2018年08月17日 11:00
「ずりばい」は「はいはい」の種類の1つ。赤ちゃんがうつ伏せでお腹をつけたまま手足をジタバタさせて前後に移動することをいいます。この「ずりばい」は、赤ちゃんのはじめての移動手段になることも多く、できるようになると一気に赤ちゃんの世界は拡がり、できることも増えてきますよ。今回はそんな「ずりばい」がいつできるようになるのかや「ずりばい」をするメリット、練習方法や注意点などをまとめてみました!
「ずりばい」は、「はいはい」の入門編。大体お座りができるかできないかくらいの6ヶ月~10ヶ月からできるようになる事が多いです。
「ずりばい」は腕の力と腰をひねることで前進していきますので、最初は思ったように進まなかったりタイミングがずれて後ろ向きに進んでしまったりということもあります。
また、時計の針のようにグルグルと向きだけが変わってしまったり勢い余って寝返りを打ってしまったりという赤ちゃんもいます。
そんな試行錯誤を経て、左右の肘だけをついてはいはいをする「肘ばい」や、肘を伸ばして上半身を浮かせて動く「高ばい」を経て「はいはい」になるという成長を見せる子もいます。
もちろん、それぞれの赤ちゃんで「ずりばい」をする時期は代わってきますし、赤ちゃんによっては「ずりばい」もないまま「つかまり立ち&歩き」をはじめる子もいます。
赤ちゃん皆が通る道ではありませんし、赤ちゃんの個性で「はいはい」の形にも色々違いが出てきます。
人と違ったり遅かったりしても何も問題はありませんので、焦ることなく成長を楽しむようにしたいですね。
別になくてもいいかな?と思ってしまう「ずりばい」ですが、なるべくならさせてあげた方が身体のためにも頭のためにもよいのだとか。そのメリットを見てみましょう。
ずりばいは腕や足、腹筋を背筋などの腰まわりや肩、首など身体の色々なところを動かします。
そのため、赤ちゃんは楽しみながら全身運動をすることができ、筋肉をつけられ運動神経も発達させられるなどのメリットがあると考えられています。
また、筋力や運動神経だけでなく、肺や胸腺などの発達にもよい影響を与えられるといわれています。
「ずりばい」ができるようになると、赤ちゃんの行動範囲は一気に拡がるため好奇心を満たせるようになってきます。
そうするとたくさんの刺激や経験を得られるようになってくるため、赤ちゃんの脳も急速に発達。反射神経に関係する脳橋や中脳、皮質などの脳がどんどん使用されていくようになります。
また、「できなかったことができるようになった」という達成感から、自己肯定感を育むこともでき精神的な成長にも繋がっていくと考えられています。
そんな「すりばい」は、急に自分ではじめるようになったという赤ちゃんもいますが、練習してできるようになったという赤ちゃんもいます。
「練習」と聞くと「そこまでやらなくても・・・。」と思ってしまうかもしれませんが、遊びながら行っているとコミュニケーションもとれますし赤ちゃんもより一層頑張ってくれますよ。
そんな「ずりばい」に効果的だといわれている練習方法を3つピックアップしてみました。
どうやって動けばいいのかマネッコしてできるようになる子もいます。「見て見て!」と関心をひいてからお手本を見せてあげましょう!
物事を上達させるには、なんといっても目標の設定とそれを達成した時の充実感が大事です。そんな気持ちは、赤ちゃんのうちからきちんとあります。
おもちゃをちょっと動かないと取れない場所に置き、それが取れるようになるとちょっとずつ距離を伸ばしてあげると少しずつコツも掴めるようになり筋肉も発達して上手に「ずりばい」ができるようになります。
赤ちゃんがその場で動けなかったりグルグル回ったり後ろ向きに進んだりという時には、うまく前に進めるようにサポートしてあげるのも効果的です。
腕や足を持ってムリのない程度に「こうやって動かすんだよ」と動かしてあげましょう。
この時、激しく動かしてしまうと脱臼などの心配もありますので優しく動かしてあげるように注意しましょう。スキンシップにもなりますし、赤ちゃんも喜んでくれますよ。
赤ちゃんの興味をちゃんとひいて楽しんで行うのがポイントで、続けて練習していくうちに少しずつ「ずりばい」をマスターしていけるようになりますよ。
応援などの声かけやスキンシップなど、赤ちゃんも楽しんで練習できるようにしてあげるのも大事です。
できてもできなくても、ギュッと抱きしめて「よく頑張ったね」と褒めてあげたいですね。
実際に「ずりばい」の練習をしている子育て動画もありましたので参考にしてみるのもよいかもしれませんよ。
この動画では②と③を使って1週間で「ずりばい」ができるようになったみたいです。
引用:YouTube
最後に「ずりばい」の時期に注意したいことをまとめてみました。
「早く動く姿が見たい!」と思っているママも多いと思いますが、あまり赤ちゃんが小さいうちからズリバイの練習をしてしまうと身体の負担になってその後の成長に支障をきたしてしまうこともあります。
自然に「ずりばい」をしてしまう子の中には「寝返り」をうつ前からはじめる子もいますが、練習をさせる場合には事故などが起きないように最低でも「寝返り」や「寝返り返り」がちゃんとできるようになってからはじめるようにしてください。
「ずりばい」ができるように環境を調えてあげるのも大事で、ちょっと動くとずれてしまうようなタオルの上では思うように床が蹴られません。
また、おもちゃが散らかっているとおもちゃが邪魔で動けなかったり転んでケガをしてしまうこともあります。
赤ちゃんが動きやすい環境にしてあげるように十分に注意してあげましょう。
赤ちゃんは動きやすい格好でないと中々「ずりばい」はできるようになりませんし、できるようになっても動きにくいとストレスになってしまうこともあります。
「ロンパースにレッグウォーマー」といったような動きやすい格好にしてあげると喜んで動きまわってくれますよ。
赤ちゃんが「ずりばい」できるようになってくると、誤飲やケガなどのトラブルが増えてきます。
赤ちゃんを迎える時などにも確認していると思いますが、赤ちゃんの目線の低い位置に危ないものがないかもう一度確認しておきましょう。