2024年11月19日 12:00
1歳の赤ちゃんの初めてのクリスマスは、特別なケーキで楽しくお祝いしたいですよね。「赤ちゃんはクリスマスケーキをいつから食べられる?」「1歳にクリスマスケーキを与えられる量はどのくらい?」「1歳から食べられる手作りのクリスマスケーキレシピはある?」など気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 この記事では、1歳の赤ちゃんがクリスマスケーキを食べられる時期や摂取目安量、離乳食でクリスマスケーキを与える際の注意点、生クリーム代わりにおすすめの水切りヨーグルトの作り方などについてご紹介します。 保育園勤務の管理栄養士ママが、1歳以降の赤ちゃんにおすすめする手作りクリスマスケーキレシピも紹介するので、ぜひ参考にして作ってみてくださいね!
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手作りしたクリスマスケーキは、1歳ごろの赤ちゃんから食べられます。
生クリーム自体は加熱したものを少量であれば、離乳食後期から食べられる食材です。しかし市販のクリスマスケーキに使われている生クリームには、砂糖が多く添加されているため、離乳食期の赤ちゃんには向いていません。
1歳ごろの赤ちゃんにクリスマスケーキを与える際は、砂糖や生クリームを控え目にして手作りしたクリスマスケーキを与えましょう。
市販のクリスマスケーキを与える場合は、大人と同じようなものが食べられるようになる2歳以降を目安にして少量を与えましょう。
市販のクリスマスケーキの生クリームには、砂糖が多く添加されています。砂糖の食べ過ぎは虫歯や肥満などに対して悪い影響を与える可能性があるため、食べる量には注意が必要です。1歳ごろの赤ちゃんが市販の生クリームを食べる場合は、小さじ1杯程度を目安にしておくとよいでしょう。
1〜2歳のおやつからの摂取カロリーは、1日あたり100〜150kcal程度です。
市販のショートケーキにはスポンジ部分や生クリームに砂糖がたっぷり使われているため、18cm型1/8切れ(約118g)で355kcalあります。そのため1歳ごろの赤ちゃんがショートケーキを食べる場合、1/3程度(約39g)しか食べられません。
赤ちゃんにケーキを与える場合は、食パン8枚切り1切れ程度(約50g)や直径15cmのスポンジケーキ5号の1/8切れ(約25g)を使用して、少量の生クリームや水切りヨーグルト、果物などをトッピングするとよいでしょう。
1歳のクリスマスケーキには、砂糖の量を調整できたり生クリームを水切りヨーグルトに代用できたりする手作りケーキがおすすめです。
赤ちゃんにクリスマスケーキを手作りする際には、いくつかの注意点を知っておくとよいでしょう。
クリスマスケーキには卵や牛乳、小麦など、アレルギー症状を引き起こしやすい食材が使用されています。赤ちゃんに初めてクリスマスケーキを与える際は、卵や牛乳、小麦などのアレルギーがないことを事前に確認してから与えましょう。
赤ちゃんに卵アレルギーがある場合は、卵不使用のレシピを取り入れるのがおすすめです。牛乳アレルギーがある場合は豆乳、小麦アレルギーがある場合は米粉を代用品として使用するのもよいでしょう。
簡単に色をつけられる着色料は添加物なので、離乳食期の赤ちゃんには避けておくとよいでしょう。
食材本来の色味を生かしてケーキ作りに取り入れるだけでも色鮮やかに仕上がるので、ぜひ試してみてくださいね。
<食材を生かした色の出し方の例>
緑:ほうれん草や小松菜
黄:パイナップル
オレンジ:みかん
黒:ブルーベリーやぶどう
赤:いちごやベリー
白:ヨーグルトや豆乳
橙色:きなこ
など
1歳の赤ちゃんにクリスマスケーキを与える際は、乳児ボツリヌス症予防のためにもはちみつや黒蜜を使用していないケーキを与えましょう。また洋酒などのリキュールが入っているケーキも避けましょう。
1歳未満の赤ちゃんは腸内環境が未熟であるため、はちみつや黒糖に含まれているボツリヌス菌が腸内で増殖しやすい特徴があります。1歳未満の赤ちゃんに市販のケーキを与える際は、原材料を確認してから与えましょう。
1歳ごろの赤ちゃんは咀嚼力や飲み込む力が弱いため、窒息や誤嚥が起こりやすい食材には注意が必要です。クリスマスケーキのトッピングにナッツなどのかたい食品や、ぶどうなどの表面がツルッとしている球体の食べ物が使用されていると、誤って気管に入ってしまう恐れがあります。
いちごを使用する際も、赤ちゃんが食べやすいように4等分程度にカットしてあげるとよいでしょう。
1歳ごろの赤ちゃんに生クリームを与える場合は、小さじ1程度の少量しか与えられません。1歳の赤ちゃんのクリスマスケーキを作る際は、生クリームを水切りヨーグルトで代用して作る方法がおすすめです。
水切りヨーグルトはヨーグルトの水分を切ったもので、クリームのような濃厚な味わいを楽しめます。1歳の赤ちゃんに与える水切りヨーグルトは、砂糖不使用のヨーグルトを使うとよいでしょう。
出典:楽天市場
準備するもの
・プレーンヨーグルト……200g
・ボウル
・ザル
・キッチンペーパー
かための水切りヨーグルトを作る場合は、冷蔵庫で6時間ほど置いておくとよいでしょう。200gのヨーグルトを1~2時間水切りをすると約150gに仕上がります。また6時間水切りをしたヨーグルトは約100gになるので、自分の作りたい量からヨーグルトの量を調整するのもよいでしょう。
1歳ごろから食べられるクリスマスケーキを簡単に作りたい場合は、市販の離乳食用のケーキキットを取り入れるのもよいでしょう。ケーキの型やクリームの絞り袋など全てセットになっている商品もあるので、普段からケーキ作りをしない方やお菓子作りが苦手な方にもおすすめです。
離乳食用のケーキキットは、さまざまな商品が販売されているので、赤ちゃんの月齢に合った商品を選んでみてくださいね。
1才からのレンジでケーキセット プレーン
出典:楽天市場
赤ちゃんに与えるクリスマスケーキは、市販のケーキよりも手作りがおすすめです。手作りのクリスマスケーキは砂糖を控え目にしたり、アレルギーの赤ちゃんでも食べられる食材を使用したりする工夫を取り入れられます。
今回は1歳以降の赤ちゃんにおすすめのクリスマスケーキレシピを4つ紹介します。どんなクリスマスケーキを作ればいいか迷っている方は、ぜひ参考にして作ってみてくださいね。
材料(1個分)
・サンドイッチ用食パン 2枚
・プレーンヨーグルト 180g
・いちごジャム(果肉入り) 少々
・バナナ 1/4本
作り方
1)ヨーグルトは1時間程度、水切りしておく。バナナは輪切りにして、半分に切っておく。
2)食パンは1枚あたり2個ずつ丸型でくり抜き、合計4個作っておく。
3)食パンを1)の水切りヨーグルトを少量使って積み重ね、ヘラで周りもコーティングする。
4)バナナといちごジャムの果肉をトッピングして完成。
ポイント:赤ちゃんにおすすめの水切りヨーグルトで作ったスマッシュケーキ。食パンを使うので、スポンジケーキを焼かずに簡単に作れます。
材料(1食分)
・サンドイッチ用食パン 2枚
・いちごジャム 少々
・プレーンヨーグルト 90g
・ココアパウダー(純ココア) 少々
・バナナ、みかん缶 適量
作り方
1)ヨーグルトは1時間程度、水切りしてココアパウダーと混ぜ合わせておく。バナナとみかん缶は1cm角に切っておく。
2)食パンは手で押して薄く伸ばし、いちごジャムを薄く塗って手前から奥に巻いていく。
3)もう1枚の食パンも同様に手で薄く伸ばし、いちごジャムを塗る。
4)2)をのせて、再度手前から奥にかけて巻く。
5)周りに水切りヨーグルト塗り、1cm程度をカットして上にのせる。
6)フォークで表面に木目を作り、カットした果物を添える。
ポイント:ぐるぐる巻いていくだけで簡単に作れるブッシュドノエル。ココア風味のイチゴジャムパンで美味しく食べられます。
材料(1食分)
・ホットケーキミックス 50g
・卵 1/2個
・ほうれん草(ゆでたもの) 30g
・豆乳 大さじ2
・プレーンヨーグルト 90g
・いちご、みかん缶 適量
作り方
1)ヨーグルトは1時間程度、水切りしておく。いちごとみかん缶は1cm角に切っておく。
2)ゆでたほうれん草はみじん切りにし、豆乳と卵を加えてブレンダーでペースト状にする。
3)2)にホットケーキミックスを加え、さっくり混ぜ合わせる。
4)フライパンに油を熱し、3)を大さじ1程度の量ずつ丸く落として弱火で両面焼く。
5)ホットケーキ→水切りヨーグルト→ホットケーキの順番で積み重ね、いちごとみかんを飾る。
ポイント:ほうれん草の鮮やかな色味が楽しめるツリーパンケーキです。ホットケーキミックス自体に甘みがついているので、砂糖不使用でも美味しく食べられます。
材料(シリコンカップ2個分)
・小麦粉 50g
・ベーキングパウダー 2.5g
・水 60cc
・水切りヨーグルト 大さじ1
・いちご、みかん缶 適量
作り方
1)ボウルに小麦粉、ベーキングパウダー、水を入れて混ぜ合わせる。
2)シリコンカップに1)を流し入れて、電子レンジ600Wで2分加熱する。
3)粗熱が取れたら水切りヨーグルト、1cm角に切ったいちごとみかん缶をトッピングする。
ポイント:電子レンジで簡単に作れるふんわり蒸しパン。手軽にケーキを用意したい方にもおすすめです。
年に一度のクリスマスケーキは、離乳食完了期の1歳ごろから食べられます。赤ちゃんにクリスマスケーキを与える際は、砂糖を控え目にしたり食べやすくしたりする工夫を取り入れましょう。
この記事で紹介した1歳以降におすすめのクリスマスケーキレシピを参考にして、赤ちゃんとのクリスマスを楽しんでみてくださいね。
ライター名:谷岡友梨
保育園で管理栄養士として5年間勤務し、離乳食・アレルギー食・幼児食の献立作成、調理に携わる。現在では離乳食のレシピ考案、コラム執筆などを行いながらママたちへの離乳食相談を行っている一児の母。
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