2023年01月18日 00:00
オーツ麦を脱穀して食べやすく加工されたオートミール。栄養価が高くヘルシーなので、ダイエット中の方や、美容意識の高い方、健康志向の方に人気の食材です。 「オートミールは離乳食でいつから使える?」「離乳食でオートミールはどのくらいの量を使えばいい?」「オートミールのおすすめ離乳食レシピは?」など気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回はオートミールの使える時期や含まれる栄養素、離乳食で使える量やオートミールを使う際の注意点、おすすめのオートミール離乳食レシピなどをご紹介します。
オートミールは、生後7〜8カ月の離乳食中期から食べられる食材です。
そのままではかたいので、赤ちゃんに与える際は水分と一緒に加熱してふやかしてから与えましょう。
初期からでも食べられる食材ですが、調理後に粒感が残ってしまうことがあります。生後5〜6カ月頃はなめらかな形状のものを与えるため、あえて使う必要はないでしょう。
オートミールには、鉄分やマグネシウム、カルシウムなどのミネラル類が豊富に含まれています。また食物繊維は玄米や白米よりも多く含まれており、便秘がちな赤ちゃんにも向いています。赤ちゃんは生まれる前にママからもらった貯蔵鉄が、生後6カ月頃から徐々に減ってきてしまいます。
オートミールは赤ちゃんが不足しがちな栄養を手軽に補えるメリットがあるので、普段の離乳食で取り入れてみるのもいいですね。
離乳食でオートミールを使う場合は、主食の代わりに利用するとよいでしょう。
ただし食べさせすぎには注意が必要です。オートミールには食物繊維が多く含まれているので、食べ過ぎるとおなかを壊してしまう恐れもあります。
目安量を参考に食べさせて便が緩くなった場合は、量を減らして与えてあげるとよいでしょう。
<月齢ごとのオートミールの摂取目安量>
中期:乾燥10g
後期:乾燥20g
完了期:乾燥30g程度
オートミールは大人が食べる場合、そのまま食べたり水や牛乳などと合わせて加熱して食べたりすることが多い食材です。
赤ちゃんに与える場合は、月齢に合わせた形状に調理してから与えましょう。
中期:水やお湯で戻し、舌でつぶせる程度のかたさに加熱する
後期:水やお湯で戻して、歯茎でつぶせる程度のかたさに加熱する
完了期:水やお湯で戻して、歯茎で噛める程度のかたさに加熱する
後期や完了期では水やお湯で戻したあと、ハンバーグやお好み焼きなどに加えて使うのもよいでしょう。
いろんな栄養を手軽に補えるオートミール。「離乳食で使うオートミールはどんなものを選べばいい?」「赤ちゃんにデメリットはある?」など気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
離乳食でオートミールを使う際に、押さえておきたいポイントを2つご紹介します。
オートミールは加工方法の違いによって種類が違っています。
水を吸収しやすく、短時間で調理が可能な「クイックオーツ」や「インスタントオーツ」を選ぶとよいでしょう。水やお湯と一緒に1〜2分ほど加熱するだけで簡単に出来上がります。
オートミールの種類は商品のパッケージに記載されていることが多いので、購入時に確認してみてください。
食物繊維が多いオートミールは、食べ過ぎると下痢や腹痛などを引き起こすデメリットがあります。赤ちゃんは消化器官が未発達なので、少量から与えて下痢などの症状が起きていないか観察してみましょう。
また初めてオートミールを与える際は、平日の午前中に小さじ1程度から与えるようにしましょう。皮膚のかゆみや湿疹などアレルギー症状が現れた場合は、すぐに病院へ行けるようにしておくといいですね。
赤ちゃんの月齢別におすすめのオートミール離乳食レシピを4つご紹介します。
オートミールはおかゆやリゾット、雑炊として使えますが、おやきやお好みやき、パンケーキなどの材料として使うことも可能です。
大人も一緒に楽しめるメニューもあるので、ぜひオートミール離乳食レシピを作ってみてください。
材料(1回分)
・オートミール(インスタントオーツ) 10g
・育児用ミルク(調乳済み) 100ml
作り方
1)鍋にオートミールと育児用ミルクを加え、混ぜ合わせる
2)中火で加熱し、沸騰したら弱火にして5分煮る
ポイント:オートミールと育児用ミルクを使ったリゾット。普段のおかゆの代わりとして食べるのにおすすめ。ミルクの甘みが美味しくて赤ちゃんでも食べやすいレシピです!
材料(2回分)
・オートミール 大さじ3
・水 大さじ3
・ひきわり納豆 1/2パック
・しょうゆ 少々
・サラダ油 少々
・青のり 少々
作り方
1)耐熱容器にオートミールと水を加え混ぜる。ふんわりとラップをして電子レンジ500Wで2分加熱する
2)1)にひきわり納豆としょうゆを加えてしっかり混ぜる
3)フライパンに油を熱し、スプーン2本を使って2)を落とし丸く成形する
4)中火〜弱火で加熱し、両面焼く
5)皿に盛り付けて上から青のりをのせる
ポイント:トロトロして食べやすく、離乳食でぴったりの食感に!手づかみ食べが出来るので、生後9カ月以降の赤ちゃんにおすすめです。
材料(2回量)
・オートミール 30g
・牛乳 100ml
・砂糖 小さじ1/2
・卵 1個
・ベーキングパウダー 4g
・バナナ 1本
・サラダ油 少々
作り方
1)耐熱容器にオートミールと牛乳を加え混ぜ合わせ、ふんわりとラップをして電子レンジ500Wで2分加熱する。
2)1)に砂糖、卵、ベーキングパウダーを加えてしっかり混ぜ合わせる
3)バナナをつぶして2)に加えて混ぜる
4)フライパンに油を熱し、3)の生地を丸く落とし、中火〜弱火で中に火が通るまで両面焼く
ポイント:オートミールで作るパンケーキ。バナナの甘味がしっかりしていて大人でも楽しめます。
材料(1回分)
・オートミール 15g
・水 50g
・キャベツ 30g
・ツナ缶(水煮) 1/2缶
・しょうゆ 数滴
・サラダ油 少々
作り方
1)キャベツは5mm角に切る
2)耐熱容器にオートミールと水を入れて混ぜ、ふんわりとラップをして電子レンジ500Wで2分加熱する
3)2)にキャベツ、ツナ缶、しょうゆを加えてしっかり混ぜる
4)フライパンに油を熱し、中火〜弱火で3)を両面焼く
ポイント:オートミールで作るお好み焼きレシピ。なめらかな口当たりで赤ちゃんでも食べやすいメニューです。
生後7〜8カ月の中期から使えるオートミールは、鉄分やマグネシウム、カルシウムなど赤ちゃんに必要な栄養が手軽に補えるメリットがあります。
食物繊維も多いので、食べ過ぎるとおなかが緩くなってしまうため注意が必要です。赤ちゃんに食べさせる際は、量に気をつけて与えましょう。
ぜひ毎日の離乳食作りで栄養満点のオートミールを取り入れてみてください。
ライター名:谷岡友梨
保育園で管理栄養士として5年間勤務し、離乳食・アレルギー食・幼児食の献立作成、調理に携わる。現在では離乳食のレシピ考案、コラム執筆などを行いながらママたちへの離乳食相談を行っている一児の母。
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