母乳育児はメリットいっぱい!ママが知りたい母乳育児のいろは

母乳育児は正しく実践することで、母子共に良い影響を受けられます。 母乳育児にはたくさんのメリットがありますが、最初のうちは赤ちゃんが飲んでくれなかったり母乳が出なかったりとママのストレスが溜まりやすいのも事実。今しか体験出来ない出来ないママと赤ちゃんのスキンシップの時間を楽しく過ごすには、事前に正しいやり方を理解しておくことが大切です。 本記事では母乳育児のやり方や気になる疑問を紹介します!初めて挑戦する方は必見です。

母乳育児のメリット

母乳育児は赤ちゃんだけでなくママにも多くのメリットがあります。メリットを理解することで、ミルク育児と比較しながら自分に合った育児方法を選ぶことができます。ここでは、母乳育児のメリットを4つ紹介します。

赤ちゃんに栄養を与えられる

母乳には豊富な栄養が含まれているため、赤ちゃんに多くの栄養を与えて成長を促すことができます。

赤ちゃんにとってプラスとなる母乳の栄養素は、主に以下の6つです。

  • たんぱく質
  • ビタミン
  • ミネラル
  • 長鎖脂肪酸
  • 40種類以上の酵素
  • 200種類以上のオリゴ糖

成人にも必要なたんぱく質やビタミンミネラルが豊富に含まれているほか、免疫力を高めたり病気のリスクを下げたりする栄養素も入っています。

特に、多種類の酵素やオリゴ糖は市販のミルクに含まれていないので、母乳育児でしか摂取できません。

発達や成長につながる

母乳に含まれる栄養は、赤ちゃんの発達や成長に役立ちます。母乳には成長因子が含まれているといわれており、臓器や血管など赤ちゃんの成長をサポートしてくれます。

認知能力が向上するという研究結果も出ており、脳の成長にも良い影響があるといえるでしょう。

また、母乳を飲むときに舌や口を使うので口周りの筋肉を発達させる効果も期待できます。

このように、母乳育児は赤ちゃんに必要な栄養素を与えられるだけでなく、健全な発達や成長にも役立ちます。

ママの体の回復が早くなる

母乳育児のママのメリットは、体の回復が早くなることです。授乳中に分泌されるプロラクチンは、母乳を作りながら排卵を止める働きを持っています。

そのため、出産で疲弊した子宮の回復を早めてくれる効果が期待できるでしょう。

また、出産後の出血を減少させたり授乳による消費カロリーの増加で産後太りの解消を早めたりと、ママの体に良い影響を与えてくれます。

母子の病気リスクを下げる

母乳育児は母子共に病気リスクを下げることができるというメリットがあります。ママは、閉経前の乳がん・卵巣がん・子宮体がんの減少、糖尿病などの生活習慣病リスクの減少が期待できます。

骨粗しょう症の予防効果もあるといわれており、育児中だけでなく高齢化した後にも良い影響があるといえるでしょう。

赤ちゃんの病気予防効果はさらに高く、以下のような病気リスクを下げるといわれています。

  • 感染症
  • 小児がん
  • 生活習慣病
  • アレルギー疾患

このように、母乳育児は母子の健康を保つメリットが多くあります。

母乳育児にデメリットはある?

母乳育児のデメリットは、主に以下の4つです。

  • ママの負担が大きい
  • 量が足りているのか分かりづらい
  • 母乳が出ないと赤ちゃんの体重が増えづらい
  • ママ自身の食事を気遣う必要がある

必ずママが母乳を飲ませないといけないため、他人に預けられなかったり赤ちゃんから離れられなかったりと、ママの負担が大きくなってしまいます。

赤ちゃんがママから直接母乳を飲むので、乳房や乳頭のトラブルも増えやすくなるでしょう。

また、ミルクと違って量が分からず、赤ちゃんに与える母乳の量が足りているのか不安になりやすいです。

飲む量が適切か知りたいときは、ごくごくと音を立てて飲んでいるか、体重が1日18g以上増加しているかを目安にしましょう。

母乳育児のやり方

母乳育児のやり方について次の3つを紹介します。

  • 授乳方法
  • 授乳の頻度
  • 1日に与える母乳の量

正しい母乳育児の方法を理解することで、不安なく育児をスタートさせることができます。授乳のやり方を知って母子共に健康に過ごしましょう!

授乳方法

母乳育児中の授乳は以下の手順で行いましょう。

  1. 横抱きで赤ちゃんのおへそとおっぱいを向かい合わせにする
  2. 上下の唇を巻き込まないようにさせて乳輪までくわえさせる
  3. 縦抱きで背中をさすってゲップをさせる

授乳を行うときは赤ちゃんの鼻と乳首が向かい合っている角度がベストです。基本的には赤ちゃんがくわえるのを待ちますが、中々吸いつこうとしない場合は赤ちゃんの口をトントンと軽く触ってあげましょう。

乳輪までくわえさせた後は片方3〜5分ずつを目安におっぱいを飲ませましょう。最後はゲップをさせないと、吐き戻しすることがあるので注意が必要です。しかし、5分ほど待ってもゲップが出なければ無理にさせなくても問題ありません。

授乳の頻度

授乳の頻度は個人差がありますが、「1時間半〜3時間ごとに8〜16回程度」です。基本的には、少量を何度もあげるのがおすすめです。

しかし、回数は正確に決めず、赤ちゃんが欲しがったタイミングで飲みたい分だけ与えましょう。

1日に与える母乳の量

母乳はミルクと違って量が分からないので、時間で把握しましょう。片方3~5分を目安として、足りなければ10~30分程度まで伸ばしながら様子を見るのがおすすめです。

母乳育児中は食事も大切【母乳に影響あり】

母乳はママが食べたものからできるので食事の質も大切にしましょう。特に、血液の材料となる以下の栄養素を積極的に摂ることが重要です。

  • 鉄分
  • カルシウム
  • 葉酸

鉄分はレバーや赤身肉のほか、ひじきやほうれん草、納豆に多く含まれています。葉酸やカルシウムも乳製品や野菜などさまざまな食品に含まれているため、バランスのよい食事を心がけることで、栄養豊富な母乳を作ることができます。

また、母乳に含まれるビタミンDはミルクの10分の1以下といわれるほど少ないため、魚やきのこ類、卵などから摂取するようにしましょう。

母乳育児のQ&A【初めての方必見】

母乳育児を初めて行うときは疑問が多く不安を感じてしまいますよね。そこで、次に授乳期間や母乳の量など母乳育児に関する4つの疑問を紹介します。

疑問を解決して不安を解消してから、育児をスタートさせましょう!

母乳育児はいつまで?

母乳育児の授乳期間は「生後6ヶ月まで」が目安となります。そして1歳前後で卒乳するのが一般的といわれています。

しかし、実際は個人差が大きく、2歳前後まで断乳しない赤ちゃんも入るため期間はあまり気にする必要はありません。

卒乳や断乳を判断するポイントは、以下の4つです。

  • 1日3食の離乳食をしっかり食べるようになった
  • 母乳を欲しがらなくなった
  • 長時間睡眠できるようになった
  • ママの言うことが理解できるようになった

母乳育児で痩せるって本当なの?

母乳育児は痩せやすいといわれています。なぜなら、母乳を作ったり押し出したりするのに大量のエネルギーを消費するからです。

授乳中は600〜700kcal消費するといわれており、これはお茶碗約4杯分の白ご飯に相当します。

しかし、その分お腹が空きやすく食欲も増えるので必ず痩せるとは限りません。また、極端な食事制限や偏った食事の食べ過ぎはどちらも母乳にも悪影響を与えるため、バランスの良い食事を腹八分目で食べるように心がけましょう。

母乳が出なかったり出すぎたりするときはどうする?

母乳の量が上手く調整できないときは、それぞれに合った対処法を試してみるのがおすすめです。

母乳が出ない原因は、水分や鉄分の不足、睡眠不足などさまざまです。まずは健康的な食事・十分な睡眠・軽い運動など健康的な生活を心がけましょう。

また、赤ちゃんがおっぱいを吸うことによる刺激で母乳が出ることもあるので、母乳が出なくても吸ってもらうことも大切です。

逆に、体質によっては母乳が出すぎることがあります。その際は保冷剤でおっぱいを少し冷やしてあげましょう。ただし、母乳の出すぎが原因で乳腺炎を引き起こすこともあるので、痛みなどが強い場合は病院を受診しましょう。

母乳育児がつらい!やめてもいい?

母乳育児はさまざまなトラブルが考えられます。母乳の量が少なかったり、赤ちゃんの吸いつきが強く乳首が切れて痛かったりとる、やめたくなるほどつらくなるときがありますよね。

母乳育児がつらい!と感じたときは、一旦やめてミルクに切り替えるようにしましょう。ママがストレスを感じていると、母乳が出にくくなることもあるので無理しないことが大切です。

また、完全な母乳育児にせずミルクと混合にすることで、母乳が出ないストレスや乳首の痛みに悩まされることが減ります。完璧を目指さずなるべくストレスを減らしながら母乳育児を行いましょう。

まとめ

本記事では母乳育児のやり方や注意点を紹介しました。母子の健康にメリットが多い母乳育児は、いくつかのポイントを意識することでストレスなく赤ちゃんを育てることができます。

母乳育児への理解を深めて不安なく子育てをスタートしましょう。


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