2023年11月01日 00:00
クリスマスが近づいて街中が華やかになると、大人も子どももワクワクしますよね。赤ちゃんがいる家では飾り付けをしたり、離乳食をクリスマス風にしたりしてクリスマスムードを楽しんでみませんか? この記事では、後期や完了期の手づかみ食べができるようになる赤ちゃんにクリスマス離乳食を与える際のアイデアや、簡単にクリスマスの離乳食を楽しむ方法、手づかみ食べをする際の注意点などについて解説します。保育園勤務の管理栄養士ママが手づかみで食べられる人気のクリスマス離乳食レシピも紹介するので、ぜひ参考にして作ってみてください!
年に一度のクリスマスでは、華やかな見た目で楽しんで食べられる離乳食を取り入れてみるのもおすすめです。生後9カ月以降の赤ちゃんは、手づかみ食べができるようになってきます。後期や完了期の赤ちゃんに食べさせるクリスマスの離乳食は、ぜひ手づかみ食べできるメニューを用意してあげるとよいでしょう。
クリスマスに作る離乳食は、普段よりも華やかに彩りたいと感じる方も多いのではないでしょうか。後期や完了期の赤ちゃんに与えるクリスマス離乳食を華やかに彩るためのポイントを紹介します。
赤や緑、黄色など鮮やかな色の野菜を取り入れると、普段の離乳食とは違う華やかさを表現できるのでおすすめです。色別に離乳食におすすめの食材を紹介するので、サンタやクリスマスツリーに見立てて盛り付けたい時の参考にしてみてください。
【色別】離乳食におすすめの食材
赤色:トマト、赤パプリカ、ケチャップ
緑色:ブロッコリー、ほうれん草、小松菜、ピーマン
薄緑:キャベツ、枝豆、キウイ
黄色:さつまいも、黄パプリカ
オレンジ色:かぼちゃ、にんじ、オレンジ
白色:玉ねぎ、大根、じゃがいも、ヨーグルト、豆腐
クリスマス気分を手軽に味わいたい場合は、型抜きを使ってみるのもおすすめです。雪の結晶やリース、雪だるまやトナカイ、サンタなどクリスマスならではの型抜きは、100円均一などでも手頃な価格で販売されています。食パンやゆでた野菜類などを型抜きするだけでも簡単にクリスマス気分を味わえるので、離乳食作りに時間をかけたくない方はぜひ試してみてください。クリスマスの型抜きを使って一緒にソフトクッキーを作ってみるのもよいでしょう。
クリスマスならではのキャラクターのサンタやトナカイ、クリスマスツリーなどをイメージした盛り付けにしてみるのもいいですね。赤ちゃんはいつもと違う雰囲気に興味がわいて、食べてくれるかもしれません。事前にサンタやトナカイが出てくる絵本を読んであげていると、より一層喜んでくれますよ。
<クリスマス気分を楽しめるキャラクター>
・サンタ
・トナカイ
・クリスマスツリー
・リース
・雪だるま
・くつ下
・ジンジャーブレッドマン
・ベル
・星
・プレゼントボックス など
手づかみ食ができるメニューをプレートに盛り付けてあげると見栄えもよく、食器洗いの負担も軽減できるのでおすすめです。ただし全てのメニューが初めての料理ばかりだと、赤ちゃんが警戒してしまう可能性があります。普段から食べ慣れた離乳食や好みの食材を一緒に盛り付けてあげるのもよいでしょう。
普段と違う離乳食を作ったり盛り付け方を工夫したりすることで、クリスマスの離乳食を赤ちゃんも一緒に楽しめます。豪華な離乳食にしてあげたい気持ちはあるけど、忙しくて調理に時間をかけられないという方も多いのではないでしょうか。そんな時におすすめの簡単にクリスマス気分を味わえる方法を紹介します。
完了期以降の赤ちゃんは、食べられる食材や調味料が増えてきています。大人のクリスマスメニューから取り分けて与えるのもよいでしょう。ただし大人用に用意したクリスマスメニューは、味付けが濃かったり食材がかたかったりする可能性があります。そのまま与えるのは避け、再度やわらかく煮てから与えたり薄めてあげたりして工夫するとよいでしょう。またローストビーフは火がしっかり通っていない可能性もあるため、離乳食の時期に与えるのは避けましょう。
<完了期におすすめの取り分けクリスマスメニュー>
・ローストチキン 内側部分の身をほぐして与える
・クリームシチュー 水を加えて味を薄め、食材がやわらかくなるまで煮てから与える
・ミートローフ 食べやすいサイズに小さく切って、ソースはかけずに与える(中に入れる野菜類は、しっかりゆでてから使うと赤ちゃんでも食べやすくなります)
クリスマスの型抜きでくり抜いた食材を、普段の離乳食に添えるだけでも簡単にクリスマス気分を楽しめます。食パンややわらかくゆでたにんじんやさつまいもなどの野菜類、スライスチーズなどの食材がおすすめです。ごはんを型抜きに詰め込んでお皿の上にのせるだけでも、簡単にクリスマス風の離乳食を用意できるのでぜひ試してみてください。
手軽にクリスマスの離乳食を用意したい場合は、後期以降から食べられるベビーフードを利用するのもよいでしょう。レンジで作れる蒸しパンを雪だるまにしたり、おやきミックスをトナカイのように成形して焼いたりすると簡単にクリスマス用の離乳食が作れるのでおすすめです。また赤ちゃん用のホットケーキミックスを星型でくり抜いて、重ねるとクリスマスツリーが簡単に作れてしまいます。
赤ちゃんが自ら手で掴んで食べるようになると、食べる姿がより一層かわいく見えてきますよね。手づかみ食べは赤ちゃんの成長にとって大切な過程ですが、窒息や誤嚥などの危険も伴います。手づかみ食べをする際の注意点を解説するので、クリスマスの時期にかかわらず普段から気をつけてあげましょう。
手づかみ食べにかかわらず、離乳食を与える際はできるだけ食事に集中できる環境を整えましょう。赤ちゃんはおもちゃやテレビなどが目に入ると気になってしまい、食事に集中できなくなってしまいます。赤ちゃんが興味を示しそうなものには背を向けさせて、離乳食を与えるのもおすすめです。
また1歳を超えると遊び食べもが多くなってきます。無理に食べさせようとするとママやパパの負担も大きくなってしまうので、30分程度様子を見て食べないようであれば切り上げてしまうのもよいでしょう。
手づかみ食べが始まったばかりの赤ちゃんは、自分のひと口量がわかっていないことも多くあります。口に食材を詰め込みすぎてしまう恐れがあるので、食事中は目を離さないようにしましょう。手づかみ食べの際に口に詰め込みすぎてしまう場合は、前歯を使って噛み切れるようにスティック状にしたものや楕円形のものを与えるのもおすすめです。
また赤ちゃんが眠たそうにしていたり食べるのを極端に嫌がっていたりする場合は、口に入ったものを飲み込んで窒息してしまう恐れもあります。無理に食べさせるのは避けて、食事に集中できない状態であれば切り上げてあげましょう。
手づかみ食べを始める際は、赤ちゃんが自分の手で持って食べやすいスティック状のものから与えるのがおすすめです。スティック状の食材に慣れたら、ひと口大に切ったものや小判型のものなどを与えるのもよいでしょう。
スティック状の食材は自分の手で持ちながら、前歯で噛み切って食べる必要があります。口の中いっぱいに詰め込んでしまいやすい赤ちゃんにもおすすめです。スティック状にする材料は、やわらかく煮たにんじんや大根などの野菜やバナナなど、野菜だけではなく果物も取り入れるとよいでしょう。
ミニトマトやさくらんぼ、枝豆などのかたくて丸いものや、ツルッと喉の奥に入りやすいぶどうなどの食材は、赤ちゃんが手で持って食べやすい食材ではありますが窒息事故につながる恐れがあります。ミニトマトや枝豆、ぶどうなどの食材を与える場合は、必ず4等分程度に切ってから与えましょう。また粘着性の高いもちや白玉団子なども窒息事故につながる恐れがあります。離乳食の時期には避けておきましょう。
自分で食べたい気持ちが強くなる後期や完了期の赤ちゃんには、手づかみ食べができるメニューがおすすめです。クリスマスの離乳食でも、ぜひ手づかみ食べができるものを与えてみてください。
今回は保育園勤務の管理栄養士ママが、人気のクリスマス離乳食レシピを紹介します。ぜひご家庭でも作ってみてください。
材料(2回分)
・軟飯 160g
・片栗粉 小さじ1/2
・サラダ油 適量
・みそ 小さじ1/2
・砂糖 小さじ1/2
・みりん 小さじ1/2
<飾り付け>
・スライスチーズ
・黒ごま
・ケチャップ
作り方
1)みそと砂糖、みりんを合わせてよく混ぜておく。
2)ボウルに軟飯と片栗粉を加えてしっかり混ぜ、丸型(顔)を2個と直方体(ツノ)を4本に成形する。
3)フライパンに油を熱し、2)を焼き、上から1)を塗る。
4)3)をひっくり返し、みそダレの面も軽く焼く。
5)4)を皿に盛り付け、ストローなどでくり抜いたスライスチーズに黒ごまをのせて目を作る。ケチャップを落として鼻を作ったら完成。
ポイント:顔の部分もツノの部分も手で持って食べられる五平餅風のトナカイおにぎり。プレートの真ん中に置いても、赤ちゃんからの注目の的間違いなしです◎大人用には調味料を増やして、両面に塗って焼いても美味しく食べられます。
材料(2〜3回分)
・じゃがいも 200g
・塩 少々
・マヨネーズ 小さじ1/2
・片栗粉 大さじ1
・サラダ油 小さじ1/2
・ブロッコリー(冷凍) 適量
・コーン(冷凍) 適量
・粉チーズ 適量
作り方
1)冷凍ブロッコリーとコーンは解凍する。ブロッコリーは細かく切っておく。
2)じゃがいもはやわらかくゆでてつぶす。
3)ボウルにつぶしたじゃがいもと塩、マヨネーズ、片栗粉を加えてしっかり混ぜ合わせ、三角形に成形する。
4)フライパンに油を熱し、弱火〜中火で3)を両面焼く。
5)皿に盛り付けて、1)を上からのせて粉チーズをかける。
ポイント:ポテトサラダに片栗粉を加えることで、おやきのように成形しやすくなります。ほうれん草をゆでてみじん切りにしたものを、じゃがいもに和えて作るのもいいですね。
材料(子ども2回・大人2回分)
・鶏ひき肉 150g
・絹ごし豆腐 50g
・片栗粉 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1
・酒 小さじ1/2
・しょうが汁 少々
・シュウマイの皮 50g
<飾り付け>
・にんじん(ピーラーで薄くむいたもの)
・きゅうり(ピーラーで薄くむいたもの)
・焼きのり
作り方
1)ピーラーで薄くむいたにんじんときゅうりをゆでておく。
2)シュウマイの皮を手で小さくちぎって、バットに広げておく。
3)ボウルに鶏ひき肉と豆腐、片栗粉としょうゆ、酒、しょうが汁を全て加え、しっかり混ぜ合わせる。
4)3)のタネをスプーンを使ってシュウマイの皮を広げたバットに落とす。シュウマイの皮を全体にまぶしておにぎりを握るように丸く成形する。
5)フライパンに水(分量外)250mlを加え、クッキングシートを全体に敷く。4)を間隔をあけて置き蓋をして、中火〜弱火で8分程度蒸す。
6)皿にシュウマイを2個重ねておき、1)をマフラーにして巻きつける。焼きのりを丸く切って目をつける。
ポイント:クリスマス離乳食のおかずにもぴったりの雪だるまシュウマイ。鶏ひき肉と豆腐で作るのでやわらかく、後期の赤ちゃんでも食べやすいのでおすすめです。
材料(4回分)
・小麦粉 15g
・きなこ 5g
・ベーキングパウダー 1g
・牛乳 大さじ1と1/2
・砂糖 小さじ2
・卵 1/2個
<飾り付け>
・ヨーグルト
・いちごジャム
・ココアパウダー
作り方
1)ザルの上にキッチンペーパーを敷いてヨーグルトをのせ、水切りしておく。ココアパウダーは少量の水を加えて、なめらかにしておく。
2)ボウルに牛乳、砂糖、卵を加えてしっかり混ぜ合わせたら、小麦粉ときな粉、ベーキングパウダーを加えて再度よく混ぜる。
3)シリコンカップに2)を流し入れてフライパンにのせる。底から1cm程度ほどの水(分量外)を加えて蓋をし、中火〜弱火で12分蒸す。
4)粗熱が取れたらいちごジャム(帽子)をのせ、1)の水切りヨーグルトでヒゲと帽子の縁を作る。つまようじを使ってココアパウダーで目を作る。
ポイント:シリコンカップを使ってフライパンで作るサンタ蒸しパン。生クリームやチョコレートの代わりに、水切りヨーグルトやココアパウダーを使うので離乳食の赤ちゃんにもおすすめです。
材料(8回分)
・手羽元 8本
・しょうゆ 大さじ1
・酒 大さじ1
・みりん 大さじ1
作り方
1)ポリ袋に手羽元としょうゆ、酒、みりんを加えて揉み、冷蔵庫で30分程度漬け込む。
2)クッキングシートの上に1)をのせ、180℃のオーブンで15分焼く。
3)ハサミや包丁で、骨に沿って数カ所切り込みを入れる。
ポイント:赤ちゃんから大人まで楽しめる手羽元で作るローストチキン。手で持つ部分にリボンをつけることでクリスマスの雰囲気も楽しめます。手が汚れるのを嫌がる赤ちゃんには、アルミホイルを巻いてあげるのもよいでしょう。
材料(1回分)
・サンドイッチ用食パン 1枚
・いちごジャム 適量
・ヨーグルト 大さじ1
・いちご 1粒
作り方
1)ザルの上にキッチンペーパーを敷いてヨーグルトをのせ、水切りしておく。いちごは洗って半分に切っておく。
2)サンドイッチ用食パンにいちごジャムを薄く塗って、手前から奥に巻いていく。
3)2)をラップで包んで、形をしっかり成形する。
4)半分に切って皿の上に立て、上から1)をろうそくのロウのように垂らす。
5)上から半分に切ったいちごをのせる。
ポイント:手づかみして食べやすいキャンドルケーキ。食パンをぐるぐる巻いて作るだけなので簡単に作れます。ジャムを挟むことでしっとりさが増して、完了期の赤ちゃんでも食べやすくなるのでおすすめです。
年に一度のクリスマスは、赤ちゃんと一緒に楽しめるクリスマス離乳食を取り入れてみるのもおすすめです。手づかみ食べができる後期や完了期のクリスマス離乳食には、赤ちゃんが自分で持って楽しく食べられる離乳食を用意してあげるのもよいでしょう。
クリスマス気分は楽しみたいけど華やかな離乳食を作る体力や時間がないという方は、型抜きを使ってみたりベビーフードを利用したりするのもいいですね。
手づかみ食べが始まる後期や完了期は、遊び食べも多くなってくる時期でもあります。ママやパパの負担が大きい時には、クリスマス風のシートを床に敷いて食べさせたりして負担を軽減させる方法もよいでしょう。クリスマスにはぜひ手づかみで楽しめる離乳食を取り入れてみてください!
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