときでもしっかり保湿ケアができます。
ただし、首や脇などはうまく塗れないことがあるのでムラができないように注意しましょう。スプレータイプを使用するときは、肌全体にスプレーを使ったあと細かい部分はローションやクリームを塗るとムラなく保湿してあげられます。
健やかな肌を保ちたいならベビーソープも使用しましょう。ベビーソープは皮脂を残しながら汚れを落としてくれるので、赤ちゃんの肌を清潔に保つための重要なアイテムです。
ベビーソープを使うときはこすらずに優しく洗ってあげることが大切です。こすって泡立てる必要がない泡タイプを選べば、刺激を抑えながら赤ちゃんの肌をきれいにすることができます。
口周りの荒れが気になる方はリップクリームもおすすめです。ベビー用のリップクリームは低刺激処方でありながら高保湿で、荒れやすい赤ちゃんの唇にうるおいを与えてくれます。
1歳未満の赤ちゃんに使う場合は、はちみつやアレルギー成分が入っていないものを選ぶことが大切です。はちみつは乳児ボツリヌス症を発症する可能性があるので避けましょう。
また、ナッツなどのアレルギーが出やすい成分から作られたリップクリームは、赤ちゃんの肌に悪影響を与えることがあるため気を付けましょう。
赤ちゃんのおでかけが多いなら日焼け止めもおすすめです。紫外線は赤ちゃんの肌にとって非常に刺激が強く、やけどに近い状態になることもあります。午前中から14時頃まで20分以上外出する場合は必ず日焼け止めを塗りましょう。
ただし、日焼け止め自体に含まれる成分が肌への刺激になる場合があります。そのため、特に肌が敏感な生後3ヶ月まではガーゼやベビーカーの日よけカバーを使って直射日光を避け、日焼け止めの使用は控えましょう。
保湿剤による肌荒れを防ぐためには、成分を確認することが重要です。薬用や医薬部外品などに含まれるグリチルリチン酸ジカリウムやヘパリン類似物質は抗炎症成分なので、赤ちゃんの肌荒れが気になる方におすすめです。
また、合成界面活性剤や香料などが含まれない低刺激処方の保湿剤を選ぶことで、赤ちゃんの肌への刺激を抑えることができます。ベビー用の保湿剤を選ぶときには、刺激が強い成分が含まれていないか購入前にチェックするようにしましょう。
しかし、保湿剤はあくまでも肌荒れを防ぐもので、肌荒れ自体を治すことはできません。毎日丁寧なケアを行って健康的な肌作りをサポートするようにしましょう。
保湿剤の使用頻度が低い方は使い切れる量を選びましょう。保湿剤は商品によって100〜400mlと量が異なります。
毎日使わない方が大容量の保湿剤を選んでしまうと、使用期限が過ぎても残ってしまうことがあります。使用期限が過ぎた保湿剤は成分が劣化していることも多いため使わないようにしましょう。
使用頻度と一度に使う量を意識して、使い切れる量の保湿剤を選ぶことが大切です。
赤ちゃんにおすすめの保湿剤は低刺激処方で肌への負担が少ない商品です。保湿力が高く、大人の肌に使うこともできます。
異なるタイプの保湿剤4選を紹介するので、用途に合うアイテムを見つけて赤ちゃんの肌を健やかに保ちましょう。
出典:Amazon.co.jp
容量 | 対象年齢 | タイプ | 使うタイミング |
100g | 生後0ヶ月 | オイル・クリーム | ・お風呂のあと
・おむつ替え |
健栄製薬のベビーワセリンは無香料・無着色・パラベンフリーと赤ちゃんの肌を考えて作られており、手足から口元まで身体全体に使用することができます。大人用の白色ワセリンに比べて不純物が少なく、デリケートな赤ちゃんの肌への負担を軽減できます。
硬めのテクスチャでありながら伸びがよく、肌をしっかりと保護してくれるので水分の多いローションのあとに使うのがおすすめです。夏に使用するとベタつきやすいですが、乾燥が気になる部位に塗ることもできるのでオールシーズン使用できます。
保湿力が高いため乾燥による肌荒れが起きやすい赤ちゃんにおすすめです。
出典:Amazon.co.jp
容量 | 対象年齢 | タイプ | 使うタイミング |
300g | 生後0ヶ月 | ローション | ・お風呂のあと
・おでかけ前 |
生まれたばかりの赤ちゃんを覆う胎脂(たいし)の保湿力に着目して作られたピジョンのミルクローションは、高保湿で赤ちゃんの肌にたっぷりとうるおいを与えてくれます。
肌の刺激になりやすい成分を入れず、セラミドやシアバターといった保湿成分が配合されており、デリケートな赤ちゃんの肌にも使いやすい製品です。さらっとしたテクスチャですが塗ったあとはしっとりとした仕上がりになります。
オイルやクリームに比べてベタつきが少なく、おでかけ前の保湿にも使えます。300gと量が多いので毎日のお風呂上がりのスキンケアに使用するのもおすすめです。
出典:Amazon.co.jp
容量 | 対象年齢 | タイプ | 使うタイミング |
60g | 生後0ヶ月 | クリーム | ・お風呂のあと
・乾燥が気になるとき |
2014年にマザーズセレクション大賞を受賞したアイテムで、先輩ママからの人気が高いクリームです。無香料・無着色・ノンアルコール・パラベンフリーで、ラノリン脂肪酸コレステリルや天然由来のヨモギエキスなど、保湿成分を配合しています。
乾燥による刺激から肌を守ることで肌荒れを防ぎ、健康的な肌づくりをサポート。
硬めのクリームですが、手で伸ばすと程よいテクスチャーに変化し、全身にムラなく塗ることができます。非常に保湿力が高く、乾燥しやすい冬にも活躍するアイテムです。
気になる部分だけに使うこともできるので、一年を通して乾燥しやすい子にも使いやすいでしょう。。
出典:Amazon.co.jp
容量 | 対象年齢 | タイプ | 使うタイミング |
300ml | 生後0ヶ月 | オイル | ・お風呂のあと
・おむつ替え ・マッサージ |
ジョンソンのベビーオイルは伸びがよくベタつきにくいので、使い心地のいいオイルを探している方におすすめです。成分はミネラルオイルと酢酸トコフェロールの2つのみのシンプルな配合で、肌への刺激を考えて作られています。
サラサラとしたテクスチャでお風呂上がりに加えて、毎日のマッサージやおむつ替えの汚れのふき取りにも使用できます。300mlと大容量なので毎日惜しみなくオイルを使いたい方にもぴったりです。
お母さんの妊娠線ケアや全身保湿にも使えるので、親子でスキンケアすることもできます。
赤ちゃん向け保湿剤は塗り方やタイミングを意識することで効果的に使うことができます。保湿剤を塗るときは摩擦が起きないように優しく塗ってあげるようにしましょう。
また、お風呂上がりや着替えの時間などを使って1日に2〜3回程度塗ってあげると、乾燥を防ぐことができます。
保湿剤を塗るときは以下の手順で行いましょう。
数ヶ所に保湿剤を置いてから塗り広げることで、余計な摩擦を防ぎ肌への負担を抑えることができます。爪を立てたり強くこすったりせず、手のひらを使って優しく塗ってあげましょう。
伸びが悪い保湿剤を使うときは、一度手を使って温めるか軽く伸ばしてから使うと塗り広げやすいです。
脇や膝裏、首などは塗り忘れやすい部位なので忘れずに保湿してあげましょう。乾燥が気になる部分は重ね塗りをしてしっかりとカバーすることが大切です。
保湿剤を使うタイミングは、お風呂上がりが基本です。沐浴や入浴のあとは肌が清潔な状態なので、保湿効果が高まりやすいです。大人と同じく肌が乾燥しやすい状態でもあるため、早いタイミングでローションやクリームを使って保湿しましょう。
また、着替えの時間やおむつ替えのときも保湿におすすめのタイミングです。肌ケアしやすい時間なので、乾燥が気になるところに保湿剤を塗ってあげましょう。
おでかけ直前も保湿ができるタイミング。外にいるときはなかなか保湿できるタイミングがないので、長時間外出する日はおでかけ前に保湿するのがおすすめです。
保湿剤は生後すぐに使い始めるようにしましょう。赤ちゃんの肌は胎脂(たいし)がなくなる生後1日から乾燥が始まってしまいます。大人よりも薄くデリケートな肌は非常に乾燥しやすく、肌トラブルも起きやすくなるので注意が必要です。
新生児期からローションやオイルなどを使ってしっかりと保湿ケアを行いましょう。特に、生後3ヶ月まではどんどん肌が乾燥していくため、念入りなスキンケアが大切です。
表皮が成長して形成されるのは3歳頃といわれています。その間は毎日保湿剤を使って水分にうるおいを与えてあげることで、乾燥による肌荒れを防ぐことができます。
ベビー用の保湿剤は肌への刺激が少ない成分を使っており、保湿成分がたっぷり含まれているので赤ちゃんの肌ケアに欠かせません。
生後24時間から肌は乾燥していくので、新生児期から保湿剤を使って丁寧に保湿してあげることが大切です。
商品によって特徴や保湿力が異なるので、赤ちゃんの肌質や用途に合わせて選ぶようにしましょう。
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