2018年05月14日 17:00
サドベリースクールは、アメリカのサドベリー・バレー・スクールをモデルにした学校のこと。5歳から18歳までが入学でき、子どもが自分で勉強の内容を決めたり学校の経営などにも携われるため、子どもの自主性や個性を伸ばすことができます。今回はそんなサドベリースクールについて、特徴やメリットデメリットを調べてみました!また、日本にあるスクールや入学までの流れもまとめてみましたのでチェックしてみて下さい。
サドベリースクールには、カリキュラムも授業も時間割もありません。子どもが興味を持ったものベースで勉強していきますので、テキストもありません。
例えば、絵に興味がある子どもは絵を描くこともありますし、プログラミングに興味があるという子はそういった勉強をすることもできます。
こうして、大人も基本的に子どもがやりたいことに口出せず目一杯やらせてあげ、個性をどんどん伸ばしてあげるのがサドベリースクールなのです。
もちろん、学校の勉強に興味が出てきたら行うこともできます。
サドベリースクールにはクラスがなく、5歳の子がいたかと思うと18歳の子がいたりと様々な年代の子どもと一緒に過ごすことになります。上の子や下の子から受けた様々な影響は、社会に出てからも役立ちます。
サドベリースクールでは、高卒認定試験や大学入試試験も受けることもできます。また、ほかにも取りたい資格などがあれば応援してもらえますので、子どものやる気次第で様々な未来が拓けます。
学校の運営や予算、学校内のルールに至るまで、全て子どもの意見も尊重してくれるのがサドベリースクールです。
これらはスクールミーティングとして議題に挙がり、大人も子どもも同じ「一票」を投じることで方針を決めていくことになります。
サドベリースクールには、「子どもの自主性を育てられる」「好奇心を伸ばすことができる」「子どもが自分の行動に責任感を持つことができる」ということのほかに、帰国子女で日本の教育カリキュラムと合わなかったり病気や精神的な問題などで学校に通学できていなかった場合でもサドベリースクールなら個々で安心して勉強できるという強みがあります。
また、自信をなくしてしまっていた子どもも否定されないことで再び自信を取り戻しやすくなるということもあります。
サドベリースクールでは「納得する」ということで協調性を身につけることはできますが、学校のように「先生や先輩がいうから守る」というような縦社会の価値観は身につけにくくなります。
また、やりたくないことにぶつかった時に「それでもやる」というような経験をしていなかった場合、社会に出てからの不安は拭えないところもありますね。
それでは、日本にはどこにサドベリースクールがあるのでしょうか?サドベリースクールとよく似た特徴を持つデモクラティックスクールと一緒に、場所やHP情報をまとめてみました。
■札幌サドベリースクール (北海道札幌市)
■TAMAサドベリースクールさくらんぼ学園 (東京都八王子市)
■外房サドベリースクール (千葉県いすみ市)
■(財)東京サドベリースクール (東京都世田谷区)
■湘南サドベリースクール (神奈川県茅ヶ崎市)
■八ヶ岳サドベリースクール (山梨県北杜市)
■岐阜サドベリースクール ちゃおう (岐阜県瑞穂市)
■(財)三河サドベリースクール・シードーム (愛知県岡崎市)
■西宮サドベリースクール (兵庫県西宮市)
■新田サドベリースクール (鳥取県智頭町)
■沖縄サドベリースクール (沖縄県宜野湾市)
■デモクラティックスクール つながるひろば (栃木県栃木市)
■デモクラティックスクール さいたま あみゅーず (埼玉県さいたま市)
■デモクラティックスクール びーだ (静岡県浜松市)
■デモクラティックスクール まんじぇ (愛知県一宮市)
■デモクラティックスクール まっくろくろすけ (兵庫県市川町)
■インターナショナル デモクラティックスクール まめの木 (兵庫県篠山市)
■F.I.D.S. 福岡インターナショナル・デモクラティック・スクール (福岡県福岡市)
■宮崎デモクラティックスクール にじのりずむ (宮崎県児湯郡高鍋町)
■デモクラティックスクール みぃち (沖縄県南城市)
サドベリースクールに入学したい場合には、まずは気になっているHPなどから「問い合わせ」や連絡をし、見学の申し込みをするようにしましょう。
その後、1、2回のお試し入学などを経てから入学というのが一般的な流れになります。
ただし、お試し期間についてはもちろん、費用などは学校によって変わってきますので、問い合わせをした際に確認しておくとよいですよ。