2023年01月06日 00:00
女の子の健やかな成長を願う行事であるひな祭り。年に一度の行事なので、ただ部屋を飾るだけではなく、食事を華やかにしてみるのもいいですね。 「ひな祭り離乳食はどうやって作る?」「大人のひな祭りメニューは食べられる?」「簡単にできるひな祭りの離乳食レシピは?」など、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回はひな祭り離乳食の作り方や、初期・中期・後期・完了期の月齢別におすすめのひな祭り離乳食レシピをご紹介します。赤ちゃんとひな祭り気分を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
年に一度のひな祭りは、女の子の健やかな成長を願うイベントとしてお馴染みです。2月に入ると、ひな人形や桃の花を飾る方も多いのではないでしょうか。
離乳食でもひな祭りを楽しみたいという方は、ひな祭り離乳食メニューを作ってみてください。普段の離乳食と雰囲気が違うと、赤ちゃんも視覚から楽しめるのでおすすめです。
赤ちゃんとも一緒に楽しめるひな祭り離乳食。普段の離乳食とは華やかさが違うので、どうやって作ればいいのかわからないという方もいらっしゃいますよね。
ひな祭り離乳食を作る際は、3つのポイントを押さえておくとよいでしょう。
ひな祭り離乳食を作る際は、赤ちゃんの月齢に合わせた固さにすることが大切です。レシピを探す際は、以下の目安を参考に選びましょう。
<月齢ごとの形状の目安>
初期:なめらかにすりつぶしたもの(ヨーグルトやポタージュ状)
中期:舌でつぶせる固さ(豆腐程度)
後期:歯茎でつぶせる固さ(バナナ程度)
完了期:歯茎でかめる固さ(肉団子程度)
新しい食材はアレルギー症状を引き起こしてしまう可能性があるので、行事食などの特別な食事では与えないようにしましょう。
もしどうしても初めての食材を与えたいという場合は小さじ1程度の量にして、平日の午前中など病院が空いている時間帯に食べさせるといいですね。
ひな祭り離乳食を食べて皮膚のかゆみや発赤、じんましん、ゼーゼーと鳴る呼吸器の異常などアレルギー症状が現れた場合は、すぐに病院を受診しましょう。
ひな祭りで食べるメニューには、ひし餅やひなあられ、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物などさまざまな料理があります。
「ひし餅」は弾力性や粘着性の高いもちが原料なので、窒息事故を引き起こす恐れがあります。離乳食で赤ちゃんに食べさせるのは避けましょう。
「ひなあられ」は固いため、丸呑みしてしまわないように観察しながら1歳以降に与えるとよいでしょう。ただし離乳食時期の赤ちゃんはまだ咀嚼力が弱いので、ボーロなどで代用するのがおすすめです。
「ちらし寿司」は刺身などの生ものを使用していなければ、酢や砂糖、塩が使える離乳食中期以降から食べられます。水を足して再度加熱し、月齢に合った形状のおかゆにして与えましょう。
「はまぐりのお吸い物」は、1歳以降に味を薄めて与えられます。貝は噛み切りにくいので、細かく刻んでから食べさせるといいですね。
はまぐりなどの二枚貝は食中毒を発症する可能性もあるので、十分加熱して与えるように気をつけましょう。食後は赤ちゃんの体調に異変がないか観察してください。
ひな人形や桃の花を飾って、赤ちゃんと一緒に楽しめるひな祭り。ひな祭り離乳食では、普段の離乳食よりも華やかなメニューにしてみるのもいいですね。
赤ちゃんの月齢別におすすめの【ひな祭り離乳食メニューのレシピ5選】をご紹介します。ぜひ参考にして作ってみてくださいね。
材料(1回分)
・ヨーグルト(無糖) 大さじ1
・いちご(つぶし) 小さじ1
・さつまいも(つぶし) 少々
使うもの
・つまようじ
作り方
1)いちごはピンク色になるまでヨーグルト少々(分量外)と混ぜる
2)皿にヨーグルトを盛り付け、上から2)の花びら部分を上から5回に分けてスプーンで落とす
3)つまようじを使って花型になるように形を整える
4)つぶしたさつまいもを小さく丸め、花の中央に4つ乗せる
ポイント:いちごヨーグルト味で美味しい桃の花風ひな祭り離乳食。材料3つ簡単に出来上がります。つまようじを使うと形を整えやすいのでおすすめです。
材料(1回分)
・じゃがいも 30g
・鮭 5g
・ほうれん草 葉1枚
使うもの
・つまようじ
作り方
1)じゃがいもはゆでた後につぶし、3等分にする
2)鮭とほうれん草は、しっかりゆでてつぶしすりつぶす
3)1)の3等分にしたしたじゃがいもに、鮭とほうれん草を混ぜて丸め、3色のじゃがいもを作る
4)つまようじで3)を刺してお皿に盛り付ける
ポイント:じゃがいもで作る三色団子。舌でつぶせる固さなので、離乳食中期の赤ちゃんにピッタリです。カッテージチーズを加えて、アレンジしても美味しく食べられます。爪楊枝は危ないので、食べさせる際は取ってから与えましょう。
材料(1回分)
・軟飯 90g
・鮭フレーク 小さじ1/2
・ほうれん草 葉2枚
<飾り付け>
・卵 1/2個
・サラダ油 少々
・にんじん(輪切り) 2個
<使ったもの>
花形
作り方
1)フライパンに油を熱し溶いた卵を流し入れて、両面焼き錦糸卵を作る。1cm幅の千切りにする
2)輪切りにしたにんじんは、柔らかくなるまでゆでて花形でくり抜く
3)ほうれん草はゆでてつぶし、軟飯30gと混ぜてひし型に成形する
4)鮭フレークを軟飯30gと混ぜてひし型に成形する
5)余った軟飯30gをひし型に成形する
6)下からほうれん草ごはん、ごはん、鮭フレークごはんになるように重ねて皿に盛り付ける
7)上に1)と2)を乗せる
ポイント:離乳食後期から食べられるひし餅形のごはんケーキです。軟飯なのでひし型に成形しやすい!鮭フレークを使うと手軽に桜色が出せるのでおすすめです。
材料(1回分)
・卵黄 1個
・砂糖 20g
・片栗粉 80g
・牛乳 小さじ1
・にんじん 10g
・ほうれん草 10g
作り方
1)にんじんとほうれん草はゆでてつぶしておく
2)ボウルに卵と砂糖を加えてしっかり混ぜ合わせる
3)片栗粉を加えて全体に混ざったら牛乳を少しずつ加えて耳たぶ程度のかたさにする
4)3)を3等分にして、プレーン味以外のものに、にんじん、ほうれん草を加えしっかり混ぜて1cm大に丸める
5)オーブン160℃で20分焼く
ポイント:にんじん味・プレーン味・ほうれん草味の3種類のボーロが楽しめます。にんじんやほうれん草を混ぜる際は、しっかり食材の水分を絞ってから使いましょう。生地が緩くなりすぎてしまったら、片栗粉を足して耳たぶ程度のやわらかさにしてください。
材料(1回分)
・サンドイッチ用食パン 2枚
・いちごジャム 少々
・キウイ 1/3個
作り方
1)キウイはつぶしてペースト状にしておく
2)サンドイッチ用食パンに、1)といちごジャムをそれぞれ塗って、手前から巻いていく
3)包丁で1cm幅程度になるように切る
ポイント:手軽にできる華やかなサンドイッチロール。ひな祭り気分を手軽に楽しみたい方におすすめです。手づかみ食べもできるメニューなので、赤ちゃんも興味津々で食べてくれるかもしれません。
女の子の健やかな健康を願うひな祭りは、年に一度の華やかなイベント。
普段から食べ慣れた食材を使うようにして、アレルギーや窒息事故に気をつけながら、ひな祭り離乳食を楽しみましょう。
簡単なメニューを組み合わせてひな祭りプレートにしてみたり、大人のメニューから取り分けて作ったりするのもいいですね。
ひな祭り離乳食をぜひ赤ちゃんと一緒に楽しんでみてください。
ライター名:谷岡友梨
保育園で管理栄養士として5年間勤務し、離乳食・アレルギー食・幼児食の献立作成、調理に携わる。現在では離乳食のレシピ考案、コラム執筆などを行いながらママたちへの離乳食相談を行っている一児の母。
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