育休からの復帰は挨拶から!会社で使える例文と4つのポイント

育休から仕事に復帰する際、どのような挨拶をしたらいいのか悩んでしまう人も多いでしょう。挨拶をする状況や相手、どのような内容にするのかなど、調べれば調べるほど迷ってしまう人もいるかもしれません。 そこで今回は、育休から復帰する際の挨拶を考えるうえでのポイントについて解説します、また、そのまま活用できる例文もあわせて紹介します。 育休からの復帰後に部署や働き方が変わる場合や、挨拶する相手にあわせた内容など、それぞれの状況にあわせて活用できるようになっています。育休復帰の挨拶に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

育休復帰の挨拶で伝えるべき4つのポイント

 

育休から復帰する際の挨拶を考えるうえで、大切にしたいポイントは4つです。感謝を伝える、前向きな姿勢を見せる、素直にお願いする、子どもの話は控えめにする。この4点を意識して育休復帰の挨拶のベースを考えてみてください。それぞれのポイントの詳しい内容について、解説します。

1.育休を取らせてもらったことへの感謝

育休から復帰の挨拶で必ず最初に伝えてほしいのが、育休を取らせてもらったことへの感謝の気持ちです。もちろん育休は働く人の権利として取っていいものではありますが、会社の仲間からの協力がなければ成り立たない権利でもあります。

まずは育休を取らせてもらった感謝の気持ちを、上司や部下、同僚にしっかりと伝えましょう。「すみませんでした」という謝罪ではなく、「ありがとうございました」という感謝を伝えるのが大事なポイントです。

2.今後の働き方と仕事への姿勢

育休から復帰する際、子どもがいることで今までとは違う働き方になってしまう方もいるでしょう。もしも時短やパートになるなど休暇に入る前と異なる点がある場合は、挨拶の中できちんと伝えてください。

そして働き方は変わっても、仕事についてはしっかりと向き合いますという姿勢と意欲も伝えられるとベストです。

「今までと変わらず接してほしい」「子どもの体調不良による休みや早退の可能性がある」なども、挨拶の中に盛り込みましょう。働き方は変わっても、誠心誠意頑張りますという気持ちを伝えられるような文章を考えてみてください。

3.わからないことは教えてほしいとお願いする

産休から育休を取っていて長期で休暇に入っていた方の場合は、以前と比べて業務内容に変化が出ている可能性もあります。「変更点などわからないこともあるかと思うので、何か変わった点があれば教えてほしい」と挨拶の中で素直にお願いすることも必要です。

長期休暇に入る前と同じやり方で仕事をしてしまい、トラブルに発展する可能性も考えられます。必ず事前に伝えて、トラブルを未然に防ぎましょう。

4.子どもの話は控えめにするのがおすすめ

育休からの復帰の挨拶の中で、子どもの様子などを話したいと考える人もいるかもしれません。けれど、挨拶の中で長々と子どもの話をするのはNGです。

子どもの話に興味のない人や、育休取得に対して思うところのある人もいるかもしれません。どうしても子どもについて触れたい場合は、「無事に出産を終え、すくすくと成長しています」程度で控えめに伝えるようにしましょう。

育休復帰の挨拶をする相手とタイミング

 

育休復帰の挨拶をする際、誰にどのようなタイミングで話をしたらいいのかについて悩む人も多いです。簡単に言うと、育休復帰の挨拶は自分の業務に関わっている人すべてに必要だという認識を持ってください。誰にどのタイミングで話をしたらよいのか、詳しく解説します。

まずは直属の上司に挨拶

育休から職場に復帰したら、まずは直属の上司に挨拶します。そしてその後、「みんなへの挨拶を朝礼でしてほしい」や、「部署をまわって挨拶してきてほしい」など、指示があればその内容に従いましょう。

もし上司から何もなければ、「朝礼で挨拶をしたいので少しお時間いただいてもよろしいですか?」と自分から伝えるのもOKです。社内全体への挨拶が必要かなど、わからない部分があれば必ず上司に相談しましょう。

直接関わりのある業務の相手

社内で直接仕事の関わりがある相手には、できるだけ直接挨拶をするようにしましょう。

特に自分の仕事を引き継いでくれた人や、チーム内の同僚など、業務上多く関わりのある方には、全体で挨拶をしていたとしてもさらに個別に声をかけるのがおすすめです。

お互いに今後の仕事を気持ちよく進めていくためにも、直接話ができる相手には積極的に声をかけるようにしましょう。

朝礼などで部署全体

朝礼などで部署や社内全体に挨拶をするタイミングがあれば、しっかりと育休を取ったことへの感謝を伝えましょう。会社の規模にもよるとは思いますが、育休復帰の挨拶はできるだけ多くの人に伝えるのがベストです。

最低限仕事で関わりのある人には挨拶をするべきと考えて行動すると、育休復帰の挨拶で失礼な行動を起こしてしまうことは避けられるはずです。

営業先や取引先の担当者にメール

営業先や取引先の担当者など社外の人は、すぐに会う予定があればそのタイミングで育休復帰の挨拶をしてください。

もし直接会う予定がなければ、メールや電話で育休復帰の挨拶を伝えておくと今後の仕事がスムーズになります。どこまで連絡をするべきか迷う場合は、上司に相談してもよいでしょう。

育休復帰の挨拶にお菓子は必要?

 

育休復帰の挨拶にお菓子を持っていくか、悩む人も多いでしょう。もちろんそれは個人の判断によりますが、自分の仕事を引き継いでくれた人がいることを考えると、お菓子の持参は今後の仕事を円滑に進めるためにもメリットが多いはずです。

特にみんなでおやつを食べる習慣のある会社の場合は、お茶請けになるようなお菓子を用意しておくのがおすすめ。ちょっとしたものでもかまいませんので、感謝の気持ちとして用意しましょう。手土産を選ぶ際のポイントは、個包装で常温保存できるもの、賞味期限が長いものです。

【直接】育休復帰の挨拶で使える例文4選

ここからは、育休復帰の挨拶で使える例文をいくつかご紹介します。まずは直接挨拶する際の例文です。同じ部署に復帰する場合と、違う部署に復帰する場合、そして少しカジュアルな挨拶を4つ用意したので、自分の育休や復帰の状況にあわせてぜひ活用してみてください。

1.同じ部署に復帰する場合①

おはようございます。〇年〇月より産休・育休をいただいておりましたが、本日より職場復帰致しました。育休中はご理解・ご協力をいただき、誠にありがとうございました。しばらくご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、一日も早く業務に慣れ、皆さまのお役に立てるよう努めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

2.同じ部署に復帰する場合②

おはようございます。育児休業をいただき、本日より復帰致しました○○です。お休みをいただいている間も、温かく迎え入れていただける環境を整えてくださり、心より感謝申し上げます。子どもの体調不良などでご迷惑をかけることもあるかもしれませんが、一日でも早く職場に貢献できるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

3.部署内でのカジュアルな挨拶

おはようございます!今日から復帰しました○○です。長くお休みとご配慮をいただき、ありがとうございました。久しぶりの仕事でちょっとドキドキですが、少しずつペースを掴めるように頑張ります!またよろしくお願いします。

4.違う部署に復帰する場合

○年○月より産休・育休をいただいておりました、○○と申します。

長期休暇に入る前は○○部で勤務しておりましたが、本日より××部に復職させていただくことになりました。新しい部署で1から学ばせていただくつもりで精一杯頑張ります。当面は○時から○時までの時短勤務となりますが、新たな環境での業務に精励し、一日でも早く皆さまのお役に立てるよう尽力してまいります。どうぞよろしくお願い致します。

【メール】育休復帰の挨拶で使える例文

続いて、メールで育休復帰の挨拶をする際に使える例文をご紹介します。メールでの文章は、一度作ってしまえばコピー&ペーストで送信が可能です。ただしその際は、名前の変更忘れがないようくれぐれも注意しましょう。社内の相手と社外の相手、それぞれの例文を用意したのでぜひ活用してみてください。

社内の相手にメールで挨拶

件名:育休復帰のご挨拶

お疲れ様です。

△△部の〇〇です。

〇年〇月より産休・育児休業をいただいておりましたが、〇月〇日より職場復帰致しました。育休中は理解とご配慮をいただき、誠にありがとうございました。

当面の間は時短勤務をさせていただき、勤務時間は〇時から〇時となります。子どもの体調などによりご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、引き続きご指導・ご助言をいただけますと幸いです。

メールでのご挨拶となり恐縮ですが、取り急ぎ休業中の御礼および復職のご挨拶とさせていただきます。何卒、よろしくお願い致します。

社外の相手にメールで挨拶

件名:職場復帰のご挨拶

いつもお世話になっております。

株式会社〇〇の△△です。ご無沙汰しております。

〇年〇月より育児休業をいただいておりましたが、本日より職場復帰致しました。休業中はご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げますとともに、ご理解とご配慮を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

復帰後はこれまで以上に精進し、よりよいご提案やサービスを提供できるよう努めてまいりますので、今後とも変わらぬご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

まずは略儀ながらメールにてご挨拶申し上げます。

まとめ

育休から復帰する際の挨拶は、仕事を引き継いでくれたことや変わらず迎え入れてくれたことへの感謝を伝えることが大切です。

また子育てという新しいライフスタイルにあわせて、働き方が変わってしまうことも伝えなければいけない重要なポイントになります。

復帰の挨拶次第であなた自身の評価や今後の同僚との関係性などが変わってしまう場合もあるので、失礼がないようしっかりと復帰への想いを伝えるようにしましょう。


あわせて読みたい

関連リンク:【保育士監修】慣らし保育は育休中に!復帰がスムーズに進む始め方