2022年02月01日 00:00
赤ちゃんに行うベビーマッサージ。名前を聞いたことはあるけれど、どんなことをするのかよくわからないという方も多いですよね。今回はベビーマッサージをするメリットやデメリットについて、詳しく解説していきます。簡単なマッサージの方法やマッサージをする期間についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ベビーマッサージとは、オイルを使って赤ちゃんの体に優しく触れる、親子のコミュニケーション方法のひとつです。マッサージと聞くと大人の様に揉みほぐしのイメージが強いかもしれませんが、ベビーマッサージの目的は赤ちゃんに触れてスキンシップをとること。
心を通わせるコミュニケーションや、安心感・信頼感を与えるコミュニケーションとして、活用されています。
ベビーマッサージを習慣にすることで、赤ちゃんだけでなく親にとってもたくさんのメリットを得ることができます。ベビーマッサージの効果として期待できる、メリットを4つ解説します。
赤ちゃんの肌に優しく触れながらマッサージをすることで、赤ちゃんは安心感を覚えてリラックスすることができます。反対に赤ちゃんの肌に触れているママやパパにも、リラックス効果が期待できるのです。
赤ちゃんの体に優しく触れながらスキンシップを図ることで、言葉を喋れない赤ちゃんとの間でコミュニケーションを取れるのもメリットのひとつと言えますね。
言葉を掛けながらベビーマッサージをすることで、赤ちゃんの耳や脳に程よい刺激を与えることができます。これにより、脳の発達を促す効果が期待できると言われているのです。
また、肌に対する刺激も血行の促進や筋肉の発達に繋がります。栄養を吸収しやすくなったり眠りが深くなったりと、赤ちゃんの成長に良い影響をもたらしてくれるのです。
ベビーマッサージをすることで、赤ちゃんの肌に程よい刺激を与え、免疫力アップにも繋がります。
またお腹周りを優しく撫でてあげるマッサージは、胃腸の働きを活性化させる効果も。消化が良くなったり、ガスが抜けたりと言った効果にも期待できるので、便秘が気になる赤ちゃんにもぴったりです。
ベビーマッサージは、言葉を喋れない赤ちゃんとのコミュニケーション方法の一つです。初めての育児で心配なことが多かったり、育児に疲れてしまったり、そんな時にベビーマッサージをすることで、幸福感や癒しを得ることができます。
また赤ちゃんの体に習慣的に触れることで、赤ちゃんの心身の変化にも気づきやすくなるのです。その結果、育児に自信がなかったパパやママにも自信がつき、前向きに楽しく育児と向き合えるようになります。
親子共にメリットが多いベビーマッサージですが、実はいくつかデメリットもあります。ベビーマッサージを始める前に、気を付けたいポイントについてチェックしておきましょう。
赤ちゃんの身体は柔らかく繊細なので、ベビーマッサージのちゃんとした知識がないままにマッサージを行うと、ケガや炎症を起こしてしまう危険性も考えられます。
ベビーマッサージを始める前に、赤ちゃんの身体の中で押してはいけない場所などは、知識としてきちんと把握しておきたいところ。また、オイルが肌に合わずに肌荒れしてしまうこともあるので、成分についても配慮が必要です。
オイルを使ってベビーマッサージをすることで、血行の促進に繋がり赤ちゃんの身体を温めながらマッサージできます。オイルを使わずにマッサージをしてしまうと、赤ちゃんの体温が下がりやすくなるので、ベビーマッサージには必ずオイルを使うようにしましょう。
ベビーマッサージのメリット・デメリットについて理解したところで、マッサージのやり方について簡単に解説していきます。準備するものと合わせて、チェックしてみてください。
ベビーマッサージに必要なものは、基本的にベビーオイルとタオルだけです。ベビーマッサージは裸で行うので、赤ちゃんの下に敷くタオルを用意します。おしっこやうんちで汚れてしまう可能性があるので、何枚か用意しておくと安心ですね。
オイルは肌の滑りと保温効果を高めるため、必ず必要です。赤ちゃんの肌の刺激にならないよう、100%天然由来成分のオーガニックなものを選ぶとよいでしょう。オイルの保温効果を高めるためにも、裸の赤ちゃんにとって快適な室温に調節することも忘れずに。
ベビーマッサージは、たっぷりのオイルを手に取って、しっかりと手のひらで温めてからターとします。まずは脚の付け根から足首まで、交互に撫でおろします。この時リズミカルにマッサージをすると、赤ちゃんにも楽しい気分が伝わるはずです。
かかとからつま先に向かって指を滑らせたり、足首を軽く持って膝をお腹に近づけてみたり、赤ちゃんが気持ちよさを感じられるようなマッサージを意識してみてください。
脚が終わったら、次はお腹から胸にかけてのマッサージです。ベビーオイルを改めて手に取り、温めてから「の」の字を書くようにお腹周りを優しく撫でてあげます。
胸周りは両手で、ハートの円を描くように外回りに大きく撫でます。赤ちゃんが吐き戻したり圧迫し過ぎたりしないよう、優しく力を入れないことがポイントです。
続いては、肩に優しく手のひらを置き、そこから手首に向かって撫でるように手のひらを滑らせます。ぎゅっと握ったままになっている赤ちゃんの手のひらを、親指で優しくもんであげるのも良いですね。
次に、背中からお尻にかけてのマッサージです。赤ちゃんをうつぶせにして背中からお尻に向かって、ゆっくりと手のひらを滑らせます。首の座っていない赤ちゃんをうつ伏せにする場合は、しっかりと支えながら優しく背中を上にむけましょう。
赤ちゃんのお尻は、ハートを描くように外回りで優しくマッサージします。
背中からお尻にかけてのマッサージが終わったら、赤ちゃんを仰向けに戻します。そして最後は優しく全身を撫でてあげて、ベビーマッサージは終了です。全体の時間は、10~15分程を目安に行ってください。
ベビーマッサージを無言のままやるのは、コミュニケーションという観点からもあまりおすすめできません。始める時には「ベビーマッサージをしようね」などの声を掛け、マッサージ中も「脚を触っているよ」「1,2、1、2」などの言葉を意識して掛けるようにしてみてください。
ママが楽しみながらベビーマッサージをすることで、赤ちゃんの幸福感やリラックス度も高まるもの。どんな声を掛けたらいいかわからないという方は、歌を歌いながら行うのもおすすめです。
赤ちゃんを裸にして、オイルを使用するベビーマッサージは、直接の触れ合いという意味で大きなリラックス効果をもたらしてくれます。ただし準備が必要で、時間もかかってしまう方法ですよね。
最初からオイルを使ってのベビーマッサージに抵抗があるという方にもおすすめなのが、服の上からベビーマッサージを始めるスタイルです。服の上から優しく体を撫でてあげて、赤ちゃんが慣れてきたらオイルを使ってのマッサージに移行するのも良いでしょう。
服を着たままなら場所や時間を問わずにいつでもできますし、就寝前などにも安心感を与えやすくなります。服を着たままでも、裸でするオイルマッサージでも、ベビーマッサージの目的は、赤ちゃんとのコミュニケーションであることを忘れないようにしましょう。
早速ベビーマッサージを始めてみたいけど、いつからいつまでやっていいの?と疑問に思う方もいるはずです。ベビーマッサージをする期間について解説します。
ベビーマッサージを始めるのは、生後1ヶ月頃からが良いでしょう。生後間もなくから始めても問題ないとは言われていますが、1ヶ月検診が終わってから始めるママが多いようです。
また3ヶ月頃からは首が座り、筋肉も少しずつ発達してくるので、少し力を加えながらのマッサージをするのも効果的と言われています。
ベビーマッサージをする期間について、いつまでやるなどの制限は特にありません。赤ちゃんが嫌がりさえしなければ、いつまで続けてもOKです。
ただしハイハイなどができるようになり、自分で動き回れる月齢になると、じっとマッサージを受けるのが難しくなってしまいます。あえて言うのであれば、赤ちゃんが自分の意志で動きまわるようになるまでが、ベビーマッサージができる期限と言えるでしょう。
ベビーマッサージをする頻度は、週に2~3回程度が目安になります。もちろん時間と心の余裕があれば、毎日行っても構いません。しかし家事に育児に自分の体の休息にと忙しいママにとって、毎日のベビーマッサージは負担になってしまうことも。
ベビーマッサージはリラックスやコミュニケーションのために行うものなので、負担に感じながらするものではありません。無理をしない頻度で、楽しみながら継続できるペースを考えてみましょう。
ベビーマッサージには資格が必要というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?ベビーマッサージの資格について解説します。
自宅で我が子にベビーマッサージを行う場合、基本的に資格は不要です。ただし過去にはベビーマッサージで死亡事故が起きたケースもあるので、赤ちゃんの身体に対しての基本的な知識を持つことは必要です。
ベビーマッサージは赤ちゃんの身体に優しく触れて行うものなので、無理な体勢を取らせたり曲げてはいけない部分を曲げさせたりなど、赤ちゃんに負荷のかかる行為をしなければ基本的には問題はありません。
ベビーマッサージの基本的な知識をしっかり学びたいという方は、マッサージ教室に通ってみるのも良いでしょう。産院や自治体が開催するベビーマッサージ教室なら、1度で基本的なベビーマッサージの方法を学ぶことができます。
価格もワンコインなど安く受講できる場合が多いので、身近でベビーマッサージ教室が開催されていないかぜひ調べてみてください。
赤ちゃんとのコミュニケーションに最適な、ベビーマッサージ。親子共にメリットも多いので、ぜひ赤ちゃんと過ごす時間の中で積極的に取り入れてみて欲しいスキンシップ方法です。ベビーマッサージの基本を押さえて、親子でリラックスできる時間を過ごしてみてください。
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