2017年05月16日 12:00
はじめて妊娠をすると避けた方がよい食事が多いことに驚くものです。妊婦さんが避けた方がよい食事にはきちんと理由がありますが、その種類が多すぎて「イマイチ把握できていない」という人もいるでしょう。 そこで、今回は妊婦さんがNGな食事(食べ物・飲み物)について「ダメ」「避けたほうがいいもの」に分けてお伝えしたいと思います。 赤ちゃんのためにもママのためにも、妊娠中にNGな食事について確認しておきましょう。
妊娠すると食事の内容に気をつけるという方がほとんどだと思います。お腹の赤ちゃんを元気に育てるために必要な栄養素はママの食事にかかっていますし、いつもの食事ではママ自身が不調を起こしてしまうこともあります。妊娠中の不調はママ自身も辛いですが、赤ちゃんへの影響が心配で辛いものですよね。
そこで、妊婦さんが避けたい食事とその理由についてまとめました。
妊婦さんがまず気をつけなければならないのが「食中毒」です。食中毒は子宮収縮を促してしまうため、早産や流産の可能性が高まってしまうとのこと。また、トキソプラズマという寄生虫にも注意が必要です。
リステリア菌:生の動物性食品(肉、魚介類)、生ハムやスモークサーモン等生に近い状態で加工されている動物性食品、ナチュラルチーズなど
サルモネラ菌:生卵など
出典:厚生労働省「これからママになるあなたへ」、株式会社東邦微生物病研究所
妊婦さんはリステリア菌に感染しやすいことが知られています。厄介なことに、リステリア菌は冷蔵庫に入れていても繁殖しますし、塩分にも強いという特徴があるため、加工された食品でも食中毒を起こしてしまうことがあるそうです。サルモネラ菌は食中毒を起こす代表的な菌です。
食中毒を防ぐにはしっかりと加熱をする必要がありますが、食品を加熱しても、生肉を切った包丁やまな板をよく洗わずに野菜を切ったりすることでも感染してしまうかも。妊娠中はもちろん、調理する手や調理器具、食材はしっかり洗い、常に清潔を保つようにしましょう。
生肉など加熱していない食品など
トキソプラズマは豚などの肉や糞、土の中にいる寄生虫です。妊娠中に妊婦さんが感染すると赤ちゃんも感染してしまう可能性があるそうです。赤ちゃんも感染してしまうと、流産や水頭症の原因となることも。妊婦健診でも検査してもらえる項目ですが、妊娠中は「とにかく加熱」を徹底するようにしましょう。
妊娠中も、どうしても好きな食事を摂りたい時はありますよね。NGな食べ物以外にも、量を食べることをオススメしない食べ物もいろいろとあります。以下の食品は、産婦人科の先生に聞きながら、摂取量に注意するようにしましょう。
魚は水銀を蓄積しやすい食品。加熱などでも水銀はなくなりませんので注意が必要です。妊娠中に食べ過ぎてしまった場合、赤ちゃんの発達に悪影響を及ぼしてしまい、聴覚などの神経系の発達が遅れてしまうことが分かっています。
厚生労働省では妊娠中の水銀を多く含む魚の摂取量の基準を以下のように設定しています。
・ミナミマグロ/マカジキ/クロムツなど…160g/週(1人前は80g)
・キンメダイ/クロマグロ/メバチマグロ/メカジキなど…80g/週(1人前は80g)
サケやアジ、サバ、サンマ、タイ、ブリ、鰹などは水銀の蓄積を考えなくても良いようです。
動物性のビタミンAを妊婦さんが過剰摂取すると、赤ちゃんが形態異常を起こしてしまう可能性があります。動物性のビタミンAが豊富な食材にはレバーなどが挙げられます。鉄分が豊富なレバーは妊娠中に食べたいところですが気をつけましょう。
カフェインの摂取も、胎児の発育を阻害してしまう可能性がある食品です。デカフェコーヒーなどで代用できるなら、妊娠中はそちらのほうがオススメです。
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ここでは、妊娠中にNGな食事や注意したい食べ物などについてお伝えしました。
妊娠中はここでご紹介した以外にも糖分や塩分の量を控えたりバランスが良い食事を心がけたりと、とにかく食事面が大変だと感じている方も多いかと思います。しかし、妊娠中に赤ちゃんの栄養状態や健康を守れるのはママだけです。元気な赤ちゃんを出産するために頑張りましょう!
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