2018年05月24日 11:00
赤ちゃんを産む時に大事になるのが病院選び。どんな分娩をしたいのか、どんな雰囲気の病院がよいのかで合っている病院は全然違ってきます。でも、そんな病院では妊娠中から出産・産後をみていくことになりますので、「赤ちゃんができたかも」と通院する時には仮決定しておく必要があります。でも、初めて出産を迎えるというママは「どう選べば良いの!?」と思ってしまいますよね。そこで今回は病院選びのポイントをまとめてみました!
赤ちゃんを産むことができる病院には、「総合病院」や「大学病院」、「産婦人科病院」や「クリニック」、「助産院」といった5つのタイプがあります。
これらの病院は、それぞれ特徴がありますので、「こんなはずじゃなかったのに…。」とならないためには選ぶ時にしっかりと吟味する必要があります。それぞれの病院のメリットやデメリットをまとめましたので、まずはチェックしてみてください!
より高度な医療を受けることができ、妊娠中や出産、産後赤ちゃんにトラブルがあった時にスムーズに対応してもらえるのが総合病院や大学病院。複数の科があるのも魅力です。高齢出産だったり甲状腺異常があったりなど出産にリスクがある場合には、このタイプの病院を選ぶことをおすすめします。
ただ、担当医がコロコロ変わってしまったり、診察待ちの時間が長くなってしまったりということもありますし、ママ同士や助産師さんとの関わりが希薄になりやすいなどのデメリットがある場合もあります。
個人で開いている産婦人科病院やクリニックは、助産師さんやほかのママたちとの距離が近かったりすることが多く、アットホームな雰囲気が魅力です。同病院で出産したママたちは、産後もママ友になることもしばしばです。個室が充実していたりご飯がおいしかったりマッサージや写真などのサービスがあったりなど、病院によって特色があるのもこのタイプの病院。
ただ、未熟児での出産や帝王切開が緊急で必要になる出産などリスクの高い出産の場合は他の病院への搬送が必要になることも…。万が一トラブルが起こった場合の対処方法は事前に確認しておくようにしたいですね。また、様々なサービスを行っている病院も多いため、相対的にお値段も高くなってしまうことも多くなります。
助産師さんが開院しているのが助産院。最も自然な形で出産ができ、産後の赤ちゃんのお世話なども教わりやすいというメリットがあります。
そんなアットホームな助産院ですが、医師がいないため医療行為ができないというデメリットも。そのため、利用する場合は通常分娩で問題なく出産できるのが大前提。妊婦検診や何かあった時には提携先の病院を利用することになります。
ほかにも出産のための病院選びにはポイントがあります。まとめてチェックしてみましょう!
分娩には、出産の痛みを和らげることができる減痛分娩「ソフロロジー式分娩」や英キャサリン妃が行ったことでも話題になった麻酔によって出産の痛みを感じにくくする「無痛分娩」など、従来の分娩法とは違って母体の負担を減らすことができる方法もあります。産婦人科を選ぶ時には、そんな自分が望んでいる分娩方法ができるかどうかも大事になります。特に無痛分娩はできる病院が限られていますので要チェックです。
立ち合い出産を希望する場合は、どれくらいの間柄までが可能かなどもチェックしておいたほうがよいでしょう。夫のみOKというところもあれば、家族全員OKの病院もあります。大学病院などでは反対に全員NGということもありますので注意が必要です。また、病院によってはビデオなどの撮影OKのところもありますので、命が産まれる瞬間を映像で残しておきたい人は確認しておくとよいですよ。
個人部屋は気を遣わずに産後の疲れを癒すことができますし、家族や友人がお見舞いに来ても安心だという声が多いです。ただ、お値段が高くなる傾向が…。2人~4人の大部屋はお値段が安くなる上に同室のママと仲良くなりやすいというメリットもあります。どちらにせよ、向き不向きがあると思いますので、ご自分にあったお部屋のタイプを選ばれるといいと思います。
産後、赤ちゃんとずっと一緒にいるのが母子同室、授乳時間以外は別でいるのが母子別室です。ただし、完全に分かれているわけではなく、最初は母子別室で産後の疲れを癒し、退院前には母子同室にしてきちんと赤ちゃんのお世話ができるようにサポートしてくれる病院も多いです。この辺は産院の方針によって異なりますので、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
車で1時間かかるなど、病院まで遠すぎる場合は産気づいた時や、もしもの時に心配です。妊婦検診に通うのも大変ですし、夫がお見舞いに来るのもひと苦労ということも…。なるべく近めで選ぶようにしたいですね。
出産にはお金がかかるもの。特に入院費用は高く、出産一時金を差し引いても50万円以上を支払わなければならない場合もあります。また、出産一時金の直接支払い制度に対応しているかどうかもチェックするポイントです。対応していない場合は退院時に一度全額用意しなければならなくなります。
産婦人科選びで意外と重要視している人が多いのが「ご飯」。「出産を頑張ったから美味しいご飯を食べたい」という人も多いでしょうが、実は総合病院など病院によっては「病院食」が出てくることも。「授乳しているのに足りない!」と嘆くママもいますので、売店があるかなども含めてよくチェックした方がよいかもしれません。
病院の施設では、個室にシャワーがついているかなども確認することをおすすめします。
ほかには、カメラマンを呼んで写真を撮ってくれるサービスを行っていたり、産後のママの身体を回復させるためにアロマやマッサージをお願いできたりする病院もあります。そういったサービスで選ぶのもアリですね。
病院主催で様々な講習会を行っているところもあります。多いところでは、妊娠中は、母親学級や食事指導、マタニティヨガ、赤ちゃんが産まれてからの育児指導、調乳指導、離乳食指導やベビーマッサージ、骨盤の引き締めなど実に多彩。こういった講習会を通してママ友ができる事も多いので、出産・育児に不安があるというママはもちろん、なるべく人と関わっていたいというママや初産の方にもおすすめですよ。
病院選びは、医療の内容はもちろん、分娩や入院中の生活も想像しながらになりますので、大変に思っている人も多いかもしれませんね。でも、産前産後はかなりセンシティブになりますし、病院であった良いことも悪いことも一生忘れることはないかと思います。検診に通う前にしっかりこだわりながら選ぶようにしたいですね。
また「この病院がよいかも」と思ったらインターネットでその病院の評判を調べてみるのがおすすめです。「診察はすごく待たされた上に適当だった」とか「助産師さんが冷たい」とか、結局は病院のサービスではなく”人”で印象が変わってしまうこともあります。診察をお願いしている間に病院のスタッフさんの雰囲気も分かるようになるかと思いますし、入院前に下見や見学ができ場合は利用すると良いですよ。
どうしても自分に合っていないと感じた場合は、医師に相談して早めに転院したい旨を告げ紹介状をもらいましょう。早めに転院すれば満床で断られてしまうリスクも減らせますよ。