2018年08月30日 11:00
子どもがお薬を飲んでくれない…。飲んでくれないお薬を、なんとか飲んでもらいたい母。それに対して、口をぎゅっと閉じて、泣いて抵抗する子ども。まさに母と子の戦いです。この体験をしているお母さんも多いでしょう。 今回は、赤ちゃんや子どもがお薬を飲まない理由と、上手に飲ませる方法についてご紹介します。
赤ちゃんや子どもがお薬を嫌がって飲まない場合、親御さんは「薬が苦いからかな?」と思いますよね。
しかし、実は子どもや赤ちゃんがお薬を嫌がるのは、単に苦いからというわけではないのです。
子ども用のお薬は、甘味がついているものがほとんどです。
ですが、お薬の甘味はお菓子などとは異なる独特な味です。
その独特な甘味を受け入れられずに、お薬を嫌がってしまう子どもが多いのです。
また、粉末のお薬のざらつきの感触を嫌がる子どもいます。
粉薬は、比較的お水に溶けやすいように作れていますが、お薬の種類によっては溶けにくいものもあるのです。
発熱した時や、体調が悪い時は、機嫌の悪い子どもは多いです。
機嫌が悪いがゆえに、お薬を飲むことを嫌がる子どももいます。
無理やり口を開けさせられてお薬を飲まされれれば、子どもは不快に思ってしまいます。
大人でも、いきなり口を開けさせられることは不快に感じてしまいますよね。
薬を飲ませようとしたときに、赤ちゃんや子どもが満腹のため、お薬を飲まない場合もあります。
お薬の中には、食後に飲むものも多くありますよね。
ご飯を食べ終わった後のため、お腹がいっぱいになっていて薬を飲むことを嫌がってしまうのです。
1歳になるまでの赤ちゃんは、抵抗せずに薬を飲んでくれることが多いです。
しかし、1歳を超えると、子どもでも記憶力がはっきりしてきます。
以前にお薬で嫌な経験をしていると、その時の記憶が蘇ってくるようになるのです。
そのため、子どもがだんだんとお薬を飲まなくなってしまうのです。
では、どのようにすれば、赤ちゃんや子どもに上手に薬を飲ませることができるのでしょうか?
お薬と濃い味の食べ物と混ぜると、お薬の味がわかりにくくなります。
そのため、お薬の味が苦手で飲めない子どもでも、上手にお薬を飲めるようになりますよ。
バニラアイス、チョコレートアイス、ヨーグルト、ジュースは定番ですが、練乳や水あめ、ジャム、粉ココアに混ぜることもおすすめです。
これらの食べ物は味が濃いためお薬の味を感じなくなり、お薬嫌いの子どもでも喜んでお薬を飲んでくれるようになりますよ。
ただし、特定の食品と混ぜることによって、効果が低減してしまうお薬もあります。
事前にお医者さんや薬剤師さんに確認するようにしましょう。
服薬ゼリーを使うこともおすすめです。
服薬ゼリーとは、薬やサプリメントなどを飲みやすくするためのゼリーで、お薬とゼリーを混ぜて飲めるようにします。
服薬ゼリーは子どもが好む味になっているので、上手に飲んでくれますよ。
ゼリーはのどごしが良く、粉のざらつきも感じにくくなっています。
さまざまな味の服薬ゼリーが発売されていますので、お子さんの好みで選べるのも助かります。
服薬ゼリーは服薬用に作られているもののため、安心してお薬を混ぜて利用することができます。
多くのお薬は食後薬として処方されます。
そのため、赤ちゃんや子どもが食後は満腹になってしまうと、お薬が飲めなくなってしまいます。
お薬によっては、食前・食後のどちらに飲んでも大丈夫なものがあります。
事前にお医者さんや薬剤師さんに相談して、食前に飲ませられないか確認してみましょう。
3歳ごろまでの子どもは、お薬を飲む必要性を理解できないため、お薬を嫌がることが多くあります。
お薬を飲んでくれないことは、お母さんにとっては大きなストレスとなりますね。
しかし、4歳ごろになるとだんだんと大人の話がわかるようになるため、きちんと説明をするとがんばってお薬を飲んでくれることが増えますよ。
年齢が上がっても、子どもがお薬を飲んでくれない場合は、小児科の先生に相談してみましょう。
小児科のお医者さんは、たくさんのお子さんたちと関わってきています。
そのため、お薬が苦手な子どもの対応もたくさんしていますので、「そんな手があるのか!」という方法も知っている場合がありますよ。
いかがでしたでしょうか?
今回は、子どもがお薬を飲まない理由と、上手に飲ませる方法について解説しました。
赤ちゃんや子どもにお薬を飲ませるタイミングを食後から食前に買えたり、食べ物に混ぜるなどの工夫をすると良いですよ。