2017年10月17日 13:00
「産後ママは虫歯になりやすい」という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?産後の抜け毛などと同じようによく聞く話ですが、これは都市伝説ではなく、ちゃんとした根拠がある本当の話。産後は虫歯になりやすい上に中々歯医者に行けませんから、気づくと神経を抜かなければならないほど虫歯が大きくなってしまっているということもあります。そうなる前に、きちんと原因を知って虫歯予防をしておきましょう!
産後は「抜け毛が増えやすい」とか「シミができやすい」とか様々な体調の変化があるという噂がささやかれています。そんな噂のひとつに、「虫歯になる」というものがあります。
これは、都市伝説のような噂でもなんでもなく、科学的な原因があるれっきとした事実のようです。Twitterを見てみても、産後の虫歯に悩んだり驚いたりした人はたくさんいます。
滅多にない一人休みは忙しい!
歯医者に美容院に…
歯医者今年に入ってもう二回目やん。見えないところで進んでるむし歯の侵略…。やっぱり産後は歯がボロボロになるってやつかしら…(ー ー;)— かおりん (@kaorium) September 3, 2013
@tumachannu 産後のカルシウムだいじ!!わたしカルシウムあんまりとってなくて、産後はじめてむし歯がみつかりました。。。あれはショック。。。
— ゆっちょ (@ucchimo) February 26, 2013
出典:Twitter
しかも、虫歯になりやすいと言われている産後は、赤ちゃんのお世話で歯医者に行く時間を作るのも簡単ではありません。そうして、やっと子育てが落ち着いた頃には、神経を抜かなければならないほどの虫歯がいくつもできてしまっているということも・・・。
そうなってしまう前に、きちんと産後に虫歯になりやすくなる原因を知り、予防をしておきましょう!
赤ちゃんに授乳すると、かなりお腹が減ってしまうというママも多いのではないでしょうか?実は、産後は間食がとても増える時期です。その間食も、赤ちゃんのお世話で疲れて甘いものが食べたくなってしまうというママも少なくありません。そうすると、口の中は酸性に傾きやすくなり、虫歯になりやすくなってしまいます。
食べた後のはみがきをしようにも、赤ちゃんのお世話で忙しく、歯磨きがをつい忘れてしまったり、できたとしても歯と歯の間がおろそかになってしまっている人も多いです。
また、妊娠中の影響が産後に現れているという場合もあります。妊娠初期に起こるつわりでよく吐いていたという人は、胃酸によって歯の表面のエナメル質が溶けてしまい虫歯になりやすくなることもあるそうです。
それだけでなく、妊娠中や産後はホルモンバランスの乱れやストレスによって自立神経が乱れがちになります。そんな自律神経の乱れは唾液量を減らしてしまうと言われています。唾液は初期の虫歯くらいなら自然に治してしまう力もある、お口の健康を守るためには欠かせない存在。ですから、唾液が減ってしまうことは、虫歯のリスクが上がってしまうことに繋がりかねないようです。
・授乳によってお腹がすきやすく、食事の回数が増える。
・身体が疲れ、甘いものを食べがちになる。
・歯磨きやマウスケアをする時間がない。
・唾液の分泌量が減る。
・つわりの時の嘔吐が多いと胃酸でエナメル質が溶けてしまう。
産後に限らず、虫歯予防には「何か食べたら歯磨きをする」ということがとても大事です。特に産後は中々歯磨きがしにくくなってしまいますが、歯ブラシだけでなく糸ようじやフロスを使うことで歯と歯の間を短時間できれいに磨くことができます。また、デンタルリンスを利用することで、虫歯菌の増殖を抑えたり歯の再石灰化を促進したりといったことが可能です。これらの効果は、マウスケア用品によって違いますので、用途に合わせて選ぶようにしましょう。
産後に減ってしまいがちな唾液の量を増やすことも虫歯予防にとても大事になります。唾液の元となる水分を摂取することはもちろん、マウスケアにもキシリトールのように唾液量を増やす効果があると言われているものを使うようにしましょう。唾液は食べ物を噛むことでも分泌されますので、よく噛んで食べることは重要になります。
ほかにも、ちょこちょこ食べる間食を減らすことや甘いものを控えめにするのも虫歯予防に効果的ですし、産後のダイエットにも繋がります。また、3か月に1度くらいのスパンで定期検診に行くことで、虫歯の原因となってしまう歯石を取り除くこともできますし、まだ虫歯になって間もない歯に気づき治療することもできます。
・何か食べたら歯磨きをする。
・歯ブラシと糸ようじやフロス、デンタルリンスを利用する。
・水分をしっかり摂る。
・よく噛んで食べる。
・ちょこちょこ食べをなくす。
・甘いものを控えめにする。
・3か月に1回は定期歯科検診を受ける。
「虫歯かも・・・。」と思ったら、速やかに治療することが大事です。授乳中でもレントゲンは問題なく撮れますし、タイミングを見れば赤ちゃんに影響がないように麻酔を打つことも可能です。
「でも、赤ちゃんを見てくれる人がいなくて・・・。」という人も、最近では赤ちゃんや子どもを預かってくれながら治療ができる歯医者さんも増えてきました。そういった歯医者さんなら安心して通えますね。
産後の虫歯のお悩みは、多くのママが抱えているものです。そのため、自治体でこういった手厚いサービスがある歯医者さんをまとめて紹介してくれるところもあります。また、ホームページなどでも「子ども歓迎」と書かれている歯医者さんもありますので、利用してみましょう。
利用する場合は、予約の段階で「産後」だということを伝え、念のため母子手帳を持参するとよいでしょう。