【管理栄養士監修】クリスマス用離乳食で一緒にパーティー!使えるレシピ10選

年に1回のクリスマスは、家族や友人と豪華な食事を楽しみたいという方も多いですよね。子どもがいると難しいメニューは大変なので、簡単なクリスマスメニューはいかがでしょうか。「離乳食でもクリスマスメニューを楽しめる?」「ローストビーフやフライドポテトはいつから食べられる?」など気になる方もいらっしゃるはず。 今回はクリスマス離乳食を作る際のポイントや、大人のクリスマスメニューが食べられる時期、月齢別のクリスマス離乳食レシピをご紹介します。

クリスマス離乳食を作る時のポイント

大人だけでなく、離乳食の赤ちゃんにもクリスマスを楽しんでもらいたいと感じるママやパパも多いですよね。離乳食期の赤ちゃんにクリスマスメニューを作る際は、ポイントを押さえておくとよいでしょう。

月齢ごとの形状に合わせて

普段の離乳食とは違うクリスマスメニューを作る場合も、赤ちゃんの形状が合っているか気をつけながら与えましょう。月齢と食材の形状が合っていないと、むせてしまったり誤嚥につながったりする恐れもあります。食材の形状や水分量には注意して、クリスマスメニューを作ってみてください。

 

<月齢ごとの形状の目安>

初期:なめらかにすりつぶしたもの

中期:舌でつぶせる固さのもの

後期:歯茎でつぶせる固さのもの

完了期:歯茎で噛める固さのもの

 

初めての食材には気をつける

普段から食べ慣れている食材を使って、クリスマスメニューを楽しんでみてください。

普段とは違う特別なメニューにしようとすると、初めて与える食材を使用してしまう可能性もあります。初めて与える食材はアレルギー症状を引き起こす可能性があるので、行事食の日は避けておくとよいでしょう。

クリスマスメニューを食べた後に、皮膚のかゆみや湿疹、じんましん、呼吸困難などのアレルギー症状が現れた場合はすぐに病院を受診しましょう。

簡単に取り入れられるベビーフードもおすすめ

食材の下ごしらえが面倒な場合は、ベビーフードを利用するのもよいでしょう。すぐに使えて、盛り付けを工夫するだけで簡単にクリスマス気分を味わえます。おかゆの上に緑色やオレンジ色のベビーフードで、イラストを描くだけでも簡単にクリスマスを楽しめます。

雪だるまの形に成形したごはんの周りに、レトルトのカレーやシチューを盛り付けるだけでも、簡単に作れて便利です。

大人のクリスマスメニューはいつから食べられる?

ローストチキンやローストビーフ、フライドチキンやクリスマスケーキなど、「クリスマスで定番の大人のメニューはいつから食べられる?」と気になる方も多いのではないでしょうか。大人のクリスマスメニューを食べられる時期について説明していきます。赤ちゃんが大人のごはんを食べられるか迷った方はぜひ参考にしてみてください。

ローストチキンやローストビーフ

「ローストチキン」は皮を取り除けば、調味料を幅広く使えるようになる後期以降から食べられます。鶏肉は弾力があって赤ちゃんには噛み切りにくいので、細かく刻んで与えましょう。

低温で加熱されている「ローストビーフ」は、離乳食期の赤ちゃんにはむいていません。加熱が不十分である可能性もあるので、消化機能が未発達な赤ちゃんに与えるのは避けましょう。

ポテトフライやフライドチキン

クリスマスパーティーなどで食べることの多い「ポテトフライ」や「フライドチキン」などの揚げ物は、量に気をつけながら完了期以降に与えましょう。離乳食期の赤ちゃんは消化機能が未発達なので、油をしっかり吸収している揚げ物は胃腸に負担をかけてしまいます。与える際は少量にしておくとよいでしょう。

手作りのポテトフライやフライドチキンを離乳食の赤ちゃんに食べさせる場合は、揚げずにトースターやオーブンなどで焼いて作るのもおすすめです。

ブッシュドノエルなどのクリスマスケーキ

脂肪分の多い生クリームは、加熱すれば離乳食後期から与えられますが量には注意が必要です。また市販のケーキに使われている生クリームには、砂糖が添加されているものがほとんどです。生クリームが使われている市販のケーキは離乳食期には極力避けましょう。

離乳食でクリスマスケーキを作りたい場合は、ヨーグルトの水分を切った「水切りヨーグルト」がおすすめです。

月齢別!クリスマス離乳食のアイデアレシピ10選

離乳食のクリスマスメニューは、食べたことのある食材を使って、普段の離乳食の形状に合わせて与えましょう。いろんな食材を使用した色鮮やかなメニューだと、赤ちゃんが興味を持ってくれます。

赤ちゃんの月齢別におすすめのクリスマス離乳食レシピをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

【初期レシピ】とろとろで可愛いプレートにも

生後5〜6カ月の初期では、なめらかなポタージュ状やヨーグルト状のものを与えましょう。とろとろでも可愛く飾り付けするには、水分の多いおかゆとすりつぶした食材を組み合わせるのがポイントです。

食べさせる際は、口当たりがなめらかになるように食材を混ぜてあげるとよいでしょう。

 

クリスマスツリーがゆ

材料(1回分)

・10倍がゆ    40g

・ブロッコリー  小さじ1

・さつまいも   少々

・にんじん    少々

 

作り方

1)ゆでたブロッコリーは、裏ごししてペースト状にする

2)さつまいもとにんじんはしっかりゆでて、つぶしておく

3)10倍がゆを皿に盛り付けて、1)で上からツリーを描く

4)さつまいものつぶしで星の部分とツリーの飾り付けをのせる

5)にんじんをツリーの飾り付けでのせる

 

ポイント:簡単にできるクリスマスツリーのおかゆ♪おかゆとブロッコリーは水分を多めにしておくと、生後5〜6カ月の赤ちゃんでも食べやすくなりますよ。

 

クリスマスソックスがゆ

材料(1回分)

・10倍がゆ    40g

・しらす     小さじ1

・にんじん    10g

・ブロッコリー  5g

・さつまいも   少々

 

作り方

1)しらすは熱湯をかけて塩抜きして裏ごしする

2)にんじんとさつまいもはゆでてつぶす

3)さつまいもはゆでてつぶしておく

4)10倍がゆにしらすでソックスの縁を描く

5)ソックス部分につぶしたにんじんを乗せる

6)つぶしたブロッコリーでベルの葉を作り、さつまいもでベルを成形する

 

ポイント:丸いお皿を利用してクリスマスソックスを彩るメニュー。赤ちゃんに食べさせる時は10倍がゆと混ぜながら与えてください。

【中期レシピ】もぐもぐしやすい形状で華やかに

生後7〜8カ月の中期の赤ちゃんには、舌でつぶせる豆腐くらいのやわらかさのメニューに仕上げましょう。水分が多い方が食べやすい月齢なので、パラパラしやすい食材を使う場合はとろみをつけてあげるとよいでしょう。

 

リースがゆ(280→267)

材料(1回分)

・5倍がゆ   50g

・きゅうり    10g

・トマト缶     少々

・さつまいも  5g

 

作り方

1)きゅうりは皮をむいてすりおろし、耐熱容器に入れてふんわりラップをして、電子レンジ500Wで40秒加熱する

2)トマト缶のトマトをつぶしておく

3)さつまいもは皮をむいてつぶし小さく丸めておく

4)5倍がゆを皿に盛り付け、1)をおかゆの周りに乗せる

5)2)をリボンの形に成形して乗せる

6)3)をリースの部分の飾り付けに乗せる

 

ポイント:5倍がゆの上にリースを作る。すりおろしたきゅうりは色鮮やかなので綺麗なリースが出来上がります。

 

ペタペタポテトサラダツリー

材料(1回分)

・じゃがいも  20g

・にんじん   5g

・きゅうり   10g

・しょうゆ   数滴

 

作り方

1)じゃがかいも、にんじんは皮をむいてしっかりゆでる

2)じゃがいもはつぶして、にんじんはみじん切りにする

3)きゅうりは皮をむいてすりおろし、耐熱容器に入れてふんわりとラップをして電子レンジ500Wで40秒加熱する

4)1)2)3)を混ぜてツリーのように盛り付ける

 

ポイント:きゅうりのすりおろしは水分が多いので、混ぜるとペタペタしやすくもぐもぐと食べやすくなります。

 

アクアパッツァ風

材料(1回分)

・カレイ     15g

・ミニトマト   1個

・ブロッコリー  5g

・しょうゆ    数滴

・だし汁     大さじ1

 

作り方

1)カレイはゆでて、骨と皮を取り除き5mm角に切る

2)ミニトマトは皮をむいて種を取り除き5mm角に切る。耐熱容器に移してふんわりとラップをして電子レンジ500Wで40秒加熱する

3)ブロッコリーはしっかりゆでて5mm角に切る

4)鍋にだし汁、しょうゆ、1)〜3)を加えて煮詰める

 

ポイント:クリスマスメニューにもピッタリのアクアパッツァ。カレイ以外の白身魚を使用するのもいいですね。ブロッコリーやトマトなどの食感を嫌がるようであれば、片栗粉でとろみをつけてあげるのもおすすめです。

【後期レシピ】手づかみできるメニューも入れてみよう!

生後9〜11カ月の後期食では、歯茎でつぶせるバナナくらいのやわらかさにしましょう。ある程度食材の形が作りやすくなる月齢なので、この時期になるとクリスマスメニューの幅が広がります。赤ちゃんが自分で手づかみ食べができるメニューを、取り入れてみるのもよいでしょう。

 

雪だるまかぼちゃシチュー

材料(2回量)

・軟飯      160g

・かぼちゃ    40g

・玉ねぎ     10g

・サラダ油    少々

・豆乳      50ml

・水       100ml

・赤ちゃん用コンソメ  少々

・水溶き片栗粉     少々

 

<飾り用>

・にんじん(鼻とボタン用をゆでてストローでくり抜く)

・焼きのり(雪だるまの目と口を切る)

・ブロッコリー(ゆでて5mm角に切ったもの)

 

作り方

1)かぼちゃはゆでてつぶしておく。玉ねぎはみじん切りにしておく

2)鍋に油を熱し、玉ねぎを炒める

3)豆乳、水を加えて中火で加熱する

4)つぶしたかぼちゃを加えて混ぜ合わせる

5)赤ちゃん用コンソメを加え、水溶き片栗粉でとろみをつける

6)皿に5)を盛り付け、上から雪だるまに整形した軟飯を乗せる

7)飾り用のにんじん、焼きのりを雪だるまに乗せて、周りにブロッコリーを散らす

 

ポイント:かぼちゃの豆乳シチューの盛り付け方を雪だるまに工夫するだけのレシピ。かわいい見た目で、赤ちゃんも釘付けです♪

 

手づかみトナカイおやき

材料(1回量)

・じゃがいも  40g

・ツナ(水煮) 15g

・しょうゆ   数滴

・片栗粉    小さじ1

・サラダ油   少々

 

<飾り用>

・ツナ(トナカイの耳:ツナ水煮をほぐす)

・にんじん(トナカイの鼻:ゆでたにんじんを包丁で丸く切る)

・焼きのり(トナカイの目と口:焼きのりを切る)

 

作り方

1)じゃがいもはゆでてつぶし、ほぐしたツナ、しょうゆ、片栗粉を混ぜて丸く成形する

2)フライパンに油を熱し、1)を中火で両面焼く

3)2)をお皿に盛り付け、飾り用のほぐしたツナで耳を作る

4)飾り用のにんじんでトナカイの鼻、焼きのりで目と口を作る

 

 

ポイント:ツナとしょうゆで味付けしたじゃがいものお焼きをトナカイに♪手づかみ食べもできるので赤ちゃんも楽しく食べられます。

 

蒸しパンケーキ

材料(リッチェル容器25ml 8個分)

・ホットケーキミックス  100g

・牛乳          130ml

・ヨーグルト(無糖)   大さじ2

・いちご         少々

・みかん缶詰       少々

 

作り方

1)ザルの上にキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトを乗せる。キッチンペーパーで上まで覆い、上からおもりを乗せておく(水切りヨーグルト)

2)ボウルにホットケーキミックスと牛乳を加えて混ぜる

3)フライパンにリッチェルの容器が半分浸かる程度のお湯を沸かす

4)2)をリッチェルの容器に流し込む

5)中火で4)をフライパンの真ん中にセットして蓋をし、8分程度蒸す

6)5)を取り出して1)の水切りヨーグルトと、刻んだいちごとみかんを乗せる

 

ポイント:水切りヨーグルトを使用して生クリームのようにケーキを楽しめます。リッチェルの保存容器がない方は、カップや耐熱温度が可能なプラスチック製保存容器でも作れますよ。

 

【完了期レシピ】ひと目みて楽しいクリスマスメニューに

生後12〜18カ月ごろの完了期は、歯茎で噛める固さの肉団子を目安にして作りましょう。食事を味だけでなく視覚でも楽しめる月齢なので、サンタさんやトナカイなどでクリスマスの雰囲気を楽しんでみてください。いつもと違う雰囲気で、赤ちゃんも興味津々になってくれるかもしれません。

 

サンタさんとトナカイのおにぎり

材料(1回分)

・ごはん    80g

・カニカマ   2本

・焼きのり   少々

・しょうゆ   数滴

・かつお節   少々

 

作り方

1)ごはんは2つに分けて丸く成形する。トナカイの方だけかつお節としょうゆを混ぜて、耳の部分と顔の成形をする

2)カニカマを赤い部分と白い部分に指で割いて分ける。赤い部分はサンタの帽子、鼻、口をハサミで切る

3)白い部分は手で細かくほぐし、サンタの帽子の縁とひげにして盛り付ける

4)焼きのりで目を作り飾り付けする

 

ポイント:ごはんとカニカマを使ったサンタさんと、おかかごはんを使用したトナカイおにぎり。手づかみできるように赤ちゃんのサイズに合わせて作るのがおすすめです♪

 

クリスマスツリーケーキ

材料(1回分)

・サンドイッチ用食パン 2枚

・ヨーグルト(無糖)  大さじ1

・いちご        少々

・みかん        少々

 

作り方

1)ザルにキッチンペーパーを敷いて、ヨーグルトを乗せる。キッチンペーパーでヨーグルトを覆って上からおもりを乗せる(水切りヨーグルト)

2)サンドイッチ食パンは星形で9個にくり抜く

3)星形のパン→水切りヨーグルト→いちごやみかんの順番で重ねていく

 

ポイント:星形のパンを重ねていくことでツリーのようなフルーツサンドが完成します♪クリスマスごはんのデザートにも♪

 

まとめ

 

離乳食でクリスマスメニューを取り入れる際は、普段の食事の形状に合わせて、赤ちゃんが食べたことのある食材を使用するのがポイントです。また手軽にクリスマスの雰囲気を楽しみたいという方は、べビーフードも利用するのもよいでしょう。

大人のクリスマスメニューは揚げ物や低温加熱のローストビーフなど、赤ちゃんの胃腸に負担がかかりやすい料理もあるので注意が必要です。

年に1回しかないクリスマスは、大人も赤ちゃんも一緒にクリスマスメニューを楽しんでみてください。


ライター名:谷岡友梨

保育園で管理栄養士として5年間勤務し、離乳食・アレルギー食・幼児食の献立作成、調理に携わる。現在では離乳食のレシピ考案、コラム執筆などを行いながらママたちへの離乳食相談を行っている一児の母。


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