【保育士監修】コップ飲みはいつから?練習方法とおすすめのコップを紹介

離乳食が始まる頃になると「コップ飲みっていつから練習すればいいの?」と悩んでしまうママやパパは多いでしょう。今まで母乳やミルクだけを飲んでいた赤ちゃんにとって、水やお茶をコップで飲むのは未知の体験。だからこそ、しっかり寄り添って赤ちゃんのペースに合わせたコップ飲み練習のステップを踏むことが大切です。 今回はコップ飲みを始めるタイミングや、コップ飲みがスムーズに進まないときの対処法について解説します。おすすめのコップ選びについても触れているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

コップのみの練習はいつから始める?

コップ飲みの練習は、生後8~11ヶ月で始めるケースが多いです。8ヶ月頃は2回食になって飲み込むことに慣れてくる時期なので、コップ飲みの練習を始めるのにちょうどいいタイミングだとされています。また、11ヶ月頃は手指が発達し、自分でコップを持って口元まで運ぶという動きもできるようになります。

ただしコップ飲みの練習をいつから始めるのかは赤ちゃんの成長によっても大きく異なり、11ヶ月でもなかなか上手に飲めない子も。そのため、始める時期はあくまでも目安です。コップ飲みは1歳半健診のチェック項目にも入っているので、早ければ5~6ヶ月の離乳食が始まる時期から、遅くても1歳頃までに始められるとよいでしょう。

コップ飲みの練習はステップが大切

コップ飲みの練習をする際、いきなりコップを使って練習を始めようと考える方は多いでしょう。けれどもコップで飲めるようになるためには、一つひとつステップを踏むことが重要です。どのようなステップを経てコップ飲みの練習を進めればいいのか、それぞれの段階について解説します。

【5~6ヶ月】まずはスプーンですする練習

5~6ヶ月は、まだ直接コップで飲み物を飲むのは難しい時期です。まずはスプーンに飲み物を乗せて、口に含んで飲み込む練習から始めましょう。

最初はママやパパが口の中に入れてあげて、飲み物を飲むという感覚を教えてあげてください。その後スプーンを平行に唇に当て、飲み物を自分の唇ですすれるように練習します。飲み物をすする口の動きは赤ちゃんにとって難しいので、焦らずゆっくり進めていきましょう。

【6~8ヶ月】スパウトやマグを使って自分で飲む練習

 

6~8ヶ月になって飲み物を飲むことに慣れたら、スパウトやマグを使って自分で飲み物を飲む練習を始めましょう。スパウトは哺乳瓶のような口がついていますが、傾けることで飲み物が出てくる仕組み。コップ飲みに近い動きを、赤ちゃん自ら学ぶことができます。

ストロータイプのマグもありますが、ストローを使う口の動きとコップ飲みをする口の動きは全くの別物。コップ飲みの練習を優先させたい場合は、ストロータイプよりもスパウトタイプのマグを選ぶのがおすすめです。

【8~10ヶ月】ママやパパのサポートでコップ飲みを練習

 

早い段階から練習を始めていれば、8~10ヶ月でコップ飲みをする口の動きはマスターできる子も多いです。もちろん自分一人でコップを使って飲むのはまだ難しいので、ママやパパがコップを支えた状態で、コップ飲みに挑戦してみましょう。

このステップは、コップを使うことや、飲み物をすする唇の動きと使い方に慣れる時期。最初はこぼしてしまうのが当たり前なので、液体をしっかりキャッチしてくれるエプロンを使うと安心です。

【11ヶ月~1歳半】自分でコップ飲みができるようになる

11ヶ月~1歳半になると、自分でコップを持って飲み物を飲めるようになります。最初はこぼしてしまうかもしれませんが、飲み物を少しずつ入れるなどしてコップ飲みに慣れていきましょう。

ただし子どもにはそれぞれのペースがあるので、焦ったり無理したりする必要はありません。その子のペースに合わせて、ゆっくりじっくり練習を進めましょう。

コップ飲みの練習が難しいときの対処法

コップ飲みの練習を進めたいけど、なかなか上手に飲めるようにならない。そんな風に悩んでしまうママやパパも多いでしょう。コップ飲みが難しいと感じる原因は何なのか、練習がスムーズに進まないときはどうしたらいいのか、その対処法について解説します。

そもそもコップで飲みたがらない

赤ちゃん自身がコップを使って飲むことを嫌がるときは、「コップ=飲み物を飲むもの」という理解がまだできていないのかもしれません。赤ちゃんにとっては、コップもおもちゃのように見えているケースは意外と多いです。

まずは家族がコップで飲み物を飲む様子を見せることで、赤ちゃんがコップに興味を持てるように意識してみてください。コップの練習をするときは、ママやパパも一緒にコップを使って飲み物を飲むのがおすすめです。

自分で飲もうとしない

赤ちゃんが自分でコップを使って飲もうとしないのは、コップの扱い方がわからない可能性が高いです。コップの練習だけにこだわりすぎてしまうと、母乳やミルクを飲んでいない時期の赤ちゃんは水分不足に陥ってしまうこともあります。

コップはあくまでも練習用として扱い、赤ちゃんがコップで飲みたくなる時期が来るのを待ちましょう。水分補給にはマグやスパウトを使用して、きちんと水分を取ることを忘れずに。

コップで飲むとこぼしてしまう

赤ちゃんがコップ飲みの練習を始めたら、飲み物をこぼしてしまうのは当たり前と考えてください。こぼさないことを考えるよりも、こぼしても被害を最小限にする方法を考えましょう。

防水シートを敷く、少量の飲み物で練習する、掃除が楽な水やお茶で練習する、飲み物をキャッチするエプロンを使うなど、後片付けが楽になる方法を試してみてください。またお風呂でコップの練習をすると、どれだけこぼれても気にならないのでおすすめです。

ママやパパも心にゆとりを持って進める

コップ飲みの練習がうまく進まないとイライラしてしまうかもしれませんが、赤ちゃんにとってはまだまだ初めてのことだらけの時期。最初から上手にコップ飲みができる子の方が珍しいですよね。

赤ちゃんの発達に合わせて練習を進めることも大切ですが、ママやパパが時間と心に余裕のあるタイミングを選ぶことも大切です。焦らず子どものペースに合わせて、ひとつずつステップアップしていけば大丈夫ですよ。

赤ちゃん用のコップの選び方

コップ飲みの練習を始める際、「赤ちゃん用のコップはどんなものを選んだらいいんだろう」と悩んでしまうママやパパも多いでしょう。お店に行くとたくさんのコップが並んでいて、頭を悩ませてしまったという話もよく耳にします。ここからは、赤ちゃんが初めて使うコップの選び方について解説していきましょう。

持ち手が両サイドについているコップ

 

赤ちゃんのコップ飲み練習に使うコップは、持ち手が両サイドについているものを選んでください。まだコップに慣れていない赤ちゃんでも、しっかりと両手で握ってコップを支えることができます。口に運ぶ際もバランスを保てるので、片手よりは両手ハンドルのものを選びましょう。

トレーニング用のコップもある

 

初めてのコップ飲みが不安というママやパパは、トレーニング用のコップを使うのもおすすめです。ガイドのような突起がついていて、赤ちゃんの口元まで飲み物をスムーズに運べるつくりになっています。フタもついているため中身がこぼれにくく、初めてのコップ飲み練習にもぴったりです。

重さを感じにくいコップ

コップ飲みの練習をする際、重すぎるコップだと赤ちゃんが自分で持つのが大変です。できるだけ軽くて扱いやすいものを選ぶように意識してみてください。基本的に子ども用のコップはプラスチックなどの軽いものが多いので、実際に持って扱いやすそうなものを選ぶとよいですね。

浅めのコップ

コップ飲み練習用のコップが深すぎると、飲み物を少しだけ入れたときに、口に届くまでに大きく傾けなければなりません。これだと赤ちゃん自身も、スムーズに飲む練習が難しくなります。赤ちゃんの飲みやすさを重視するなら、浅めのコップを選ぶのがおすすめです。

中身が見えやすいコップ

コップ飲みの練習の際は透明なコップを選ぶと、赤ちゃんの口元の様子やどれくらい飲めているのかがわかりやすいです。透明でもイラストなどが大きく描かれていると見えにくい場合もあるので、ママやパパも使いやすいコップを選ぶようにしましょう。

コップ飲み練習におすすめのコップ10選

「コップ選びのポイントはわかったけど、やっぱりどれを選べばいいのか悩んでしまう」というママやパパのために、コップ飲み練習におすすめのコップを保育士目線で10個ピックアップしてみました。自分ではなかなか選びきれないという方は、ぜひこちらのコップを参考にしてみてください。

コップ飲みの練習スタートは「リッチェル」で

リッチェルの「コップでマグ 直飲みタイプ」は、ガイドがついているので初めてのコップ飲み練習におすすめ。スプーン飲みの練習も、ガイドを使えばこのコップひとつで完了できます。材質がシリコーンゴムなので、電子レンジや食器洗い乾燥機もOK。お手入れが楽ちんなのも魅力的ですね。

出典:Amazon.co.jp

はらぺこあおむしがキュートな赤ちゃん用コップ

シンプルな形状のコップですが、飲み口が斜めになっているので赤ちゃんの口から飲み物がこぼれにくいのが特徴です。両手ハンドルで、赤ちゃんが握りやすいのもうれしいポイント。はらぺこあおむしのデザインがとてもかわいいので、はらぺこあおむしの絵本が好きな子どもにぴったりです。

出典:Amazon.co.jp

生後3ヶ月からのトレーニング用コップ

生後3ヶ月からコップ飲みの練習に使える、トレーニング用のコップです。飲み口にフチがあり、安定して飲ませやすくこぼれにくいつくりが特徴。持ち手が長くなり、赤ちゃんがさらに飲みやすいよう改良されました。ヨーロッパの安全基準を取得しているので、安心して使用できます。3個セットでリーズナブルな価格も魅力です。

出典:Amazon.co.jp

シンプルなコップを選びたい方におすすめ

イラストなどのついていない、シンプルな子ども用コップを選びたい方にはこちらがおすすめ。スタイリッシュなデザインで、しっかり持てる両手ハンドルつきです。スタッキングできるので、収納しやすいのもうれしいポイント。電子レンジや食器洗い乾燥機に対応しているため、お手入れも楽ちんです。

出典:Amazon.co.jp

コンパクトサイズで小さな手でも持ちやすい

60mlの小さめサイズで、赤ちゃんの小さな手と口にぴったりのコップです。持ち手はついていませんが、小さいので両手で包み込むようにしっかりと持てます。底に滑り止めがついているので、倒れにくいという配慮も親としてはうれしいですよね。

出典:Amazon.co.jp

「コンビ」のこぼれないマグでコップ飲みの練習スタート

コンビの「ラクマグ」はくわえたときにだけ飲めるこぼれない形状で、初めてのコップ飲みにぴったりなトレーニング用のコップです。コップはおでかけ用にできない点がデメリットですが、こちらはフタもついているので、そのまま持ち運びが可能。デザインも豊富なので、好みのタイプを選べます。

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「ピジョン」は飲み口から出る量を調節できる

ピジョンのコップは8ヶ月頃から使用でき、出てくる液体の量を調節できるつまみがついている点が特徴です。赤ちゃんがごくんと飲み込める量だけ出てくるよう、調節できる扱いやすさがポイント。飲み口を変えれば、ストローやスパウトなどさまざまなスタイルで使えるのが魅力です。

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50mlのコップならこぼしてもお掃除が楽ちん

赤ちゃんの使いやすさを重視した、小さめサイズのコップです。ハンドルはついていませんが、赤ちゃんの小さな手と口にぴったりのサイズ感。コップが4個セットになっているので、兄弟姉妹と一緒に使いやすいのもうれしいですね。パーツの多いコップは洗うのが面倒というママやパパにもおすすめできる、カラフルなコップセットです。

出典:Amazon.co.jp

アンパンマンと一緒にコップ飲みを練習

飲み物が少しずつ出てくる飲み口サポートがついているので、最初はフタとサポートつきで練習を始められます。コップ飲みに慣れてきたら、フタを外してそのまま飲む練習へとステップアップ。アンパンマンのかわいいイラストで、子どものやる気もグッと上がりそうですね。電子レンジや食器洗い乾燥機に対応しているので、扱いやすい点もポイント。

出典:Amazon.co.jp

デザインもおしゃれで画期的なコップ

コップ飲みの練習に少し慣れてきたら、こぼれないコップを活用するのもおすすめです。フタがついていて逆さまにしてもこぼれないつくりなので、赤ちゃんに持たせても「こぼすかも」とひやひやせずに見守れます。ただし自分でしっかり吸う力がないと飲み物が出てこないので、ある程度コップ飲みに慣れてきた段階から使い始めてみてください。

出典:Amazon.co.jp

まとめ

コップ飲みの練習を始めるタイミングは、一人ひとり異なります。この時期に始めなければいけないという決まりはないので、赤ちゃんに合ったペースで、焦らずにゆっくりと進めていきましょう。ママやパパのサポートと適切なコップ選びで、赤ちゃん自身の飲む力を育んであげてください。


ライター名:yuzuko

元保育士で3人の子どもを育てるママライターです。

現在7年ぶりの赤ちゃん育児を楽しんでいます。

毎日笑って過ごせればOK!をモットーに、家族5人で仲良く暮らしてます♪


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